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働くことの哲学 の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2026/05/13

まさかの、著者が労働賛成派でした。『「内面的な満足感」がまったく得られない、つまり金銭以外の見かえりをなにももたらさない仕事をイメージすること自体が、とてつもなく困難だ。』……えっ!?私がやっている仕事はじゃあ一体……!? 労働はいいよの精神が全編に渡って土台にあるので、もやもや...

まさかの、著者が労働賛成派でした。『「内面的な満足感」がまったく得られない、つまり金銭以外の見かえりをなにももたらさない仕事をイメージすること自体が、とてつもなく困難だ。』……えっ!?私がやっている仕事はじゃあ一体……!? 労働はいいよの精神が全編に渡って土台にあるので、もやもやしながらの読書ではあったが、労働というものを多面的に考えられるまさに「働くこと」をテーマに哲学をしている本でよかった。(経済学者が書くような問題点や解決策を考えていく本ではなく、あくまで「哲学」をしている本。) 労働者である前に消費者である私たちは、人に力を誇示するために物を買っている。現代で当たり前とされる生活レベルは昔の王や王女が羨むほどのもの。労働が辛い辛いと言うけど、そんなに辛くなるほど働いて維持している私の生活は身分相応なのだろうか?と考えさせられた。 満足感を与えてくれなくなった仕事を捨てて次の仕事に移るのは「労働をも消費している」というくだりには、ははァーと唸った。結婚相手も職場も住む場所も、気に入るものを手に取っては捨て、「もっといいものを」と求めるのは消費意識が私たちに根付いているからか。

Posted byブクログ

2026/02/04

著者の癖なのか、ノルウェー語と日本語のギャップによるものなのか分からないけど、すごく読みづらい。 そして訳で、無駄に漢字が使われていない部分が多い。漢字で表せるはずの部分を表現的な意図も無いのに、わざわざ平仮名を使っている所が読んでいて非常に疲れる。 内容は面白いんだけど読んでい...

著者の癖なのか、ノルウェー語と日本語のギャップによるものなのか分からないけど、すごく読みづらい。 そして訳で、無駄に漢字が使われていない部分が多い。漢字で表せるはずの部分を表現的な意図も無いのに、わざわざ平仮名を使っている所が読んでいて非常に疲れる。 内容は面白いんだけど読んでいて疲れます。

Posted byブクログ

2025/08/28

学んだこと ・現代社会で増えているのは労働時間ではなくむしろ余暇であり、余暇の方が忙しくなっている ・生産性が上がった結果、余った時間で休むのではなくより多くの消費をする、そのためにより稼ぐというスパイラルに陥っている ・仕事には単なる収入源以上の意味があることは明らかだが、自己...

学んだこと ・現代社会で増えているのは労働時間ではなくむしろ余暇であり、余暇の方が忙しくなっている ・生産性が上がった結果、余った時間で休むのではなくより多くの消費をする、そのためにより稼ぐというスパイラルに陥っている ・仕事には単なる収入源以上の意味があることは明らかだが、自己実現や良好な人間関係などすべての面を満足させてくれるものではあり得ない。どこまで行っても「仕事は仕事」である ・どれだけ仕事に打ち込もうと、それは人生の1つの側面でしかなく、仕事に熱中するあまり他の一切がおろそかになっている人は依存症の様相を呈している 印象に残った言葉 ・欲求には限りがあるが、欲望には限りがない 思ったこと 資本主義社会は人間の欲望を原動力にして「もっと消費し、もっと稼ぐ」ことによって発展を続けてきた。しかしそこに完全に飲み込まれてしまうと、資本主義の操り人形になって人間の幸福とはどんどんかけ離れていってしまう。 最近の中国では躺平族(タンピン族)という消費と労働を拒否する動きがあるが、資本主義社会の経済成長を鈍化させる態度として中国政府からは警戒されている。経済を発展させるためには「自分は幸せか」とか「消費すること/稼ぐことにどれだけの意味があるか」を考えて立ち止まることなく、がむしゃらに働き大した意味もなく消費を続ける人間が大量にいることが望ましいということなのかもしれない。 働くことで私たちは幸せになれると思っている、あるいは最近多い「どうせ働くなら楽しい仕事をしよう」という言説に踊らされているが、働くことだけ、消費することだけでは空虚であり人生は豊かにならない。人生の豊かさとは何か?答えの出ない問いだが、面倒がらずに考え続けることが大切だと思った。

Posted byブクログ

2025/04/24

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1915392111488237795?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2025/04/25

・自分自身の特定の職業における手際の良さというものは、みずからの知的で社会的、かつ勇敢な徳を犠牲にすることで獲得されるものだと思われる。 ・現代的なリーダーはだれにもなにかをするようにと矯正することはなく、むしろ従業員が自分を組織にとっても望ましいありかたにみずから変える気になる...

・自分自身の特定の職業における手際の良さというものは、みずからの知的で社会的、かつ勇敢な徳を犠牲にすることで獲得されるものだと思われる。 ・現代的なリーダーはだれにもなにかをするようにと矯正することはなく、むしろ従業員が自分を組織にとっても望ましいありかたにみずから変える気になるようにしむける。 ・程度の差こそあれ労働者を自動機械のようにみなしていたフォード流のパラダイムと比べると、こんにちの管理理論に認められる、労働者を血肉を備えた存在とみなす方向への転換は、たしかに改善ではあるものの、ときとして現代の企業管理戦略は、「ごく普通の」企業よりもむしろカルトのほうに似通ったもののように見えなくもない。 ・豊かな国に暮らす平均的収入の人と、25%それよりも多い収入を得ている人を比べてみても、平均してより多く稼いでいる人のほうがその分だけ幸福だということにはならない。だから私たちが幸福を目標とするなら、たぶんより多くお金を儲けることをあまり重視しない方が良いだろうし、家族や友人と良い関係を保つこと以上に、金儲けに高い価値をつけることなどけっしてすべきではない。 ・幸運を獲得した人々が贅沢に手を染めることで自身を際立たせようとするのは、個人的な楽しみという面もなくはないが、大抵はそれを誇示することで賞賛を得たいという思いからだ。この手の人々が増えればそれだけ、派手な消費をおこなって目立とうとする人々に向けられる大衆の関心はヒートアップしてゆく。かくしてこの関心の高まりは、だんだんと下方へ波及してゆき、比較的ささやかな資産しか持たない人々までもが、住まいや家具、衣服や食事にもっと費やさねばならないと思い込むようになり、ついにはもっと収入を増やすためにはもっともっと働かねばならないと思い込んでしまう人々が「望ましい」存在であるかのようになってしまう。 ・消費社会では、私たちの社会的地位は、なにを生産できるかにではなく、なにを消費できるかという能力に左右される。 ・生きる上での究極の意味が仕事からもたらされると期待すると、やがて失望に見舞われる。同じことは愛情や友情から芸術、そのほかなんにでも当てはまる。究極の意味などそもそもない。それだけで私たちを満足させてくれるものなどひとつもしてないのだ。 ・こんにち私たちは、まえの世代とは違って、仕事を、意味や自己実現へ通じるある種の感受性をもたらしてくれるものとみなしており、仕事が夢を叶えてくれ、楽しみにあふれ、自分の愛する人々に囲まれてなされるものとなることを期待している。だが、スヴェンセンに言わせるなら、これは仕事に対する要求過多であり、日常生活に私たちが期待する意味を過度に仕事のうちに求めること時代が誤りだ。

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2024/06/15

・造船所での仕事は、父が自分をどんな存在と理解し、また他人からどうみなされていたかを決める上で重要な部分を占めていた ・労働のない世界という考えは、おそらく私たちのいずれをも絶望の淵に追いやるだろう ・アリストテレスのみるところの幸福とは「よく生きること」と同義だ。幸福と良く生き...

・造船所での仕事は、父が自分をどんな存在と理解し、また他人からどうみなされていたかを決める上で重要な部分を占めていた ・労働のない世界という考えは、おそらく私たちのいずれをも絶望の淵に追いやるだろう ・アリストテレスのみるところの幸福とは「よく生きること」と同義だ。幸福と良く生きることはよく同一視される。それ自体で目的となりうる唯一のものが幸福であり、その他のいっさいはこの目的にいたるため手だてだ ・神と関係において労働は依然として従属的な役割しか占めておらず、祈りと瞑想のほうがはるかに本質的ないとなみではあった。 ・社会的成功者たらんとするなど、まったくもって神の権威にたいする反抗としか映らない ・金銭への愛着こそが、あらゆる種類の悪の温床だ ・人生にはある種の目標が不可欠であり仕事はそうした目標の一部だ ・首尾一貫した目的がある目的は主として仕事において具現化される ・意味を求める私たちのロマン主義的な欲望を労働が満たしそこねるなら、それは労働が天職としても失敗しているということ ・各人がもっとも自分に適した仕事に就くことが国家に対して各人の追っている義務だと信じているようだ ・自分たちにとって何が本当に大切かについての選択を実行しただけのこと ・愉しい活動とはそれ自体を超える目的がない ・現代人はレジャーのための時間すべてをありとあらゆる活動で埋め尽くして、仕事にもどったときに本当の休日がやってくるかのような気にさえするほど ・内的な善と外的な財 ・日々の暮らしにどうしても必要な分として支払わなければならない額以上のお金はたいていは自分の物質的富を増すことにではなく、仕事を休むために使われていた。その所の今日の優優先順位事項はまったく変わってしまった ・アイデンティティを確立しようとやっきになっている。消費はそのために不可欠な一部だ ・時には私たちは仕事の内面的な価値に夢中になってしまい、そうなるととても厄介なことになる ・仕事は配偶者よりもずっと要求が少ない ・私たちは歴史上の過去の人々ほど忙しく働く必要はなく、物質的な富という点では殆どの人が並外れて恵まれた状態にあり、仕事に対する私たちの期待がこれほどまでに高かったことはなかった ・仕事が自分の人生の中でこれほど重みをもつものであるのかを見積もる作業をけっして怠ってはならない

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2024/03/07

作者がノルウェーの哲学者でお国柄なのか過労死について反応が薄い印象。 作者自身の体験をもとに個として労働に向き合う姿勢を考えてる内容で、日本のようにまわりの雰囲気にのまれ集団の中の一労働者として考えるとはまた違った。 もう少し自立して個として労働に携わり読み返したら印象が変わるか...

作者がノルウェーの哲学者でお国柄なのか過労死について反応が薄い印象。 作者自身の体験をもとに個として労働に向き合う姿勢を考えてる内容で、日本のようにまわりの雰囲気にのまれ集団の中の一労働者として考えるとはまた違った。 もう少し自立して個として労働に携わり読み返したら印象が変わるかもしれない。

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2023/09/05

仕事は人生において何かしらのの意味を持つということを大前提とした上で、人の仕事との関わり方についてさまざまな観点で考察を行なっている。 基本的に筆者が序文の中で述べているように労働に対する一つの真理を与えるものではなく、何らかの示唆を与えるものになっている。 この手の本は大体骨太...

仕事は人生において何かしらのの意味を持つということを大前提とした上で、人の仕事との関わり方についてさまざまな観点で考察を行なっている。 基本的に筆者が序文の中で述べているように労働に対する一つの真理を与えるものではなく、何らかの示唆を与えるものになっている。 この手の本は大体骨太で読むのに苦労する印象だがこの本はいい具合の長さでまとめられていて、自分はどう考えるのかという思索へ導くという意味ではちょうどよかった。

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2023/02/18

一時的に働いていない今、働くことについて考える時間だと思って読んだ本。 産業革命の時代には、賃労働に対して強い反発があったのに、徐々に賃金が生活に十分かどうかに関心が向くようになった。これは、賃労働を労働者が受け入れたことになり、資本主義パラダイムに反抗するのではなく、その内部で...

一時的に働いていない今、働くことについて考える時間だと思って読んだ本。 産業革命の時代には、賃労働に対して強い反発があったのに、徐々に賃金が生活に十分かどうかに関心が向くようになった。これは、賃労働を労働者が受け入れたことになり、資本主義パラダイムに反抗するのではなく、その内部で改善していくという慎ましい野心へと変わった。 この内容を読んだ時、人生を良くしようと努力した結果、資本主義という大きなものに飲み込まれてしまったのに、飲み込まれたことにも気づかない、そのどうしようもなさになんとも言えない気持ちになった。とはいえ、やはり現状、資本主義の中にどっぷり浸かっている中では、程度の差こそあれ賃金も大切。 こういうことを考える時間も必要だなぁと思う。

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2022/07/26

人生の中における仕事の位置づけを考えるヒントになるいい本でした。 本の中では、仕事の中にどっぷりと浸かってしまうことは避けるべきものとして書かれている一方、 仕事というものが、かなりの時間を費やすものであり、アイデンティティーの源泉であることは事実で、単なる生活の為の手段にして...

人生の中における仕事の位置づけを考えるヒントになるいい本でした。 本の中では、仕事の中にどっぷりと浸かってしまうことは避けるべきものとして書かれている一方、 仕事というものが、かなりの時間を費やすものであり、アイデンティティーの源泉であることは事実で、単なる生活の為の手段にしてしまうことも、筋がいいとはいえないと言うことが指摘されています。 左派的な考えに共感することが多かった自分ですが、一度踏みとどまって、仕事の大切さを過小評価していないか、考えるようになりました。 仕事に振り回されないようにしつつ、得るものは得る、公私の状況に応じてバランスをとっていきたいところです。 また、過去を振り返ると現代人は働きすぎというわけでもなく、実はレジャーに振り回されているのではないかという指摘にもドキッとしました。 この本ではヨーロッパの歴史を中心に、仕事の捉え方の変化を紹介していましたが、東洋の歴史もフォローしていきたいと思いました。

Posted byブクログ