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偉くない「私」が一番自由 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2016/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イタリアのことなら、内田洋子さん ロシアのことなら米原万里さん。 と言っては軽くまとめすぎ?と思うくらいの 膨大な知識と経験から数多くの本を執筆。 2006年5月死去。 元ロシア会議通訳、作家、 1959〜64年少女の頃プラハのソビエト学校に学び、 日本に帰国後はロシア語で受験できるからと 東京外語大ロシア語学科卒 東京大学院ロシア文学修士課程修了 豊富な知識と、持ち前の読書家で 膨大な知識からの通訳はさぞ国にも大きく貢献したに違いない。 そんな米原さんと、長年交流があり 「上からの声」というほど、信頼していた米原さんの著作から 佐藤優が責任編集。 楽しいと軽く読み進めるばかりの内容ではないが、 なかなか見えないロシアの内情がうっすら見えるような 内容に。 二人の交流にも、興味津々。

Posted byブクログ

2016/08/11

2016年8月11日借り出し。佐藤優氏の序文で、米原万里さんの著作をいつまでも残そうとする友情を感じる。選ばれたものは既読のものも多いが、読み直すのも楽しみ。

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2016/07/26

米原万里没後十年を迎えた、今年2016年、米原さんをしのぶ本や、エッセイの傑作選などが何冊か出版された。 これは、佐藤優氏の編による一冊。 私は、佐藤優氏に関する知識が無かったので、単に「米原万里のエッセイの傑作選」だと思って読み始めた。 読んだ事のある文を見つけて懐かしむのも...

米原万里没後十年を迎えた、今年2016年、米原さんをしのぶ本や、エッセイの傑作選などが何冊か出版された。 これは、佐藤優氏の編による一冊。 私は、佐藤優氏に関する知識が無かったので、単に「米原万里のエッセイの傑作選」だと思って読み始めた。 読んだ事のある文を見つけて懐かしむのもいいな、読んだ事のないものが収録されていたら嬉しいな、そんな気持ちで。 目次は、コース料理に見立てられ、それにふさわしい、米原さんの文章が紹介される。 この、フルコースメニューに沿ってというのは、最近の流行だ。 しかし、そういうオシャレな流行スタイルをとっているにしては、何か政治思想のにおいがする。 作家の傑作選の編者は、普通、最初のご挨拶と、締めのご挨拶くらいしか書かないものだと思っていたが、コース料理の合間合間に、「シェフのご挨拶」が顔を見せる。 つまり、「米原万里」は料理の素材であって、出来上がった料理は、“シェフ”佐藤の作品。 この本は、そういう本だと私は思った。 それをどう捉えるかは、読む人次第だ。 正直に書きます。 私としては、「別に、あなた(佐藤氏)の事を読みたいわけではない」 純粋に米原万里を読みたいのであれば、今だっていくらでも手に入る。 ただ、大学の卒論などはなかなか読めないかもしれないが。 買ったまま、積ん読状態の米原作品が何冊かある。 まず、それらをきちんと読まなくては、と反省させられた。

Posted byブクログ

2020/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

米原万里が亡くなって久しい。散り散りの文章を集める編者は必要だろう。佐藤優セレクトでもいい。ロシア料理のコースになぞらえたアンソロジー形態でもまあ良かろう。けど、彼の逮捕劇の経緯はココで語らんでもいいと思うわあ。 大学の卒業論文収録。本人生きてたらイヤがるやろなぁ。

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2016/06/21

「共産主義の方が自由だった」が印象的。著者が共産党幹部の娘だったというのは知らなかった。 内容的には堅くて気軽に読めるエッセー集ではない。頭脳明晰なんだろうが、気難しい人なんだろうなと思う。著者独特の皮肉も思想の枠組みによるものであり、万人受けはしないだろう。 「上からの介入」に...

「共産主義の方が自由だった」が印象的。著者が共産党幹部の娘だったというのは知らなかった。 内容的には堅くて気軽に読めるエッセー集ではない。頭脳明晰なんだろうが、気難しい人なんだろうなと思う。著者独特の皮肉も思想の枠組みによるものであり、万人受けはしないだろう。 「上からの介入」によって作家・佐藤優を世に送り出したパワー・功績は称えるべきか。

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2017/12/23

没後10年文庫フェアの一環での新刊。盟友佐藤優によるよりぬき傑作選。ネクラソフに関する卒業論文をメインディッシュに、ロシア風コース料理をイメージして集められたさまざまな味や読み応えの文章。卒論以外はどこかで一度は読んでいるけれど、何度読んでもおもしろいのが米原万里だと改めて思う。...

没後10年文庫フェアの一環での新刊。盟友佐藤優によるよりぬき傑作選。ネクラソフに関する卒業論文をメインディッシュに、ロシア風コース料理をイメージして集められたさまざまな味や読み応えの文章。卒論以外はどこかで一度は読んでいるけれど、何度読んでもおもしろいのが米原万里だと改めて思う。 それにしても卒論がこのように活字になってしまうとは…帰国生で漢字が苦手だったこと、そしてはじめての学術論文への気負いが感じられる青さ硬さ…天国の米原さんも苦笑いかもしれないけれど。

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2016/03/29

【佐藤優が選ぶ、よりぬき米原万里】激動のロシアで親交を結んだ佐藤優氏が傑作エッセイを選び、ロシア料理仕立てで紹介する。没後10年米原万里を偲ぶオリジナル文庫。

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