偉くない「私」が一番自由 の商品レビュー
内容は全く知らないが、勧められて読む本がたまにある。そんな本の一冊だが、佐藤優氏による米原万里氏の追悼本だったとは。 「ロシアは今日も荒れ模様」は昔何度か読んだ本。ロシアにはあまり興味はなかったが、良い文章だった事を覚えている。 佐藤優氏、嫌いでもないけど、書く本は良いものだ...
内容は全く知らないが、勧められて読む本がたまにある。そんな本の一冊だが、佐藤優氏による米原万里氏の追悼本だったとは。 「ロシアは今日も荒れ模様」は昔何度か読んだ本。ロシアにはあまり興味はなかったが、良い文章だった事を覚えている。 佐藤優氏、嫌いでもないけど、書く本は良いものだと思うけど、それ以外の印象がどうも良くい印象。 佐藤優氏がチョイチョイ出てくるところが、必要か?と思ったり、私はあまり対談とか興味無いんだよなと思いながらペラペラ頁をめくる。 ロシアで体調を悪くした日本人に、梅干しのおにぎりを食べさせたら元気になった話等を読み、そうだよなこの方は骨があるよなと文章を読みながら思い出した。全体としてはそうでも無いけど、米原万里氏の本を読んでみよう思わせてくれたことには感謝。 ・読みたい本 オリガ・モリソヴナ 旅行者の朝食
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米原万里の作品群から佐藤優が編んだ選集。 米原万里は少女時代をチェコのソ連学校で過ごし、ロシア語通訳者として活躍、のちに物書きとなった人。 親は共産党員で地下活動が長かったという。通訳として国際舞台での実体験も豊富であり、読書量は一晩に7,8冊は軽いという知見の持ち主。 ゆえ...
米原万里の作品群から佐藤優が編んだ選集。 米原万里は少女時代をチェコのソ連学校で過ごし、ロシア語通訳者として活躍、のちに物書きとなった人。 親は共産党員で地下活動が長かったという。通訳として国際舞台での実体験も豊富であり、読書量は一晩に7,8冊は軽いという知見の持ち主。 ゆえにエッセイもそんへんの文人が雑感を書くものとは一線を画す面白さだった。 (選集だからそう思うのかもしれないが) 政治や文化に対し批判精神を持ち、自身の考えが基盤にしっかりあることが感じられ、心地よい。 他の著作にも興味を惹かれた。
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米原万里さんのエッセイが好きで、何冊か読んでいる。本書は、佐藤優さんが編纂した一冊。東京外国語大学の卒業論文が掲載されているのも、本書の特徴。 今度、本屋さんに行ったとき、久しぶりに米原さんの書籍を手にしてみたいと思った。
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佐藤優氏が選んだ米原さんのエッセイ集。初公開の東京外語大学卒業論文が圧巻。最初は卒論だなんてつまらないなと思って読み始めたものの、後半はグイグイ引き込まれてしまいました。詩人ネクラーソフ…気になります。
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付き合いのあった佐藤優が米原万理の作品を紹介している。米原作品を読む前に読むと参考になるだろう。東京外大ロシア語学科の卒業論文も含まれていて、ネクラーソフの生涯について書かれてある。ネクラーネフって初めて聞いたが、米原万理が選んだのはよくわかる。
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図書館で。 佐藤優選米原アンソロとでも言うべきなのか。時々読んだ事がある気がする小作あり、こんなのも書いてたんだ~と思うモノもありで楽しく読みましたが… 卒論はちょっと読み切れなかった(笑) 宗教よりもアルコールを崇める方が良いってのはすごいなぁ。外国のユーモアセンスってさらり...
図書館で。 佐藤優選米原アンソロとでも言うべきなのか。時々読んだ事がある気がする小作あり、こんなのも書いてたんだ~と思うモノもありで楽しく読みましたが… 卒論はちょっと読み切れなかった(笑) 宗教よりもアルコールを崇める方が良いってのはすごいなぁ。外国のユーモアセンスってさらりとしていてすごいと思う。確かにビール派とワイン派が殺し合ったりしないもんな~
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著者・編者の2人の対話や思い出話をもっと読みたい。それにしても米原万理が亡くなってしまったのが残念で仕方がない。今の政治や社会情勢についてのとても面白い文章が読めたことだろうに。この本では卒業論文まで載っていて、もうやはりこれ以上は未発表の作品は無いのだろうなと思うと寂しい。
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エッセイ集。出色は「金色の目をした銀色の猫」。ロシアで偶然見かけた子猫を日本に持ち帰る話なのだが、チンチラの可愛さ、外国から生き物を迎え入れる際の面倒なドタバタ劇、周囲の手助けの暖かさがビジュアルで「見える」。 優れたエッセイは、人間の可笑しさ、弱さ、悲しさが、鮮烈な情景と共に...
エッセイ集。出色は「金色の目をした銀色の猫」。ロシアで偶然見かけた子猫を日本に持ち帰る話なのだが、チンチラの可愛さ、外国から生き物を迎え入れる際の面倒なドタバタ劇、周囲の手助けの暖かさがビジュアルで「見える」。 優れたエッセイは、人間の可笑しさ、弱さ、悲しさが、鮮烈な情景と共に立ち上がってくる。そして風景が、登場人物の感情の動きが、一瞬で心に刻まれる。魔法に近いものがある。そういうエッセイのお手本として真っ先に思い浮かぶのが、小林秀雄の「人形」。先のエッセイはこの名作に比肩すると思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2016年刊。 外交官と通訳。遠いとも近いともいえる2つの職種のエキスパートは、ロシア・ソ連という糸で結びつく。この結びつきは、2人が天賦の才を類稀なる努力によって揺るぎなき能力を育み、これをもって周囲をねじ伏せた人物との面で共通するからこそとも見えないことはない。 前者が後者に寄せるリスペクトと哀切の情が生んだ本書のエッセイ群は、それはそれは練達のそれである。 就中、米原氏の東京外大卒論の凄みに声を失う。こんな思索に溢れる文章は、二十歳すぎは勿論、今の私にも書けないよ…。 ところで、著者の細川護熙・小沢一郎・公明党評には爆笑させられた。
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米原万里さんの多才さを 1冊に 凝縮した本。軽快なエッセイから始まり、原点としてのロシア文学研究、翻訳者や小説家のプロとしての考え方など 出版社の編集者だったら、人気のある 楽しいエッセイを集めて、営利優先となるのでしょうが、佐藤優さんは 米原さん そのままを 本にまとめた...
米原万里さんの多才さを 1冊に 凝縮した本。軽快なエッセイから始まり、原点としてのロシア文学研究、翻訳者や小説家のプロとしての考え方など 出版社の編集者だったら、人気のある 楽しいエッセイを集めて、営利優先となるのでしょうが、佐藤優さんは 米原さん そのままを 本にまとめたかったのかなーと感じました
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