彼女に関する十二章 の商品レビュー
常識とユーモアのセンスもしっかり持ち合わせている50歳の聖子さん。大いに共感しつつもちょっぴりうらやましかったりして… 過去を悔いたり、未来を憂えたりするより、今を楽しもう! 「今日と明日は違う一日で、それぞれ新しいことを体験する、それを知るだけでも意味はあるんだ」に納得。この世...
常識とユーモアのセンスもしっかり持ち合わせている50歳の聖子さん。大いに共感しつつもちょっぴりうらやましかったりして… 過去を悔いたり、未来を憂えたりするより、今を楽しもう! 「今日と明日は違う一日で、それぞれ新しいことを体験する、それを知るだけでも意味はあるんだ」に納得。この世は生まれてくるに値する。
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いくつかの非日常的な出来事を通じて、主人公の宇藤聖子が思い、感じ、考えていく様(=脳内独白)がなにやらリアルに描かれていて思わず引きこまれます。60年以上前の婦人公論に連載された「女性論」エッセイをベースとした章構成もマル。
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ソレテンチハバンブツノゲキリョニシテコウインハヒャクタイノカカクナリ 「婦人公論」の伊藤整「女性に関する12章」を下敷きに、中島さんのこの作品は始まります。伊藤さんの文章に現在風の解釈を次々加え、50代の夫婦の暮らしや、奥様のちょっとウキウキした日常を楽しく描いた作品でした。
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50代の主婦聖子の淡々とした日常の中に起こるちょっとした出来事のあれこれ。脳内の独白が共感できたり笑ったり。
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2017.1.23 〈自分のエゴも他人のエゴも肯定する〉キリスト型の愛 〈他人のために自分のエゴを否定する〉孔子様型の愛
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家族、小さな社会単位。生まれる家を選ぶことはできない。でも自分の家族を作ろうとすることはできる。それはパートナーとの関係から始まる。それは自分がどう生きようとするか、からはじまる。 何をどう感じるか、それは一人一人違う。隣の人にもそれぞれの感じ方がある。 それぞれの感じ方があ...
家族、小さな社会単位。生まれる家を選ぶことはできない。でも自分の家族を作ろうとすることはできる。それはパートナーとの関係から始まる。それは自分がどう生きようとするか、からはじまる。 何をどう感じるか、それは一人一人違う。隣の人にもそれぞれの感じ方がある。 それぞれの感じ方があり、折り合うところを見つけていくということでいい。昨日と違う今日、それを感じるだけでも生きている意味はある。 「○○のために」という生き方は美しいように思えるが危険でもある。それは家族のために、でもそう。 自分を大切にすることは人を大切にすること…。 キリスト教的な愛と孔子的な愛、というのが私にはよく理解できなかったな。
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60年前に書かれた女性について書かれたベストセラー、女性についての12章にあてはまるいろいろなケースが現代を生きる50歳の主婦の周りにもありうるようです。 彼女がつらつら感じることが書かれていて、特別な事件が起こるわけじゃないですがなかなかおもしろい1冊です。
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淡々と鋭くゆるくで、さすがと思った。 60年前にベストセラーだった、伊藤整の「女性に関する12章」も読んでみたい。 中原中也の詩もよかった。
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その昔、50代にもなった女性というのは もうさしてときめきや変化のない日々を 淡々と生きているのだろうと 何の根拠もなく思っていた。 ところがどっこい、 50代の人生は、驚きもドキドキも満載で それどころかまだまだ男性に告白されちゃったりもするのである。 主人公の聖子さんは、そん...
その昔、50代にもなった女性というのは もうさしてときめきや変化のない日々を 淡々と生きているのだろうと 何の根拠もなく思っていた。 ところがどっこい、 50代の人生は、驚きもドキドキも満載で それどころかまだまだ男性に告白されちゃったりもするのである。 主人公の聖子さんは、そんな日々を 表向きは動じることなく、(でも内心はいくぶんドギマギしながら)ユーモアいっぱいに過ごしていきます。 まだまだフットワーク軽く、気持ちも柔軟だけれど若いころの様に浮ついたり暴走したりしないところが50代女性の魅力かな。 60年前に書かれたという伊藤整の 『女性に関する十二章』を下地に夫婦で交わされる女性論も楽しく読めました。
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淡々と進んでいくんだけれど、ユーモアがあって、あたたかさがあって、読んでいて心地よい。最後の方の、中原中也の詩を読んでいくところで、なんだか泣きそうになった。
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