彼女に関する十二章 の商品レビュー
1人の女性の何気ない日常ではあるけれども、しみじみと共感を誘う優しい一冊だと思いました。 「ちええ」には笑っちゃいました。
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中年の女性の心理がリアルに表現されている。とても素敵な性格の主人公で、読んでいて楽しかった。ユーモアセンスも抜群に良い。
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50歳になった聖子が語る日々の出来事。 伊藤整のエッセイ「女性に関する十二章」を元に繰り広げられる様々な出来事がとても軽やかに語られていました。 面白い!
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主人公と同じ歳のためか、そうそう!と思うことがたくさんありました。体調だけではなく、気持ちの変化も感じるお年頃。更年期にあまりいいイメージはなかったけれど、人生の秋、実りと変化の時期だと気がつきました。今の年齢を楽しもうと思えた一冊でした。
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50歳で夫と二人暮らし、フルタイム勤務の聖子。 関西に暮らす一人息子とその彼女 フルタイムの勤務先の人たち 初恋の人が亡くなり、その息子の穰 あらゆる人との繋がりと『女性に関する十二章』について綴られた一冊。 人間は正しいことばかりして生きられない。
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「他人のエゴを認めて、自分のエゴも肯定する」文化と「他人のために自分のエゴを否定する」文化。西洋と東洋は根本が違っている、と説く。昨今のCOVID-19の対応にもよく表れているような気がした。 自分がマスクをしたくないから、他人もその”エゴ”を認めようとする西洋社会と、他人が感染することを防ぐために、自分のエゴを抑えて皆でマスクをする日本。必ずしもどちらが良いかという話ではないけど、日本の方が窮屈、圧力がかかりやすいような気がする。 そして、その延長上に戦争への道(軍事化)があると考えると、恐ろしい。 伊藤整の「女性に関する12章」は1954年上梓。当時は、東京オリンピックの10年前。ちょうど『ALWAYS 三丁目の夕日』の頃でしょうか。日本中が貧しかったけど、希望にあふれていたのでしょう。それに比べて、本書上梓の2016年は、…。勉の同棲相手の妊娠に際して、「この世って、生まれてくるに値する」と確信を持って言えない主人公に同意する。60年間で、今日なら68年か、私たち日本は、便利さのために希望と自信を失ってしまったのでしょうか。 そして、女性にとって生きやすい時代は、まだまだまだ、遠い先かも。 1つだけ変わらない点がある。「全家庭の奥様方の内、その92%は離婚を希望しております」
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どんな本かと思ったけど、読んでいくとだんだんと読み進めて行きたくなった! 女性としての生き方、考え方など…色々と考えることが多かった。 “この世は生きるに値するか” 今さえ良ければそれでいいの私にとっては考え深い内容だった⭐︎
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途中までなかなか進まなかったけど 登場人物が増えてきたらはまって一気読み。 こういう日常のちょっとしたできごとの話すき。 久世さんのくだりは若干なぞだったけど 調整さんと小次郎くんがよかった。
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伊藤整の60年前のベストセラー、「女性に関する十二章」というエッセイをもとに書かれた、十二章からなる物語。 「女性論」といっても堅苦しい話にはならず、主人公聖子さんの語り口が絶妙で、読んでいてとても楽しかったです。 一人息子の勉と、その彼女のチカちゃんや、夫の弟の小次郎くんや、「...
伊藤整の60年前のベストセラー、「女性に関する十二章」というエッセイをもとに書かれた、十二章からなる物語。 「女性論」といっても堅苦しい話にはならず、主人公聖子さんの語り口が絶妙で、読んでいてとても楽しかったです。 一人息子の勉と、その彼女のチカちゃんや、夫の弟の小次郎くんや、「サポートステーション・ゆらゆら」で出会った片瀬さんなど、個性豊かな人たちに囲まれて、聖子さん幸せそう。 五十になっても、人生はいちいち驚くことばっかり。まだまだ楽しまなくちゃね。
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*「50歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり」 息子は巣立ち、夫と二人の暮らしに戻った主婦の聖子が、 ふとしたことで読み始めた60年前の「女性論」。一見古めかしい昭和の文士の随筆と、聖子の日々の出来事は不思議と響き合って……更年期世代の感慨と、思いがけない新たな出会い。上質のユーモアが心地よい、ミドルエイジ応援小説* とにかく聖子さんがとってもチャーミング! そこに、中島京子氏独特の言い回しがぴったりマッチして、なんとも言えない可笑しさと哀しさが同居する素敵な作品になっています。「事と次第によっては私!」なんて、噴き出しちゃったわ。 色々な感情や思いがあっても、心ではちええと口を尖らせていても、豆御飯を炊いてにっこり微笑むことのできる50代になりたいな。
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