私のサイクロプス の商品レビュー
大人用の昔話といった風情。 不思議なことに出会うたび、なんでみんな、そんなに飄々としていられるの、と思うが、その雰囲気が良い。 しょっちゅうはぐれてしまう感じが、昔好きだった時代劇「三匹が斬る!」を少し彷彿とさせる。 表題作が、切ない話で一番好き。
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乙一バトン、いやブーメランですね。 今回も面白かったです。 いつ死んでもおかしくない耳彦がここまで来ると、「耳彦は結局死なないから大丈夫だな」と思えてくる。 輪と耳彦の言い合いもお決まりの面白シーン。 「私のサイクロプス」 切なくて良かったです、輪の物語は良いですね。 ラピスラ...
乙一バトン、いやブーメランですね。 今回も面白かったです。 いつ死んでもおかしくない耳彦がここまで来ると、「耳彦は結局死なないから大丈夫だな」と思えてくる。 輪と耳彦の言い合いもお決まりの面白シーン。 「私のサイクロプス」 切なくて良かったです、輪の物語は良いですね。 ラピスラズリもとても良かったですし。 「四角い頭蓋骨と子どもたち」 好きでした、なんだかドロドロしたお話だったけど、好きでした。 「死の山」「呵々の夜」 面白くて良かったです、不思議で面白いの好き。 しかし、どうして耳彦ってあんなにダメ男なのでしょうか。 「ハユタラスの翡翠」「鼻削ぎ寺」「河童の里」「水汲み木箱の行方」 耳彦、不運過ぎる、駄目過ぎる。 今回の耳彦、蛆虫率がとても高かった。 読んでいると面白いけど、耳彦とは一緒に旅とか絶対に嫌っ!! 「星と熊の悲劇」 なんだか、蠟庵先生のことがもっと語られそうな雰囲気で物語が終わりましたね、続編へということなのでしょうか。 ぜひ読みたいです♪
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「エムブリヲ奇譚」の続編 読みました。 蠟庵、耳彦、そして わたしの大好きな輪が加わった 3人の道中記。行く先々で出会う九つの怪奇な物語。 表題の「私のサイクロプス」 輪らしいな。やっぱり輪が好き。 大太郎〜( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) 耳彦もやはり耳彦だった笑 どうしてこ...
「エムブリヲ奇譚」の続編 読みました。 蠟庵、耳彦、そして わたしの大好きな輪が加わった 3人の道中記。行く先々で出会う九つの怪奇な物語。 表題の「私のサイクロプス」 輪らしいな。やっぱり輪が好き。 大太郎〜( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) 耳彦もやはり耳彦だった笑 どうしてこうも恐ろしい目にあうのか! おどろおどろしいこと、惨いこと、死の匂い。 そんな物に好かれているんじゃなかろうか。 というより、「ハユタラスの翡翠」といい「河童の里」といい、もはや耳彦からそちらに歩み寄っている気がする笑 「鼻削ぎ寺」は「地獄」と同じく吐き気が…。 同じく耳彦フラグかと思った「死の山」。 あれ?どこで?? 面白かった! ラスト 蠟庵と輪の 耳彦の扱いもꉂ(ˊᗜˋ*) 1人づつ順番に怪談話をしていく「阿々の夜」もすきです。 ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『まるでわるい夢を見ているようです。 ほら、もうすぐそこまで。 はっきりと聞こえます。 あの笑い声が。』 続編希望(o'∀')/
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エムブリヲに続く蠟庵の道中記ふたたび。 表題作は輪とサイクロプスの話 グロいけど切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 それぞれの話は相変わらずバッサバサと人が死んでいき、グロさもあるのだけど怖くもなくグロさも感じない…このシリーズはそこが不思議_φ(・_・ そして耳彦‼︎今回も二度...
エムブリヲに続く蠟庵の道中記ふたたび。 表題作は輪とサイクロプスの話 グロいけど切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 それぞれの話は相変わらずバッサバサと人が死んでいき、グロさもあるのだけど怖くもなくグロさも感じない…このシリーズはそこが不思議_φ(・_・ そして耳彦‼︎今回も二度程死にかけます笑 もう笑うしかない( ̄▽ ̄) ある意味主人公なんで不死身です‼︎ 第三弾出るかな? 蠟庵の母親の事がラストにチラッと出てきたから 続くような終わり方だったけど… まだまだ読みたいシリーズです♪
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※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編シリーズ第2弾。 書く作品によってムラがある作家ですが、短編と民俗史系の話が絡むと安定した仕事になる印象。 もともとライトノベル期の乙一名義の頃からグロテスク描写はお手のもので、切なさの妙も相まって、ここ最近では山白朝子名義が一番好きです。 『私のサイクロプス』以外は耳彦メインの一人称で進行する話が多いです。『幽』の方はそういうコンセプトなんでしょうか。 小説におけるルールみたいなものってたぶんないはずなのですが、短編のひとつで区切りはいれているものの語り手が変わるのは、結構反則技な気がしました。驚き通り越して笑ってしまいます。自由だなぁと。駆け出しの作家がやるならまだしも、彼のキャリアでこういうことをするのは珍しい。稀有な存在であるとともに、普段忘れている小説の自由さを見せられているような気持ちになりました。 お気に入りは『呵々の山』。怖い話を順番にしていく系のお話ですが、このズレた感じはこの作家ならではで読んでいて楽しかったです。
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グロテスクで恐ろしいのに、読み終えた後一抹の切なさが残る話。一話一話も短く、文章も美しく難解な語も無いので読み易い。特に「死の山」は一人称小説だからこそ描けるストーリーで面白かった。 山本タカト氏の絵が好きなので表紙買いした本だが、絵と作中の世界観が合っていて大変良かった。
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エムブリヲ奇譚の和泉蝋庵、耳彦、輪の不思議な旅の記録。輪が旅に加わったことで前作より少し明るい印象になった。それでも唐突に恐ろしい話が出てくるのでゾッとします。耳彦はよくそんなに災難に見舞われるなとある意味で感心してしまった。
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和泉蠟庵の不思議な旅路、再び。行く先々で出くわす怪異と血腥い事件。怪異を呼び込むのは人のおぞましい情念か。今回は蠟庵先生と輪、耳彦の三人の珍道中。大体、面倒な事件に巻き込まれるのは耳彦で、少し哀れに思ってしまう。蠟庵先生より、耳彦の方がある意味ではトラブルメーカーなのでは。表題作...
和泉蠟庵の不思議な旅路、再び。行く先々で出くわす怪異と血腥い事件。怪異を呼び込むのは人のおぞましい情念か。今回は蠟庵先生と輪、耳彦の三人の珍道中。大体、面倒な事件に巻き込まれるのは耳彦で、少し哀れに思ってしまう。蠟庵先生より、耳彦の方がある意味ではトラブルメーカーなのでは。表題作の「私のサイクロプス」は切ない物語でした。蠟庵先生の出生の秘密も何となく明かされている感じですが、もう少し詳しく知りたいところ。第3弾希望です。相変わらず山本タカトさんの装画が美しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
迷い癖のある旅本作家先生の道中記シリーズ2作目。 ゲスト扱いと思ってた輪ちゃんが全話に登場しているのが結構嬉しかった。 輪がいるとなおさら耳彦のクズっぷりが際立つ。。。 でもなんだかんだ仲は良さそう~ツンデレ? 前作ほどは心に刺さるものはなかったですが、どれも面白く読めました。 でも掲載順と収録順は違うみたいで、時系列の矛盾はちょっと気になった。 でも輪がいるからこそのお話とかも見てみたいと思う。
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旅本作家・和泉蝋庵と付き人耳彦が旅路で出会う怪異譚二作目。今回は版元のおつきとして前作にも出ていた輪が付き添います。耳彦は相変わらずのダメダメですが、いつの間にかそのダメダメがどんどん愛しくなっていくから困ります。一番印象深いのは輪だけが出会う表題作。私も輪と同じように考えていた...
旅本作家・和泉蝋庵と付き人耳彦が旅路で出会う怪異譚二作目。今回は版元のおつきとして前作にも出ていた輪が付き添います。耳彦は相変わらずのダメダメですが、いつの間にかそのダメダメがどんどん愛しくなっていくから困ります。一番印象深いのは輪だけが出会う表題作。私も輪と同じように考えていたので人間とはどんなものかが見えるラストは切なくて苦しくなりました。他に印象深いのは「死の山」「呵々の夜」。ラストの「星と熊の悲劇」では和泉蝋庵の秘密が少しだけ明かされますが、物語もとても良かったです。是非続きもお願いしたいです。
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