イレーナの帰還 の商品レビュー
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毒見師イレーナの二作目。 最高司令官の毒見役としての任は解かれたものの、 魔力を持つ者として死刑宣告を受けイクシアを離れたイレーナ。 故郷のシティアに戻り両親と再会し暖かく迎え入れられる。 だが兄リーフはイレーナを受け入れず、憎悪をあらわにする。 魔術師養成所へ向かい、自分の魔力をコントロールすることを習うが、 娘たちがさらわれ酷い目にあわされたあげくに殺される事件が起きていた。 イレーナをイクシアのスパイだと襲ってきたイクシア国王の甥とは、 友人になることができるのか。 前作でイレーナにいろいろ盛りすぎだと思っていたが、 馬と心を通じさせることができ、 怪我や傷を癒す力があり。「物語の紡ぎ手」にリクルートされたが、 強力な魔力をもち心と身体を癒した「霊魂の探しびと」と同じ魔力をもつと、 さらに盛られていた。 それはさておき、 登場人物たちの感情の動きがぎこちないというか、 説得力がないというか、 人物像が薄っぺらいというか。 例えば、 兄リーフが、幼い時にイレーナがただの行方不明ではなく さらわれたと知っていながら嫉妬心から黙っていたとか、 それを後悔して探し続けたとか、自殺を図ったとか、 再会した時には怒りと憎悪を感じたという流れを、 (その展開もなんだか不自然に感じるが) もうちょっとうまく表現できないのだろうか。 一人称で書かれることの限界なのk。 物乞いをしていた少年に「働く」ことを教え、 いろんな小遣い稼ぎを覚えて成長していく様が、 楽しかった。 青い目の馬キキはかわいいし、 武術を教えてくれたアーリとジェンコ、 大使に化けた最高司令官、そしてヴァレクに再会できて、 前作より面白かったとは思う。
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「毒味師イレーナ」シリーズの第2作。 故国シティア領に帰ったイレーナだが、再会の喜びに包まれる両親と対照的に、兄のリーフが取る刺々しい態度に戸惑う。 師範級魔術師アイリスの下で魔術の修行を始めたイレーナだったが、イクシアとシティアを揺るがす陰謀に巻き込まれてゆく。自らの信念を貫き...
「毒味師イレーナ」シリーズの第2作。 故国シティア領に帰ったイレーナだが、再会の喜びに包まれる両親と対照的に、兄のリーフが取る刺々しい態度に戸惑う。 師範級魔術師アイリスの下で魔術の修行を始めたイレーナだったが、イクシアとシティアを揺るがす陰謀に巻き込まれてゆく。自らの信念を貫きながら居場所を探すイレーナに、魔術の新たな可能性が開かれた。 イレーナ・シリーズ初期三部作の2作目。相変わらず息を付かせない展開で、3作目へ。
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「毒見師イレーナ」の続編。 ヒロインがカッコいいのです。 特にどこにも似ていない異世界だけど、大雑把に言えば中世ヨーロッパ風でしょうか。 幼い頃にさらわれてイクシアの施設で育ったイレーナは、自分がどこから来たのかという記憶もなかった。 1作目で、牢獄につながれていたのが最高司令...
「毒見師イレーナ」の続編。 ヒロインがカッコいいのです。 特にどこにも似ていない異世界だけど、大雑把に言えば中世ヨーロッパ風でしょうか。 幼い頃にさらわれてイクシアの施設で育ったイレーナは、自分がどこから来たのかという記憶もなかった。 1作目で、牢獄につながれていたのが最高司令官の毒見役としてなら生きられることになり、さらに訓練を受け、仲間を見つけ、恋人まで…という怒涛の展開。 最後にはまた殺人犯となってしまうのだが… 革命が起きたイクシアでは魔法が禁じられ、能力者は生きられない。 対立する隣国シティアの生まれだと判明したイレーナは、母国に送り届けられる。 生き延びるためだったが、これでイクシアの防衛長官であるヴァレクとは遠く離れてしまうことに。 北国のイクシアとは違い、南米大陸を思わせる自然豊かな土地で、家族は密林の樹上で生活している部族だった。 両親はあたたかく迎えるが、兄は警戒心を示す。 長く故郷を離れていたイレーナは、スパイではないかと疑われるのだった。 学校で魔法を学び、力を制御する訓練が始まる。 癖のある人ばかりの中にいても、イレーナは魔力が強いことが判明するが… ファンタジー世界で前とは違う国なので、何がどう展開するか全くわからない。 魔法を学ぶ試練だけでもけっこう読みどころだが、それだけじゃない大変さが降りかかり、もうハラハラドキドキ! 愛馬のキキが賢くて可愛い。 イレーナが潜在能力を開花させてい様子が鮮烈です。 そして、どんな難関も越えちゃう溺愛恋人のヴァレク…何者?! 生き生きとしたキャラとスピーディな展開に引き込まれます。
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イレーナシリーズ2作目。 自分の魔力をコントロールできるよう、魔術を学ぶため故郷へ帰るイレーナ。 家族との再会や新たな仲間との出会い、新たな脅威との戦いなど、目まぐるしく物語が進みます。 相変わらず暴走ぎみのイレーナさん。 周りに心配ばかりかけています。 どうやらとてつもない...
イレーナシリーズ2作目。 自分の魔力をコントロールできるよう、魔術を学ぶため故郷へ帰るイレーナ。 家族との再会や新たな仲間との出会い、新たな脅威との戦いなど、目まぐるしく物語が進みます。 相変わらず暴走ぎみのイレーナさん。 周りに心配ばかりかけています。 どうやらとてつもない力を持っているようで、 なんとか切り抜けてはいくのだけど、 それにしてもいつもピンチでひやひやします。 今作ではキキというお馬さんと心でお話しをする場面がありますが、 キキが可愛くて! キキとの会話が入ると、とってもほっこりします。 今後のイレーナの成長が楽しみ。 次作も読まなくては。
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一気読み。 物語が少し複雑になったのとカタカナ沢山でややこしくかんじたけど、物語の楽しさは相変わらず。ただ、新しく出てきたキャラの魅力は1巻より落ちて、それだけに1巻から出てきたみんなが出てきたときは嬉しかったです! 2018.4.14
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‹内容紹介より› 死刑宣告を受けながらも生き延びたイレーナは、故郷シティあに14年ぶりに戻ってきた。両親は涙ながらに娘を迎えるも、兄を始めとする他の者たちは、敵対国で育ったイレーナをあからさまに嫌悪し、密偵に違いないと疑う。またも四面楚歌となったイレーナに、さらなる機器と試練がー...
‹内容紹介より› 死刑宣告を受けながらも生き延びたイレーナは、故郷シティあに14年ぶりに戻ってきた。両親は涙ながらに娘を迎えるも、兄を始めとする他の者たちは、敵対国で育ったイレーナをあからさまに嫌悪し、密偵に違いないと疑う。またも四面楚歌となったイレーナに、さらなる機器と試練がー明らかになる14年前の真実と、2つの国に蠢く陰謀、そしてイレーナが生まれ持つ宿命とは?見逃せない、第2章。 ーーー 一作目と比べると、少しストーリーに難しいところが出てきた印象もあります。 「霊魂の探し人」とはなんなのか、魔力とはどういうものなのか、など物語の根っこになりそうなところで、スルスル読めない所もありました。 けれど、イレーナの家族や魔術養成所の面々など新たな登場人物も魅力的ですし、三部作の最終巻にむけてますます目の離せない展開になっています。 ヴァレクとの「遠距離恋愛」も素敵です。
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魔術師範に伴われ、生まれ故郷シティアに帰還をはたし、両親と兄に再会したイレーナ。両親は暖かく歓迎してくれたものの、魔力を持つ兄リーフはよそよそしい態度を崩さない。 長く故郷から離れていたイレーナには、イクシアの密偵の疑いがかけられていた…そして、残虐な少女連続誘拐事件が。 その犯...
魔術師範に伴われ、生まれ故郷シティアに帰還をはたし、両親と兄に再会したイレーナ。両親は暖かく歓迎してくれたものの、魔力を持つ兄リーフはよそよそしい態度を崩さない。 長く故郷から離れていたイレーナには、イクシアの密偵の疑いがかけられていた…そして、残虐な少女連続誘拐事件が。 その犯人の狙いは、魔力に目覚めたイレーナ? またまた誰を信じてよいかわからない状況で、危なっかしくも強力な魔力をふるうイレーナ。 前作で得た信頼出来る友人たちや、恋人のヴァレク、本作で出会った愛馬キキにも助けられ、危険な敵に立ち向かうところは、第1章よりも読みやすく、面白かった。 もしかしたら、訳者さんが変わって良かったのかも。 しかし、ヴァレクは…こうなると前作で2人が恋人同士になっておかないといけないのはわかるけど、イレーナに魔力を送ることまで出来るって、ヴァレクも魔力あるんじゃないの?!
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面白いのは面白いのだけど、1冊目よりは若干魅力が低いような…1冊目がよすぎたのか。 イレーナ、一人で何でもやっちゃう性格はしょうがないにしてもさすがに無鉄砲すぎて。アイリス心労すごいんだろうな。でもこーゆーほっとけない子って周りが助けちゃうのよね。 アーリとジェンコのお兄ちゃん感相変わらず素敵~ それに引き換えリーフのがっかり感… 足引っ張りすぎてて。ほんとめんどくさい。でも実際の兄妹ってこんな感なのかもっていうリアルさはあった。 今回ヴァレクはイチャイチャ要員か。すっとあらわれてイチャイチャしてすっとさってく。隠密技術が役にたったね!ピンチにもすっとあらわれて力を貸してすっと消える。タキシード仮面みたい… 三冊目も楽しみ
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イクシアからシティアに帰ってきたイレーナによる、またまた波乱万丈な日々のお話。 指輪物語+アバターといった世界観は変わらず、イレーナの家族や、《物語の紡ぎ手》などの新キャラも登場。 ヴァレク(男)のツンデレぶりには「はいはい。」と食傷気味なところがあるが、作者が女性ということで...
イクシアからシティアに帰ってきたイレーナによる、またまた波乱万丈な日々のお話。 指輪物語+アバターといった世界観は変わらず、イレーナの家族や、《物語の紡ぎ手》などの新キャラも登場。 ヴァレク(男)のツンデレぶりには「はいはい。」と食傷気味なところがあるが、作者が女性ということで納得。女性読者は目をきらきらさせているのかも。 続きもますます楽しみだ。
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シリーズ第二弾。 今回は中弛みしてしまった箇所もあったけれど、面白さは変わらず。 馬のキキと心が通じ合っているイレーナ。 キキ可愛いなぁ。 ヴァレクの出番が少なくちょっと残念だったけれど そこは次巻に期待! それにしても物語の主人公というものは、どうしてこうも次から次へと困難...
シリーズ第二弾。 今回は中弛みしてしまった箇所もあったけれど、面白さは変わらず。 馬のキキと心が通じ合っているイレーナ。 キキ可愛いなぁ。 ヴァレクの出番が少なくちょっと残念だったけれど そこは次巻に期待! それにしても物語の主人公というものは、どうしてこうも次から次へと困難が降りかかってくるのでしょうか。 いや、そうじゃなければ面白くないのだけれど。
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