物語消費論 の商品レビュー
エッセイ集なので読みやすく、それでいてさまざまなことに気づかされる。昭和後期の文化事情、まんが事情についても勉強になった。 余談だが、「森の聖老人」っていったい誰のことなのか、途中まで気づかなかった。気づいてしまえばなるほどといったところ。
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すでに結構古典化してきた本書だが、今見てもあまり色あせていないし、むしろ今のほうが表面化してきているような面もあるだろうと思う。 宗教学徒としては宗教に関する言及がことさら興味深く、結局この社会で最終的に求められるのは宗教であるという指摘がこの立場から出てくるというのは面白い。...
すでに結構古典化してきた本書だが、今見てもあまり色あせていないし、むしろ今のほうが表面化してきているような面もあるだろうと思う。 宗教学徒としては宗教に関する言及がことさら興味深く、結局この社会で最終的に求められるのは宗教であるという指摘がこの立場から出てくるというのは面白い。 この本が書かれた当時はまだオウム真理教の事件も起きていなかったわけで、こういうことが気軽に書けたという面もあるのかもしれないけれど、今の宗教とサブカル界隈の流れを見ているとこれも一つの慧眼になるのかもしれない。 自分の思想がひとつの連続線上にあることを確認できたという意味で、非常に勇気づけられた本。
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