被抑圧者の教育学 の商品レビュー
翻訳本特有の読みにくさ、南米という背景のわかりにくさ。これは仕方がないです。でも本当いい内容だと思います。「意識化」がキーワードです。この本を解説してくれる講義とかあれば、ぜひ聴講してみたいです。 被抑圧者に対して結構「熱い」ですが、これが現代に受け入れられるかは何とも。
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キーワード ・自由への恐怖 ・人間化 【銀行型教育と課題提起教育】 ・預金行為「教師ー生徒の関係が基本的に一方的に語りかける」「一方的に語りかける内容で生徒を満たす」→機会的人間。 ・人道主義・弁証法的 ・エリート「別の預金に、とってかわる」 ・偽りの寛大 ・革命家 【反対話的...
キーワード ・自由への恐怖 ・人間化 【銀行型教育と課題提起教育】 ・預金行為「教師ー生徒の関係が基本的に一方的に語りかける」「一方的に語りかける内容で生徒を満たす」→機会的人間。 ・人道主義・弁証法的 ・エリート「別の預金に、とってかわる」 ・偽りの寛大 ・革命家 【反対話的行動理論と対話的行動理論】 ・分割統治 ・大衆操作 ・文化侵略 ※「大衆操作の状況のなかでは、左翼はほとんどつねに、急いで権力を回復することに心を奪われ、被抑圧者といっしょになって組織を鍛えあげることの必要性を忘れて、支配者としてのエリートとのかなわぬ対話のなかへさ迷いこむ。そのあげく、これらのエリートによって操作されるところとなり、みずからエリートの術中に陥ることが少なくない。そしてこれを、左翼は現実路線と称するのである」 「自分自身を解放し同時に抑圧者をも解放すること、したがってこれが、被抑圧者の偉大な人間的歴史的課題である」 「抑圧は、その機能からして人間を飼いならす性質を持っている」 「従順さを装った宿命論」 「現実に対して共通の意図を持つ教師と生徒は、ともに主体である」 ・主体⇔客体 「一人の行動者や、たんなる複数の行動者ではなく、相互に交流しあっている複数の行動者」
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被抑圧者は抑圧者に従順となる。自らも抑圧者になりがちである。例えば教師に従順な生徒であったりと‥。というフレーズはまさにその通りだと感じた。協議会などに参加してくる生徒代表の生徒たちは、自由を主張するにも関わらず、最終的な決定を教師に委ねてくるという。まさに自由を怖がり、教師に進んで言うことを聞こうとする自然的な流れの構造がそこにはあり、その構造自体が問題視されなけるばならないと感じた。教師の傲慢な態度もあるかもしれないが、それだけで語れるような簡単な問題でもない。
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うん。 言っていることはかなり同意できる。 けど、学校教育とのすり合わせがどの程度うまくいっているのかは当時の時代背景だったりを知らない。。からなんとも言えないなぁ。 読んでておもしろかったし、名言がたくさんあったね。
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教員採用試験にはあんまり出ない、教育学の偉人。 この人の実践が出たら、私は絶対答えられるんだけどなぁ。。。 (この本には卒論のときにも修論の今も大変お世話になっていますので) 陳腐な言葉になってしまうけれど、この人の実践は優しさと思いやり以外にいいようがないような気がしています...
教員採用試験にはあんまり出ない、教育学の偉人。 この人の実践が出たら、私は絶対答えられるんだけどなぁ。。。 (この本には卒論のときにも修論の今も大変お世話になっていますので) 陳腐な言葉になってしまうけれど、この人の実践は優しさと思いやり以外にいいようがないような気がしています。
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近代的な学校制度では、教師-生徒という関係の中から、一方通行の詰め込み教育を行っており、そこでは生徒は非人間化されてしまっている。他者による知識や価値観の押し付けではなく、対話を通じて意識化と人間化を行うことこそ教育の目的であるべき。という風に解釈できました。 1970年代に...
近代的な学校制度では、教師-生徒という関係の中から、一方通行の詰め込み教育を行っており、そこでは生徒は非人間化されてしまっている。他者による知識や価値観の押し付けではなく、対話を通じて意識化と人間化を行うことこそ教育の目的であるべき。という風に解釈できました。 1970年代に書かれた本書は、当時の時代背景を反映してマルクス・共産主義に従って書かれており、正直文章としては読みにくかった。しかし、現在の学校制度へのアンチテーゼとして、教育・開発に興味のある人にとっては必読書だと思う。
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