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お金の流れで読む日本の歴史 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2023/05/17

歴史はいろんな切り口で読むと無限に広がる。 もっと知りたくなる。 近代資本主義が始まる前から世の中はお金(的なもの)に支配され続けてるんやな。 特定の人が潤う国 がいつか滅びる。 共産主義国も難しい。 平和や幸福は戦争や貧困がないと感じられないのかな。 キャンプ行っ...

歴史はいろんな切り口で読むと無限に広がる。 もっと知りたくなる。 近代資本主義が始まる前から世の中はお金(的なもの)に支配され続けてるんやな。 特定の人が潤う国 がいつか滅びる。 共産主義国も難しい。 平和や幸福は戦争や貧困がないと感じられないのかな。 キャンプ行って焚き火して酒飲んで肉食って、川や海や森で遊んで、テントにもぐってSwitchして YouTubeみるくらいのハイブリッド原始人生活が最高なんだけどな。

Posted byブクログ

2023/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

元国税調査官が歴史を「お金」で説明していく本。 戦国時代でのキリスト教の受け入れの話とかが教科書とは別の側面から説明されてて面白かった。 織田信長はキリスト教を受け入れたけど、徳川家康はなぜキリスト教を禁止したのか? 当時のキリスト教は布教と貿易がセットになっていた。 そのため、キリスト教の宣教師は死の商人としての側面も持っていた。 だから、全国統一を目指した織田信長は戦力増強のためキリスト教を受け入れ、 全国統一を成し遂げ他の大名の戦力を抑えたかった徳川家康はキリスト教を禁止した。 こういう本を読むと、日本史をもう一度勉強しなおしたくなる。

Posted byブクログ

2021/10/18

とても内容としては面白いが,自分の勉強不足により読むのが困難だったため日本の歴史についての基礎知識を付けてから再び読もうと思う。

Posted byブクログ

2021/03/23

学校で習った日本史のイベントにおいて、 そのモチベーションにお金が大きく関わっていたことを知ることができた。

Posted byブクログ

2020/10/27

班田収授の法=貴族の土地支配を取り上げた。税金は租庸調と出挙(種もみの貸出による利息) 大仏建立のために、墾田永年私財法ができた。 東北との38年戦争が、武士ができる一要因。 班田収授から外れたほうが税金を課されないので60歳以上が増えた。 国司となって私腹を肥やし、富豪と結託し...

班田収授の法=貴族の土地支配を取り上げた。税金は租庸調と出挙(種もみの貸出による利息) 大仏建立のために、墾田永年私財法ができた。 東北との38年戦争が、武士ができる一要因。 班田収授から外れたほうが税金を課されないので60歳以上が増えた。 国司となって私腹を肥やし、富豪と結託して不正な収入を得る。それを断とうとしたのが菅原道真。 和同開珎の以降は、貨幣の改悪で流通しなかった。米布経済に戻った。銅不足のため。 武士には2種類、地方豪族などまたは郡司などから、と平氏源氏の貴族の中から生まれたもの。 平清盛は日宋貿易で富を得た。 10世紀末には銭の流通が少なくなった。その後清盛が宋銭を輸入して貨幣が復活した。 義経を殺したのは、勝手に朝廷から官位を受けたから。 朝貢貿易は儲かった。足利義満は日明貿易のため、冊封を受けた。 南蛮貿易のポルトガルは、アジアとの商社だった。海賊を討伐した報酬として、明からマカオを割譲された。 信長は貿易による財力のため、兵農分離ができた。 毛利元就は、石見銀山を朝廷に献上し、経営を任されていた。 戦国時代はデフレ。年貢は貨幣で納めていたが、貨幣が不足していた。 むかしは銅銭、金銀は貨幣ではなかった。日清戦争でも金銀は使用していないので、日本軍は現地での物資調達に苦労した。 信長が金銀を貨幣と定めた。交換レートを定めてあった。 ポルトガルは日本人の奴隷を世界各地に輸出していた。 鎖国した理由の一つは、金銀銅の不足。すでに戦国時代に最盛期が過ぎていた。銀の輸出は数量制限がかけられた。 大阪城は、石山本願寺の跡地に信長が建設を始めた。 大阪、堺を押さえることは軍需物資を押さえること。 江戸時代の徳政令はだいたい50年に一回行われた。徳政令のとき札差には特別融資を行って金融不安が起きないようにした。 江戸時代はそれほど悪い時代ではなかった。隠し田などがあり、名目の1.5倍程度があった。町民には税はなかった。 幕末から明治初期には、贋金鋳造が横行した。これがのちのち外国からの抗議につながった。 ペリーの来航は、捕鯨船の補給基地のため。 参勤交代を3年に一度にして、沿岸警備をさせることとしたが、これが軍備の増強につながった。 明治政府樹立による内戦が最小限だったから、植民地にならずに済んだ。 地租改正によって、割合ではなく定額になり、税金は20%程度に抑えられた。その結果、農業生産が増加する要因になった。 大阪紡績の大規模化で、綿輸出が日本の主力になった。のちにイギリスとインド市場を巡って対立。 明治時代は直接税はほとんどなく、高額所得者も8%。 少ない費用で強い軍隊をつくった。汚職が少ない。 酒税で軍費を賄った。 日清戦争は、国内で公債を発行=庶民に金があった。 賠償金で八幡製鉄所がつくられたほか、軍備に充てられた。 日露戦争の費用は、公債を外国に勝ってもらった。高橋是清がイギリスに半分買ってもらった。残りはユダヤ人。戦況が良くなるにつれて購入者が増えて、最終的には、当初予定の8倍を発行できた。 日清戦争後は、造船奨励法で船の製造に補助金が出た。 世界恐慌時は円安で円が半分くらいになり、輸出が盛り返した。イギリスとインド市場を巡って対立。輸入制限によるブロック経済化。 満州事変は、南満州鉄道の利権争いから始まった。 日本の国民は満州国設立を指示した。兵士への慰問金が数億円になった。 国際連盟で脱退演説をした松岡洋右は、熱狂的に迎えられた。 戦前の日本は格差社会。これが軍部の肥大化を招いた。 物価の下落、さらに農産物の下落で農村が疲弊、身売り、都市部の貧民街などがあった。 財閥へのテロが頻発。三菱は造船業から、生糸を三井財閥が政府の依頼を受けて始めた。その格差から、戦争が求められた。 戦前は日本とアメリカはお得意様同士だった。 在米日本資産凍結で、事実上の宣戦布告。横浜正金銀行ニューヨーク支店の破綻。その一週間後に真珠湾攻撃。 戦費は、日銀引き受けによって賄われた。 戦後復興はGHQのおかげ、は間違い。兵器だけでなく重工業や船舶にも制限をつけた。輸出入も禁止されたため、極端なモノ不足になった。アメリカの援助もなかった。 冷戦の始まり、民主化運動の高まりで、アメリカが方針を変えた。 所得倍増計画は下村治が考えた。所得に注目した。 陸軍による自動車製造事業法=トヨタ、日産、ディーゼル自動車(いすず)の3社のみが製造できるという法律。これによってフォードやGMが撤退。 スバル360は国民車。第一号の所有者は松下幸之助。 新幹線は戦前から計画されていた。 トリクルダウンは幻想。共産主義が崩壊したのは、隠れた特権階級が生じたため。

Posted byブクログ

2019/11/09
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古代から日本は技術立国 三内丸山遺跡では、縄文人たちがアスファルトを使っていたことがわかっている。 この時代に1000艘の船、万以上の兵士を朝鮮半島に派遣するには国力が相当なければ不可能 紀元前後に漢と交易して銅銭を輸入していた 古代から海上交易が盛んだった 蘇我氏は税を管理するポストに就いて大出世して経済力もつけていた 古代の税制には社会保障の仕組みもあった 高齢者や貧困者に米、塩、布を支給する制度 日本は歴史上、民衆からのつきあげで革命が起きたことは一度もない 大仏建立で墾田永年私財法がうまれ、朝廷の財源が減り、豪族の力が増すようになった 平安時代の38年戦争(東北の反乱)によって武家に発展 菅原道真の寛平、延喜の改革では、京都の貴族と地方の豪族との関係を断ち切り、国司による支配を復活させようとした→地方にとばされる 通貨はそもそも一定の条件を整えないと流通しない 万年通宝な鋳造(和同開珎と同じ材質なのに価値が高い)は貨幣制作の失敗を招く→米、布経済に逆戻り 室町幕府の将軍家の費用は主に酒屋土倉役からの収入でまかなっていた 金貸しに頼る→一揆が起こる→徳政令→財政悪化 フランシスコザビエル→武器のセールスマン→取引時にキリスト教への布教許可条件 織田信長の経済戦略→津島などの港をおさえる→積み荷の1%が関税 武田信玄→内陸部のため、周辺の大名と敵対すれば物資の流通をストップされる→経済封鎖は常識的な作戦→織田信長により鉄砲を使えなくなる 比叡山延暦寺→日本の多くの資産は寺社が所有→全国規模の悪徳金融業者 織田信長の金融改革→金銀を貨幣として設定→銅不足解消and持ち運び簡易 太閤検地の重要性→田畑の所有者、耕作者(納税する者)を特定したこと→ごちゃごちゃを解消 秀吉、家康がキリスト教を禁止した理由→ポルトガルは、長崎で日本人の奴隷を買い込み、世界各地に輸出していた→その利益で慈善施設をつくり、施しをエサに信者を獲得していた 地租改正→農民の権利を大幅に拡充→土地を所有権化し、譲渡、売買が可能になる→取れ高ではなく土地代の3%と一定にした→税徴収の透明性を高める→農民のインセンティブ増加 明治の日清戦争の財源→酒税は非常に便利な税金→生活必需品とはいえず、金持ちからの税金なので国民の不満も少ない→さらに国内での軍事公債の発行→勝利後の賠償金などは国内で使用できた 明治の日露戦争の財源→国債発行し外国からの融資頼る→高橋是清とユダヤ人銀行家の活躍 高度経済成長期の所得倍増計画→所得がふえれば景気がよくなる→成功→いまは企業の業績がよくなれば景気がよくなるという考え方→しかし所得は増えず、国民の生活はよくならない→子供の教育費をまともに払えない現代日本→結婚できない人が多く、少子高齢化が進む→富めるものがより富めば経済はよくなるのは幻想→特定の者が潤う国は滅びる→誰でも普通に働けば結婚して、子どもを育てられる国にすることが大切

Posted byブクログ

2019/07/22
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歴史の陰に お金あり。 江戸時代の農民は そんなに 悲惨では なかった。 日清日露の戦費は 酒税で まかなった。 ちょっと 意外な 内容が 多かった。

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2018/06/10

蘇我氏が首を刎ねられたのは「税を管理するポストで経済力をつけ、やりたい放題だったから」という説は、仏教云々ということよりも説得力があるように思った。 当然、平清盛の宋銭の話はでてくるが、これが失敗したことは省かれているので、 以前、どこかで読んだ説明を探した。 鎖国の理由とし...

蘇我氏が首を刎ねられたのは「税を管理するポストで経済力をつけ、やりたい放題だったから」という説は、仏教云々ということよりも説得力があるように思った。 当然、平清盛の宋銭の話はでてくるが、これが失敗したことは省かれているので、 以前、どこかで読んだ説明を探した。 鎖国の理由としての奴隷貿易については記述あり。また、もう一つの理由としては金銀銅の流出を止めること。 --- http://www.e-soymilk.com/2012/04//平安時代、平清盛は物品貨幣から金属貨幣/ しかし、平清盛が64歳で亡くなると、その4年後に平家は源氏との戦いに破れ、滅びてしまいます。 その原因の1つに、金属貨幣の価値の暴落があると推測されています。 当時、西日本では干ばつによる飢饉が起こりました。 飢饉が起きると、物の価値がガラッと革命的に変わります。 それまで、貨幣は非常に大事なもので力を持っていました。 しかし、飢饉が起きて世の中に出回る米の量が激減すると、米(食べ物)が一番大事なものに変わります。 少ない米が貴重になる一方、貨幣の価値は下がってしまいます。 すると、いくら貨幣を積んでも貴重な米は売ってもらえないのです。 飢饉時では、いざという時に食べることができない貨幣は、単なる金属の塊でしかないのです。 これが平家衰退の原因ではないかと推測されているのです。 なぜなら、平家の周りの武士たちは大量に貨幣を持っていました。 しかし、飢饉後は貨幣の価値が下がり、資産を大幅に減らすことになります。 そうなると、武士と平家の間の信頼関係が崩れます。 一方、源氏の源頼朝は見方の武士たちに土地を保証していました。 当時、金属貨幣と違って揺らぐことのない土地の分配で、源氏は兵力を増やしていったのです。 ---

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2017/03/11

2017.03.11読了。 平易に書かれており、非常に読み易かった。また、近代以降について書かれている書物は多く見かけるが、室町以前の日本の経済制度について書かれているものはあまり触れたことがなかったため、興味深かった。

Posted byブクログ

2017/02/04

元国税調査官である著者がお金にフォーカスして日本の歴史について書いた一冊。 本書で書かれているお金の観点から歴史をみると、学校の授業で習ってきた項目の本質が見えてきて非常に勉強になりました。 年貢と貿易が歴史を左右してきたこと、戦国大名を経済力の観点から見ると大阪堺の重要性が浮...

元国税調査官である著者がお金にフォーカスして日本の歴史について書いた一冊。 本書で書かれているお金の観点から歴史をみると、学校の授業で習ってきた項目の本質が見えてきて非常に勉強になりました。 年貢と貿易が歴史を左右してきたこと、戦国大名を経済力の観点から見ると大阪堺の重要性が浮き彫りになること、織田信長が莫大な資産をもとに武田信玄や上杉謙信との戦を行なっていたこと、明治時代の日清戦争時には酒税が主な税収となり、軍事費を賄っていたことなど新しい発見、知識を本書で得ることが出来ました。 特に日露戦争時や戦後復興時にユダヤ人によって窮地を脱した経緯がある事は本書を読んで知り印象に残りました。 財政や貿易が歴史を動かしてきた要因であり、歴史的な事件の背景にはそこにお金が絡んでいるということ、お金によって歴史がいい方向にも悪い方向にも動いているということを痛感させられた一冊でした。

Posted byブクログ