社会の中で居場所をつくる の商品レビュー
自閉症についての知識はなく、自閉症の人が身近にいたこともなかったけれど、ふと図書館で手にして借りてきた。世の中には自分の知らないことが色々あると改めて思った。 様々なタイプの自閉症があるのだろうが、東田さんは家族とも文字盤ポインティングや指筆談で会話をしているという。そうした東田...
自閉症についての知識はなく、自閉症の人が身近にいたこともなかったけれど、ふと図書館で手にして借りてきた。世の中には自分の知らないことが色々あると改めて思った。 様々なタイプの自閉症があるのだろうが、東田さんは家族とも文字盤ポインティングや指筆談で会話をしているという。そうした東田さんが、自分自身や世の中について思い巡らす透徹した表現力に驚いた。 こうして思いや考えをしっかりと言葉で表すようになるまでに、自分のことを理解してもらえない寂しさ、迷路から抜け出せないやるせなさや自暴自棄になる気持ちを抱えながら日々を送ってきたのではないだろうか。心に届く言葉が色々あった。
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やっぱり興味深い! 雑誌ビッグイシューの連載を読んでいました。そのとき東田さんの世界観に興味を持ちました。書籍にまとめられたもので、8年ぶりに再読しましたが、やはり興味深かったです。 この本のなかでも述べられていますが、東田さんの事例から、他の自閉症の方々について同一視してしまわ...
やっぱり興味深い! 雑誌ビッグイシューの連載を読んでいました。そのとき東田さんの世界観に興味を持ちました。書籍にまとめられたもので、8年ぶりに再読しましたが、やはり興味深かったです。 この本のなかでも述べられていますが、東田さんの事例から、他の自閉症の方々について同一視してしまわないように、と自戒を込めて書いておきます。 人はみな違うということ。柔軟さを忘れずに相手をリスペクトしつつ、相手のことを知りたいと思います。
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自閉症の作家・東田直樹さんと精神科医の山登敬之さんが、雑誌『ビッグイシュー日本版』で往復書簡として連載されていたもの。 東田さんの世界的ベストセラー『自閉症の僕が跳びはねる理由』を元にドキュメンタリーとして映画化されたと知って、彼の著作をまた読んでみたくなった。 映画『僕が跳び...
自閉症の作家・東田直樹さんと精神科医の山登敬之さんが、雑誌『ビッグイシュー日本版』で往復書簡として連載されていたもの。 東田さんの世界的ベストセラー『自閉症の僕が跳びはねる理由』を元にドキュメンタリーとして映画化されたと知って、彼の著作をまた読んでみたくなった。 映画『僕が跳びはねる理由』予告‐YouTube https://m.youtube.com/watch?v=OTObIBSkR70 この連載執筆当時の東田さんは二十歳くらい。 しっかりされてますね。確固たる自分の考えを持ち、親子くらい年齢の離れた精神科医とちゃんと【対話】している。 自分の二十歳のころと比べても雲泥の差。月とスッポン。 いや、いまの自分でもできてないですね。見習わねば。 示唆に富む言葉もたくさんあり、著者ならではの感じ方に感性を刺激された。 一般の人が「障害者は純粋」と思いたがる理由は「健康であることのうしろめたさ」がさせているのではないか、という、山登先生の指摘には、膝を打った。 他におふたりの対談、東田さんへの一問一答もあります。
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重度の自閉症の著者は、文字盤で表現し、エッセイや詩を書いています。 著者の物事の感じ方、考え方には深みがあり、思いもよらなかったことを考えさせられる、刺激的な本です。「記憶とは何か?」「自分を愛するとは?」など、誰が読んでも印象的な文章がきっとあります。読んだ後に気持ちがふっと楽...
重度の自閉症の著者は、文字盤で表現し、エッセイや詩を書いています。 著者の物事の感じ方、考え方には深みがあり、思いもよらなかったことを考えさせられる、刺激的な本です。「記憶とは何か?」「自分を愛するとは?」など、誰が読んでも印象的な文章がきっとあります。読んだ後に気持ちがふっと楽になる本です。 (篠田 教員)
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