軽薄 の商品レビュー
著者名で図書館から借り、冒頭読んで、マジか。と呟いたが結局読んだ。 気持ち悪いと思った反面、先が気になる好奇心が勝った。夜にボーっと読みたし。
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すごい…もう終盤はよくわからない笑みを浮かべてしまった。いろんなベクトルで恐ろしい19歳の男性。 金原さんの作品は何冊か読んでるけどこの本村上春樹っぽい。どんなところだろう言語化難しいけど比較的富裕層で丁寧な暮らししているところとか官能的なところとか恋愛感情というか性的なことに...
すごい…もう終盤はよくわからない笑みを浮かべてしまった。いろんなベクトルで恐ろしい19歳の男性。 金原さんの作品は何冊か読んでるけどこの本村上春樹っぽい。どんなところだろう言語化難しいけど比較的富裕層で丁寧な暮らししているところとか官能的なところとか恋愛感情というか性的なことに主軸を置いている(私にはそう見える)所とか。 「気がついたら好きだった。だから多分、出会ったその日から好きだった」ってセリフとかも…遠回しでいろんな意味を含みセンチメンタルな雰囲気を漂わせてる所とかインテリ具合が村上春樹感ある。 いっぱい読んでるわけでもないしファンでもないけど近しいなと思った。 金原さんの言葉は相変わらず綺麗で洒落ていて時々毒を含んでる。時間をかけてゆっくり私は金原さんのファンになってる。だって次も読みたい。 タイトル通りな内容だった。倫理的には許されないことだろうし冷めた目で見ればしょうもない話だし主人公もみっともなくて自立してるんだかしてないんだかよくわからず男性に振り回されすぎなのに依存してない所とか相反するものが入り乱れすぎてる。でもそんなところがリアルでよくある話だしこんな人多いよねって思える不思議。 矛盾していて飛んでいて自分勝手なところが愛おしいのかもと思える。心がぐちゃぐちゃになる生々しさを感じる。なんだか好きになってしまう。 幼い子供にグラフを見せて駄々こねることがいかに無駄かということを説いてなんで時間というものを把握できないのかイライラしている描写は笑ってしまった笑
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・これまで書かれてきた母親視点の小説群から、女性としての自分に回帰した作品。甥との関係を描くが、その関係性やモラルは問題にしておらず、そのときそのときの感情だけを重視した視点が特徴的。
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文体に10倍くらいに希釈した村上春樹感を覚えた。かつて恋人に刺された叔母と、恋人を殺そうとした甥って、どう考えても結ばれそうにないのに、だからこそ純愛「っぽく」見えるのかな。
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海外から帰ってきた姉の息子(甥)から 熱情をぶつけられ 関係を持ってしまう主人公。 いやいや 合法ですけど、甥か〜〜〜〜 共依存だった若い頃の彼には刺され 逃げた先の海外での生活 スタイリストとしてモデルたちとの仕事 そして甥とのただれた関係 この人は安定した生活は向か...
海外から帰ってきた姉の息子(甥)から 熱情をぶつけられ 関係を持ってしまう主人公。 いやいや 合法ですけど、甥か〜〜〜〜 共依存だった若い頃の彼には刺され 逃げた先の海外での生活 スタイリストとしてモデルたちとの仕事 そして甥とのただれた関係 この人は安定した生活は向かないんだろう 高スペックの夫と生活にも 結局満足してないんだもんね 子ども作らなきゃよかったのに 物語としてはおもしろかったけど 友だちだったら縁切ってるわ〜 エッチの最中にかかってきた電話 いつのまにか通話になってて しばらく聞かれてたシーンには 血の気が引いた(笑)
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共感はできないけどおもしろかった。 未成年の甥を自分好みの男性に仕立て上げようと、 留学を執拗に勧めるカナの傲慢さが怖かった。 軽薄というタイトルがぴったり。
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重い過去をもつカナと弘斗、ちょっと怪しげな惇。 何か危険なことが起こるのではとドキドキして読んでいたけど、最後は思ったより丸く(?)収まり(収まってはないか笑)やや安心。でも、ちょっと物足りない。
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恋人に刺された過去を持つカナと甥の弘斗のお話。過去の経験からどこか人とは違う感覚を持つ2人の関係には、世間的には純愛では無いのになぜか純愛と表現したくなってしまうものがある。
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図書館で借りた本。主人公のカナはおそらく絶世の美女なんだろうと思える。誘惑してないのに年齢差もいろいろな男から愛される。だけどカナ自身はとてもドライ。冷たくも生真面目でもない。軽薄というタイトルがピッタリだ。内容は既婚者で8歳の息子がいるカナは姉の子供である弘斗から告白され性的関...
図書館で借りた本。主人公のカナはおそらく絶世の美女なんだろうと思える。誘惑してないのに年齢差もいろいろな男から愛される。だけどカナ自身はとてもドライ。冷たくも生真面目でもない。軽薄というタイトルがピッタリだ。内容は既婚者で8歳の息子がいるカナは姉の子供である弘斗から告白され性的関係を続けていく。カナは昔、当時の恋人からストーカーに遭い背中を刺された経験もあったが海外留学により現旦那と出会い結婚しセレブの仲間入り。カナより10歳下の弘斗は19歳の大学生。弘斗はアメリカで生活していた中学生時代にある暴力事件を起こしていたのだが…軽薄なカナと嫉妬すると何するかわからない弘斗の関係が怖いが、ジタバタしないカナは愛され慣れている気がした。
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引田カナが甥の弘斗と深い仲になり,自分の考えを巡らせる物語だが,30歳前後の若い世代の生態が分かりやすく解説されていると感じた.題名の「軽薄」が最初に出てくるのはp208でカナが自分のことを熟考する場面だが,カナは軽薄なキャラクターではないと思う.むしろ"奔放"...
引田カナが甥の弘斗と深い仲になり,自分の考えを巡らせる物語だが,30歳前後の若い世代の生態が分かりやすく解説されていると感じた.題名の「軽薄」が最初に出てくるのはp208でカナが自分のことを熟考する場面だが,カナは軽薄なキャラクターではないと思う.むしろ"奔放"に近いと考える.弘斗の父 吉岡さんと語り合う場面は,彼の柔軟すぎる思考過程にやや違和感を感じた.叔姪婚(しゅくてつこん)という言葉は初めて聞いた.ドイツでは合法の由.
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