どちらであっても の商品レビュー
臨床の現場においては、判断に迷う事(例えば、「ガンの告知はすべきか」「尊厳死を宣言している患者が発熱したら治療を行うのか」)が沢山ある。 長年、死にふれる臨床の現場に立ち続けた著者はいう「どちらであっても」いいと。 医者がそんなこと言っていいのか。 直面した場面ごとに答えが変わ...
臨床の現場においては、判断に迷う事(例えば、「ガンの告知はすべきか」「尊厳死を宣言している患者が発熱したら治療を行うのか」)が沢山ある。 長年、死にふれる臨床の現場に立ち続けた著者はいう「どちらであっても」いいと。 医者がそんなこと言っていいのか。 直面した場面ごとに答えが変わるなんてありえない。 専門家としての信念はないのか。 もしかしたら、この本を読まなければ、そんな風に考える人がいるかもしれない。 しかし、確かに「どちらであっても」いいのだ。 しかも、それを選択するのは、基本的に患者自身。 専門家は決定権が患者にあることを知り、それに応じた医療やケアを提供するのが使命。 私はこの本の考え方は好きだ。 答えのない本のようで、「不易流行」が大事だと明確に答えを出している。 人の命に触れる仕事をする人には、考え方を学ぶ上で、ぜひおすすめしたい。
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岩波書店「図書」に連載された珠玉のエッセイをまとめたもの。臨床の現場からの思索を書き連ね、静かな感動を呼ぶ。
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