骸骨を乞う(下) の商品レビュー
[台東区図書館] 彩雲国物語24巻 LINEマンガで知り、面白かったので図書館で探し、原作があったので読んでみることにした。正直マンガの時も絵は幼すぎて好きではなかったが、とりあえずコンセプトと話が面白かったので読みたかった。そして小説で読みだしたら、含みを持たせた半分謎解きの...
[台東区図書館] 彩雲国物語24巻 LINEマンガで知り、面白かったので図書館で探し、原作があったので読んでみることにした。正直マンガの時も絵は幼すぎて好きではなかったが、とりあえずコンセプトと話が面白かったので読みたかった。そして小説で読みだしたら、含みを持たせた半分謎解きのような書き方、に加えて随所である人物描写というかやりとりというか、そういうあたりも細やかで面白く、ストーリーだけでなくキャラ達自身も気になって読み進めている。 難点は最初はほどほどだったセリフが、こなれてきたのか、読者層にハマっていったのか、必要以上に現代語になりすぎていってる感があるところと、挿絵。それと巻数&外伝の分かりづらさ(泣)。ただ、大分終わりがみえてきてブクログに登録しようと思ったら、角川ビーンズだけでなく、角川文庫もあることを知った。そちらの方はきっと当初よりも高い年齢層にも受けたとあったせいもありそちら向けの装丁にしたのかな?どうせならそちらで読みたかったなーと思ったけれどあとの祭り。まぁいいか。それにしてもすごく古くにやっていたんだな、NHKでアニメ化もされていたんだなー。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
彩雲国物語に手を出そうと決めてから1ヶ月。 本のページを捲る手は止まらずに、完結まで来てしまいました。 この本に書かれている、劉輝の物語に涙が止まりませんでした。秀麗と劉輝の重ねてきた歳月、3人の側近たちそれぞれの王の支え方、自分がいなくなっても困らないようにと陰で劉輝を見守る秀麗、一目孫の姿を見ようと王宮までやってきた老婆。 いろいろな温かい気持ちが流れ込んできました。 「たくさん愛してたから、失っていっぱい泣いた。でもいっぱい愛したことが、いつしか寂しい穴を、ちょっぴり繕ってくれる。」 思わず泣くくらい、感情移入するくらいの物語に出会えたこと。読書が好きでよかったと思えた物語でした。この物語の登場人物と作者さんにありがとうを伝えたいです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「北風の仮面」晏樹の旺季に対する感情が描かれてる短編。晏樹、秀麗をいじめる反面こんなことを考えていたのか。旺季をそんなに大切に思っていたのか。と思える作品。また、違う風に作品を読めるようになる一編。 「氷の心臓」劉輝の心情と秀麗が劉輝の嫁に行き、そして最期を迎えてしまうところまで。劉輝の他人への思いかたが描かれているのと秀麗の劉輝への過剰なまでの優しさが印象的な一編。 「風花」この小説のファンタジー感の代表例である仙と仙に仕える烏の話。かれらの目線だが、彼ら自身も何のために存在しているのかがよくわかつていないもいうもの。 「悪夢の国試組」は、この短編集唯一と言って良いコメディ要素がつまった学園ものだった。話の中では戦争によるPTSDに悩まされる人も出てきたものの悠舜たちの同期組の仲間想いっぷりがたくさんつまっていた。 「冬の華」は、劉輝の最期の近くを描く。劉輝と秀麗の娘の重華の旅路がメインであり、その旅を通じて重華か成長をしていく。話を進めるにつれて静蘭と楸瑛は先に逝ってしまっており、劉輝自身も床に伏しており、意識だけが娘と旅をしていたという話。そんな主上の居ない中、残された絳攸だけが、政を行い、国を治めている。悠舜以来の名宰相と呼ばれるようになった所も安心した。 全体を通して、エピローグなだけあった悲しげな雰囲気の話が多かった。また、悠舜や旺季、晏樹に秀麗さらには絳攸といった面々の最期がわかるのも物語が終わった感があり、悲しい反面良かった。
Posted by
本編完結まで読まずに「骸骨を乞う」読みました。上下巻に漂う暗いイメージが本編より好きです。 其々の登場人物の暗部を丁寧に書いています。 「冬の華」はなんかもう切ないですね。でも暗いお話の中に「運命が出会う夜 悪夢の国試組」はぷぷっと笑えるので、箸休め的に良かった。前後編重いお話...
本編完結まで読まずに「骸骨を乞う」読みました。上下巻に漂う暗いイメージが本編より好きです。 其々の登場人物の暗部を丁寧に書いています。 「冬の華」はなんかもう切ないですね。でも暗いお話の中に「運命が出会う夜 悪夢の国試組」はぷぷっと笑えるので、箸休め的に良かった。前後編重いお話なので。ほっと一息つけた感じ。 早く最終巻まで読んでまた1巻から読み直したいです。
Posted by
個人的にはこれが本当の最終巻だと思って読みました。 本編とは違い始終暗い雰囲気で話は進みますし、劉輝の人生を描いた物語は涙を流しつつ読み終えました。 誰もが自分の大切なものを抱えて生きている、たとえそれが他人に理解されにくくても。 ハッピーエンドの物語を希望する方には本編までを読...
個人的にはこれが本当の最終巻だと思って読みました。 本編とは違い始終暗い雰囲気で話は進みますし、劉輝の人生を描いた物語は涙を流しつつ読み終えました。 誰もが自分の大切なものを抱えて生きている、たとえそれが他人に理解されにくくても。 ハッピーエンドの物語を希望する方には本編までを読むことをおすすめします。 ただ、こちらも素直に感動しました。
Posted by
『骸骨を乞う』の上下巻は、彩雲国物語のどの巻よりも読むのが苦しかった。上巻の悠舜と旺季、下巻の晏樹は本当に重苦しかった。秀麗が出てくるとなぜか現実味が出て、ちょっと安心してしまうのが不思議な感じ。「運命が出会う夜」で久々に若い黎深や鳳珠が出てきて、ほっとさせてくれなかったら、最後...
『骸骨を乞う』の上下巻は、彩雲国物語のどの巻よりも読むのが苦しかった。上巻の悠舜と旺季、下巻の晏樹は本当に重苦しかった。秀麗が出てくるとなぜか現実味が出て、ちょっと安心してしまうのが不思議な感じ。「運命が出会う夜」で久々に若い黎深や鳳珠が出てきて、ほっとさせてくれなかったら、最後まで読むのは辛かったかも。 これで彩雲国物語はおしまい。ちょうど2ヶ月で20冊余り。家事をおろそかにしながらも、楽しみが続いた日々でした。
Posted by
やっぱり内容は難しくて、理解しづらかったです(◞‸◟) 明るいギャグが入りつつも、特に『冬の華』はあまりにも内容が暗くて、胸が潰れそうになりました。『運命が出会う夜〜悪夢の国試組』は結構好きです。黎深の若かりし頃のエピソードにニヤニヤしてしまいました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
優しい物語だった。 上巻以上に彩雲国物語の温かさを感じられた。 特に氷の心臓はヤバかった。 言葉一つ一つがどれも優しさにあふれていて、久しぶりに泣けた。 上巻は旺季がメインなこともあってか、静蘭たちの情けなさが際立ってしまって、シリーズを思い起こすと淋しさを感じてしまったけど、秀麗が3人に話す言葉、3人が側近として劉輝を本当の意味で支え始める姿がとても良かった。 読み終えることで、この世界が終わってしまうのが淋しくて長い間積読してしまったけど、この世界は決していなくならない気がした。 早く読めばよかったー!またシリーズ通して読み直したくなった。
Posted by
単行本では既読の短編4作に、書き下ろしの「冬華」を 収録。この「冬華」が秀逸。 50歳前後の時の王である劉輝と娘の重華の話。 あのクソジジイの仙との新たな関わり、 絳攸の王を失うことへの恐れ、若き子若の想い、 そして重華。 懐かしい名前がひょいと出てくるのが楽しめました。 が、涙...
単行本では既読の短編4作に、書き下ろしの「冬華」を 収録。この「冬華」が秀逸。 50歳前後の時の王である劉輝と娘の重華の話。 あのクソジジイの仙との新たな関わり、 絳攸の王を失うことへの恐れ、若き子若の想い、 そして重華。 懐かしい名前がひょいと出てくるのが楽しめました。 が、涙、涙です。本当にもう~。 特に、静蘭と楸瑛が朝賀の間に登場する場面はね。 それにしても、第1作目と比べると、作者の成長ぶりがよくわかります♪
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あぁ、終わった。。。 秀麗の最期、からーの、ちょっとコメディ、で、最後に劉輝のその後の話。 この劉輝のその後のお話が本当に切なくて。。。 おぉい!藍将軍!先に死んじゃダメでしょ!ってつっこみたくなりましたよ。それほど悲しかった、劉輝の心を想うと悲しかった。 でも、あの壮大な物語の最後として相応しいお話でした。 ありがとうございました。 そして今年読んだほんの記念すべき100冊目がこの本で良かったです。 2017.8.18 100
Posted by
- 1
- 2