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国宝消滅 の商品レビュー

3.8

17件のお客様レビュー

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2022/02/11

日本の文化財の劣化は、この本の書かれた当時、間違いなくかなり厳しい状況だったと思う。 学生の頃、未公開寺院の特別拝観のアルバイトを毎年していたため、寺院関係の方とお話しする機会も比較的多くあった。 そういった流れでこの本を当時とても興味深く読んだ。 私の大雑把な感想は、 神様あり...

日本の文化財の劣化は、この本の書かれた当時、間違いなくかなり厳しい状況だったと思う。 学生の頃、未公開寺院の特別拝観のアルバイトを毎年していたため、寺院関係の方とお話しする機会も比較的多くあった。 そういった流れでこの本を当時とても興味深く読んだ。 私の大雑把な感想は、 神様ありがとう!デービットさんを日本に連れてきてくれて! そして小西美術の前社長さんグッジョブ! という事です。

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2022/02/08

この方は本当に日本を愛してくれているのだと思う。 わたしたちもそろそろ現状維持をあきらめて、とっても面倒だけど時代の変化を受け入れて、変わっていかなければならないのかもしれない。

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2019/04/14

イギリス人の「伝統工芸企業」の社長さんが書いた、「国宝・伝統工芸」の行く先を指針として打ち出した一冊。そういう関連が気になる方は必読です。

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2018/10/28

【由来】 ・東洋経済3/26 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

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2018/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人口減少する中で、観光に力を入れる必要があり、その際に文化財は大きな魅力。 イギリスはかつては日本と同様だったが、維持管理が危機的状況になり、変わらざるをえなくなった。日本もこの道になるという話。 建物だけでなく、生活などのソフト面を文化財として扱う必要がある。

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2018/04/23

守るべき「コア」が小さければ小さいほど、守り通しやすくなるのに、何もかもがコアだと思ってしまうと何も残していけない、ということに気づけないものなんだろうか?

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2018/04/04

元ゴールドマンサックスのアナリスト。現在は、重要文化財や国宝修復を行う、超伝統企業の社長。そんな著者が伝統文化に対して警鐘を鳴らす。この本を読みながら、昔読んだ、「美しき日本の残像/アレックス・カー」を思い出した。 日本人は日本の良さに気がついてない!とは言わないが、インバウン...

元ゴールドマンサックスのアナリスト。現在は、重要文化財や国宝修復を行う、超伝統企業の社長。そんな著者が伝統文化に対して警鐘を鳴らす。この本を読みながら、昔読んだ、「美しき日本の残像/アレックス・カー」を思い出した。 日本人は日本の良さに気がついてない!とは言わないが、インバウンドブームで「日本の良さを海外に!」という前に、まずは自分たちが知らなければいけないことがたくさんある気がする。。。(個人的には、「クールジャパン」と海外に発信するのも大事だけど、自分が日本文化に関われば関わるほど、日本人自身も知りたいけど知る機会やきっかけがないだけなんだと。。。) 日本のことをもっと日本人に!笑 そんな危機感を伝えてくれる一冊。(相変わらず、外の圧力からじゃないと気がつかないというのは残念。。。でも、とてもいいきっかけを作ってくださっているので、この流れを途切らせないよう)

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2017/02/25

本書は著者のベストセラー新観光立国論の前身ともいえる内容である。本書では軽く流していた内容を新観光立国論では細かい数値を元に論理を積み上げて行く。全く同じ文面が並ぶため、新観光立国論を読んだ方は読む必要性はない。 国宝消滅 イギリス人アナリストが警告する文化と経済の危機 本書...

本書は著者のベストセラー新観光立国論の前身ともいえる内容である。本書では軽く流していた内容を新観光立国論では細かい数値を元に論理を積み上げて行く。全く同じ文面が並ぶため、新観光立国論を読んだ方は読む必要性はない。 国宝消滅 イギリス人アナリストが警告する文化と経済の危機 本書は新観光立国論を書いた著者の続編とも取れる。日本人が国宝をダメにしている、そう訴える著者の訴えは観光が好きな人間には共感を得られるであろう。 寺、城、旧館、など日本中の観光地に行って毎回するのは目を閉じて、過去の人達がどのように過ごしていたのかを想像するのだ。これが間違っている、何故目を閉じて想像するのか、それはそこには何もないからだ。どこも建築を守るため、人が触れてしまって貴重な品を破損する可能性をなくすために調度品などを撤去しているために、そこで何が起こったか、過去の人は想像するためには自己の豊かな想像力に頼る他ない。 新観光立国論に続く本書では、伝統的な建築の補修改修を生業とする著者による日本の伝統と冠される業界の非合理性、非効率性を指摘したなんとも厳しい指摘をしている。 本書を読み進める中で、新観光立国論のように簡単な論理展開で納得させる手法はうまいのだがなんとも面白みに欠ける。厳しい中にも救いがなければ、それは日本社会には受け入れられない。指摘は何度も同じ内容を繰り返す為に辟易してしまう。これは著者の責任ではなく、編集者にあると思うが。 また職人という職業を明らかにして行く中で給料の話をするのも、なんとも外国人だなぁと感じた。職人なんてのは深く考える思考は必要ないから高卒でいい、年収も付加価値からして400万が妥当。実際にそうなのかもしれないが、いくらなんでもキツすぎる。論は合っていたとしても日本人には受け入れられない。著者は日本に長く住まわれている事からかなり日本語は流暢かもしれないが、間に言語ではなく言い方の翻訳を挟むべきと感じた。

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2016/12/16

外国人が書いているという、日本人として恥ずかしい事実。見るのは大好きなのに、それをどう守り発展させていくかは考えたことはなかった。

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2016/09/25

日本が経営していくと言うこと。 作者は小西美術工藝という、日本の古くからある建築物などの修理などを手がける会社の社長で、この本に書かれているような内容を複数の書に記している。 うがった見方をすれば、衰退している伝統工芸としての建築メーカーのアピールであるのかもしれないが、昨今...

日本が経営していくと言うこと。 作者は小西美術工藝という、日本の古くからある建築物などの修理などを手がける会社の社長で、この本に書かれているような内容を複数の書に記している。 うがった見方をすれば、衰退している伝統工芸としての建築メーカーのアピールであるのかもしれないが、昨今しきりに騒がれているインバウンド、海外の方が日本に旅行にいらっしゃることについて、再度考えてみることができた。 というのは、海外の方が何故日本に?と考えると、分からなくなってくるので、私たちは何故、そこに旅行するのだろうか?で考えてみたら良いのだと考えた。 私は行ったことが無いが、ハワイや、グァム、ラスベガスなどのリゾートに行くのは、現在を忘れて別世界で夢の世界に浸ることだろう。そういえば、ディズニーリゾート、USJ、ピューロランドもそうなのかもしれない。 そのような体験で言うと、人が少ない大自然を訪問するというのも同じ感じではないだろうか。であれば、私は後者の方が好きかもしれない。 それに対して、京都、鎌倉、日光、または各地の城、城下町、はたまた寺社、仏閣を訪れたいというのはどういう思いからだろうか? それは、今の歴史を積み上げて人たちが、どのような暮らしをしていたのか?その地域の文化、その時代の文化に触れてみたいからではないだろうか?となると、それができるだけわかりやすく、当時の面影を残した状態で見せてもらえると、あらがたいものとなるのであろう。 翻って現在のそれらの保存状況を見てみると、果たしてそれらができていて、公開されているかというと、案外そうでも無かったりする。また、写真撮影禁止となっているところも多く、現代であればSNSでここに行ってきたよ、素晴らしかったとアピールすることすらできない。 ヨーロッパに行くと美術館に行く日本人は多いだろうが、日本に来て歴史的建造物を訪問したいと思っているヨーロッパの方も多いと思われる。その時、安価に入場してもらうのではなく、見合った代金を頂き、しっかりと見ていただけるという建物の容姿、サービスも付加させていくことが今後必要になるだろう。 私たちも、海外で有名な観光名所に行って、えっ、てことがあると、もう2度と行こうとは思わないでしょうから。

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