1,800円以上の注文で送料無料

ミナトホテルの裏庭には の商品レビュー

3.8

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

芯くんっていい名前ですね。 そして湊の旦那様とても素敵でした。これぞジェントルマン。 そうか。出生体重って忘れないのか。としみじみ。 母だからこその視点ですね。 なんだか色々な温かい眼差しを感じる本でした。

Posted byブクログ

2021/11/11

可もなく不可もなく、極普通の青年・芯(木山芯輔・きやましんのすけ)が、主人公・・・というと、"平凡って面白みが無いってことでしょ"と思われそうだけど・・・実はそれが彼の魅力なのです。 ほどほどに優しくて、ちょっと冷めていて、可愛いのです。 なんたって、脇を固め...

可もなく不可もなく、極普通の青年・芯(木山芯輔・きやましんのすけ)が、主人公・・・というと、"平凡って面白みが無いってことでしょ"と思われそうだけど・・・実はそれが彼の魅力なのです。 ほどほどに優しくて、ちょっと冷めていて、可愛いのです。 なんたって、脇を固める面々が少々個性的だから。 その個性もまたちょっといいのです。 真面目に一生懸命に生きているのに、なぜかうまくいかないと思っている不器用な人々の物語です。 そんな優しい物語は、大好きです。 芯の祖父、祖父の同級生の福田さん、美千代さん、そして、陽子さんの「我儘を言い合い、聞き合う互助会」がとっても素敵。 『誰かを喜ばせたい、というようなきもちは結局のところ、最大の我儘なのかもしれない、・・』 "ありがた迷惑"という言葉がありますが、ここのみんなは、優しくて、その上わきまえている。 『芯くん。きれいな花が咲いている、って言ってみなさい』 『きれいな花が咲いている、って声に出して言うと、笑ったみたいな顔になるの。しかめっ面しては、言えない言葉なの』 『誰かの助けになれるとか、そんなものは一緒に倒れる覚悟がある相手にしか、ほんとうは言ってはいけないことなのだ』 『愛嬌(あいきょう)と云うのはね、自分より強い者を斃(たお)す柔らかい武器だよ。』 本当にそうですね。相手はたおされたことに気付かない。

Posted byブクログ

2021/09/21

大通りから入った閑静な地に佇む通称「ミナトホテル」は、大正末期に建てられたキャラメルのような見た目の宿泊施設だ。館内には四季折々美しい花が飾られ、骨董家具が設えられた六つの客室は防音仕様。看板を出していないのに、人知れず「眠れない」「食べられない」お客が集い、時には長期で滞在する...

大通りから入った閑静な地に佇む通称「ミナトホテル」は、大正末期に建てられたキャラメルのような見た目の宿泊施設だ。館内には四季折々美しい花が飾られ、骨董家具が設えられた六つの客室は防音仕様。看板を出していないのに、人知れず「眠れない」「食べられない」お客が集い、時には長期で滞在する者たちも―。誰かと繋がりあうことのよろこびを、やさしく温かく力強く紡ぎ出した、心に響く物語。 歳をとっても支え合える友人関係っていいな。 「我儘を言い合う互助会」を結成し、定期的に会っていた4人のうち、陽子さんが亡くなった。その一周忌を執り行うために、メンバーの1人である木山の孫(芯)が借り出される。 芯の目線で話が進んでいくのだが、話が進むうちに、芯の周りにも、人生の友となりそうな人たちが登場する。 きっと、このつながりは続いていくんだろう。続いていってほしい。

Posted byブクログ

2021/09/08

かわいらしい装丁に合わせたような、 内容も繊細で、優しい心を持つ人たちのお話。 こういった物語の中で 誰かの死が関わってくることはよくあるけれど、 そういう展開があまり好きではなかった。 ちょっと一癖ある人々の、くすっと笑える冒頭のシーンのまま進む、そんなストーリーだけでも楽しめ...

かわいらしい装丁に合わせたような、 内容も繊細で、優しい心を持つ人たちのお話。 こういった物語の中で 誰かの死が関わってくることはよくあるけれど、 そういう展開があまり好きではなかった。 ちょっと一癖ある人々の、くすっと笑える冒頭のシーンのまま進む、そんなストーリーだけでも楽しめたのでは、と感じた。

Posted byブクログ

2021/06/04

優しい物語。 「他人のつらさの度合いを他人が決めることこそおかしい」って、その通り。 「たいしたことじゃない」って勝手に決めつけるのダメね。自分も気をつけなきゃだわ。 芯が渡部さんに言った言葉、刺さる。かっこ良かった。 「そうやって、すぐ他人をバカにしますけど、そうすることで自分...

優しい物語。 「他人のつらさの度合いを他人が決めることこそおかしい」って、その通り。 「たいしたことじゃない」って勝手に決めつけるのダメね。自分も気をつけなきゃだわ。 芯が渡部さんに言った言葉、刺さる。かっこ良かった。 「そうやって、すぐ他人をバカにしますけど、そうすることで自分のプライドを保っているのかもしれないですけど、やめてください。他人は自分の精神を安定させるための道具じゃないですよ」 なんて理不尽な!って、怒りで湧き出た言葉、言わずに飲み込んだこと何度もあったけど、芯みたいに言い返したかった。

Posted byブクログ

2021/05/10

2021年5月10日 面白かった。 弱ったら休む。 よく言われるけど、なかなか踏み切れないよね。 真面目気質は日本人だからかな。 芯のキャラは好みだ。

Posted byブクログ

2021/04/29

なんだかとても不器用だけど、心の綺麗な人たちが色んな問題を抱えて、でもそれを不器用なりに乗り越えていく。そんな話でした。 芯輔と花岡さん、湊と桐子さん、葵くん。素敵な人たち。 そして芯輔の祖父はもっと素敵でした。

Posted byブクログ

2021/04/03

ゆっくり寝られそうなホテル。「死ぬほど辛い場所で、青筋立ててがんばる必要もない、がんばりどころと、そうでないところを間違えてはいけない」

Posted byブクログ

2021/02/18

主人公の芯(しん)は、祖父から、亡くなった友人・陽子さんの生前の「我儘」を叶える手伝いを頼まれる。 祖父の同級生の集まりで、お互いの我儘を言い合ったり聞き合ったりする「互助会」。 芯が祖父の手伝いを通して知り合う人々。 片や、長い年月を経て強い絆で結ばれた人たち。片や、出会った...

主人公の芯(しん)は、祖父から、亡くなった友人・陽子さんの生前の「我儘」を叶える手伝いを頼まれる。 祖父の同級生の集まりで、お互いの我儘を言い合ったり聞き合ったりする「互助会」。 芯が祖父の手伝いを通して知り合う人々。 片や、長い年月を経て強い絆で結ばれた人たち。片や、出会ったばかりでまだお互いをよくわかっていないけど、ゆっくり相手のことを思いやれるようになってきた人たち。 いろんな形の友情に心が温まるストーリーだった。

Posted byブクログ

2021/01/26

心が疲れた時に読みたい本です。 ミナトホテルはただそこにある事が大事なホテル 他人に踏み込まない。逃げ場になれる場所。 人との距離感 自分の心や気持ち 相手への想い それらの事がホテルを巡る人々のエピソードに散りばめられています。

Posted byブクログ