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あきない世傳 金と銀(一) の商品レビュー

4.1

210件のお客様レビュー

  1. 5つ

    60

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2021/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あきんどもの。主人公が9歳から奉公に出される。好きだった兄がなくなり、家を継ぐものがなくなり、追われるように奉公に出る。このあたりの筋運びの達者なこと。奉公先ではまちがって4人もの女衆が来ていて、その中で4種類の半襟を出せさて選ばれせる。その中で金額と思われる小さい数字の地味な黒を幸は選ぶ。大きいつづらと小さいつづらの話のようでうまい。奉公先人物のかき分けもうまい。 今のところ10冊出ているそうで、これからが楽しみだ。 『津門村を出る時に、初めて郷里に向き直り、両の手を合わせて深々と頭を下げた。 自分を育んだ村への謝意を表したのでは決してない。あまねく神仏に加護を願ったわけでもない。どれほど懇願したところで、神仏は聞く耳を持たず、無慈悲にも大事なものを奪い去っていく。それが九つの身にも重々に染みていた。 幸は、ただ、津門村の田の神に祈ったのだ。 どうか、この村に豊穣をもたらしてください、と。もう二度と、幼な子が小石をしゃぶって飢えを凌ぐようなことのないように、と。』

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2021/09/13

着物好きな友人がオススメしてくれた本 おもしろかった! 舞台は大阪 摂津の津門村で学者の父親の元に生まれた幸 享保の大飢饉、父親の死などから呉服商「五鈴屋」に奉公に出されることに。そこで番頭・治兵衛に才を認められて… 舞台が関西ということでなじみのある場所の名前が出てくるの...

着物好きな友人がオススメしてくれた本 おもしろかった! 舞台は大阪 摂津の津門村で学者の父親の元に生まれた幸 享保の大飢饉、父親の死などから呉服商「五鈴屋」に奉公に出されることに。そこで番頭・治兵衛に才を認められて… 舞台が関西ということでなじみのある場所の名前が出てくるのも楽しい。 続きが楽しみ! で…読みだして気が付いた! そういえば「みをつくし料理帖」最後まで読んでなかった~!

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2021/09/14

物がさっぱり売れない享保期に生を受けた幸。 父から「商は詐なり」と教えられて育つが、 齢9つで大坂天満の呉服商「五鈴屋」に奉公へ 出されることに。番頭に才を認められ、徐々に あきないに心を惹かれていき…。

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2021/09/05

先日、数年越しでみをつくしシリーズを読了して 「なんで今まで読んでへんかったんやろう…」 ていうぐらい、面白さに打ち震えたのは前述の通り。 ただ、時代小説という(わたしにとっては)難易度の高い著者だけに、 「おもしろかったから別タイトルも読もう!」 と、気軽にいけるかどうか…。...

先日、数年越しでみをつくしシリーズを読了して 「なんで今まで読んでへんかったんやろう…」 ていうぐらい、面白さに打ち震えたのは前述の通り。 ただ、時代小説という(わたしにとっては)難易度の高い著者だけに、 「おもしろかったから別タイトルも読もう!」 と、気軽にいけるかどうか…。 と、いう不安を抱えつつ、図書館で予約してみたところ な ん で 今 ま で 読 ん で へ ん か っ た ん や ろ う(二回目) これは、面白い! これも、面白い!! みをつくしは料理道の話やったけど(そんな言葉ないやろ)、こちらはお商売の話。しかも舞台は大坂ってことで、こちらのようがより馴染みがあるかもよ~! まだ一冊しか読んでへんからわからんけど、ソッコーで続きを予約した! んもうシリーズイッキ読みする! 主人公がわかりやすく聡いのは読んでて小気味よくて好き。 昨今はそういうのを「主人公補正」と、いう(場合もある)らしい(笑)けど、わたしは好きやなあ。主人公には、他人にない才能がある、ていう流れ。 幸ちゃんの場合はどうなんやろう。彼女自身の努力も十二分にあると思うけど、天性のものも持ってるよね。 天分もある働き者って、何なら一番の理想かもしれん…。 そして菊栄さんの「図太さ」(いい意味の)をわたしも目指したい。 厚かましい、と、いう意味ではなくて、「腹をくくる」かつ「おおらかに生きる」って感じと受け取った。 すばらしいな。

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2021/08/29

作者の「みをつくし料理帖」シリーズが良かったので、読み始めました。やはり面白い! 主人公の幸は、奉公先の呉服商「五鈴屋」で女衆でありながら、徐々に商いに心惹かれていく。 娘の行く末が気になって仕方ない。

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2021/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学者の元に生まれ育ち、勉強に興味があるものの女性ということで、学ぶことを認めてもらえなかった幸。秀才だった兄 雅由を病気で、父を流行病で亡くし、9歳で五鈴奉公に出ることになる。 奉公先では、店を支えてきたお家さんの富久、番頭の治兵衛、現店主の四代目徳兵衛(長男。商才は乏しく、商いについては次男 惣次に任せている。女遊びに明け暮れ、嫁に来た紅屋の菊栄と離縁してしまう。)、次男 惣次(商才があり、実質的に五鈴屋を支えている。長男とよく喧嘩をしている。短期。)、三男 智蔵(読書家で、商いをしないため、家の人から心配されている。菊栄から小説を書いたらどうかという提案を受け、書いていたところが惣次にばれて家を出る。) まず女性が勉強できなかった時代は、女性に求められたのは、家事ができることか子供を産むことだけだったと知り、今の世の中に感謝しました。 印象的だったのは、幸が奉公に出るときに母 房が白米の大きなおにぎりを持たせてくれたことでした。飢饉で米がない中で、母が子を思う気持ちや頑張れという気持ちが伝わり、感動しました。 飢饉とか関係なく物流が発達したことで今はお金さえ出せば食べ物が手に入る時代になったことに感謝し、食べ物を粗末にしないようにしようと思いました。 読んでいると、いつもは気にしたことのない両替商の始まり、手形、物流についても知恵を得ることができるので、読んでいて楽しいです。 幸が嫁に行くのか、続きがすごく気になります!

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2021/08/24

10巻まで読んで、登場人物確認のため読み直したくなった。最初に読んだ時よりも知識が増えている分、細部に面白く感じた。

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2021/08/22

学者の家に生まれ、恵まれた環境から、家族の重なる不幸によって、大阪天満の呉服屋に奉公に出される。 不遇な環境でも、笑って前に進む幸に励まされた。

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2021/08/14

みをつくしがとても良かったので手を出してみた。 まだまだ駆け出しだが、続きが気になる終わり方 でてくるキャラは結構みんな個性的でこれもまた楽しみ 2021.8.14 101

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2021/07/30

この人の作品はほんまに面白い!読み友さんのオススメ作品!読む前から読むのがもったいなくて手がつけられませんでしたが、ここは勇気を振り絞り^_^ようやく読み始めました。舞台は関西!大阪者の自分にとって、武庫川、津門川、西宮など、馴染みのある地名がすごく嬉しく、ストーリーと関係ないと...

この人の作品はほんまに面白い!読み友さんのオススメ作品!読む前から読むのがもったいなくて手がつけられませんでしたが、ここは勇気を振り絞り^_^ようやく読み始めました。舞台は関西!大阪者の自分にとって、武庫川、津門川、西宮など、馴染みのある地名がすごく嬉しく、ストーリーと関係ないところでテンションが上がりました。更に読み進めると、主人公の幸の勤め先近辺は自分の生まれ育った所に近く、時代は違えど懐かしくてそれだけで感激!中盤からはただただ店主徳兵衛への怒りしかありません!ほんっと最っ低ぇっ!早く次へ。

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