1,800円以上の注文で送料無料

ごはんぐるり の商品レビュー

4

97件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/02/27

250227*読了 西加奈子さんのまっすぐさ、すがすがしさ。偽らなさ。もし、なにか罪悪感のあることをしてしまったとしても、それをどこかで吐き出して反省できるようなそんな気持ちよさ。そしてなによりも強い独自性。 西加奈子さんらしさというものをあらわすと、これらの表現が思い浮かぶし、...

250227*読了 西加奈子さんのまっすぐさ、すがすがしさ。偽らなさ。もし、なにか罪悪感のあることをしてしまったとしても、それをどこかで吐き出して反省できるようなそんな気持ちよさ。そしてなによりも強い独自性。 西加奈子さんらしさというものをあらわすと、これらの表現が思い浮かぶし、その「らしさ」がご飯粒のようにぎゅっとつまって、おむすびみたく握られたのが『ごはんぐるり』だと思う。 読んでいて、ほんとうにしあわせな気持ちになれた。幸せな食オンチと表紙裏の説明文に書かれているけれど、食オンチよりも食べることを全力で味わう関西人のなかの関西人(ほめことば)という印象。 どのエッセイもすてきで、読み返してはその料理を想像したい。肉じゃがバター、活字のごはん、ひとり寿司、正解シリーズ(秀逸)、はじめましてのごはん(トルコ・セネガル・ベネズエラ・フィンランド)…ああ、よすぎる。 西さんのことばではないのだけれど、書かれていた「胃袋は思い出でできている」がずっと残ってる。この先もきっと何度もこのことばを思い出すだろう。 食への執着や好きなもののかたよりが強い自分が、食のエッセイを書くとしたらどのたべものをどんなふうに描くだろう。お寿司は欠かせない。なんならもう書いてる。 食べることは幸福。西さんの食への想いをたっぷり受け取って、お腹がいっぱいになるような、お腹がすいてくるような、とにかく食べもののことばかり考えてしまう、そんな本だった。 まとめると、この本めっちゃよかったよ!!!です。

Posted byブクログ

2024/12/01

活字のほうが食べ物が美味しく感じる話、正解の話など「うんうん、わかるー!」と声がこぼれてしまいそうでした。

Posted byブクログ

2024/12/01

何となく入ったセレクトショップのような本屋さん。「ごはんぐるり」という語感が可愛らしくて手に取った。 読んでみると、やっぱり可愛かった。何気ない日常に、食を通して愛おしさを感じるようなエッセイだった。 西加奈子さんの作品を読むのは初めてだけど 食に対する愛情や、独特な視点、ちょ...

何となく入ったセレクトショップのような本屋さん。「ごはんぐるり」という語感が可愛らしくて手に取った。 読んでみると、やっぱり可愛かった。何気ない日常に、食を通して愛おしさを感じるようなエッセイだった。 西加奈子さんの作品を読むのは初めてだけど 食に対する愛情や、独特な視点、ちょっとした飾らない本音などが彼女らしい親しみやすさや温かさを感じられた。 特に「活字のごはん」が印象に残っている。 写真のない料理本や、お世辞にも美味しそうに見えないモノクロの写真は、視覚に頼らず、文章だけで料理の魅力を伝える力がある。 もっと色々な食にまつわるエッセイや物語を読んでみたくなった。 本をきっかけに食べることの楽しさや深みを再発見できた気がする。

Posted byブクログ

2024/11/26

ごはんに向けられる眼差しが好きだなぁと思った。何に対してもそうだけど、愛がある。どちらかと言えばネガティブなことにも関西人の「しゃ~ないやっちゃな~」を感じる。 活字のごはんはとても共感した。 なぜ、文字で見るごはんはあんなに輝いているんだろう。この「ごはんぐるり」もまさにそうだ...

ごはんに向けられる眼差しが好きだなぁと思った。何に対してもそうだけど、愛がある。どちらかと言えばネガティブなことにも関西人の「しゃ~ないやっちゃな~」を感じる。 活字のごはんはとても共感した。 なぜ、文字で見るごはんはあんなに輝いているんだろう。この「ごはんぐるり」もまさにそうだった。

Posted byブクログ

2024/11/10

西さんがずっと楽しそうでほっこりした笑 わたしは食に興味がないので、食に興味のある人は、こんな感じ方をしながら生活してるんだと新たな発見になった サラバ!とリンクしてる部分もたくさんあって、特にゼイナブが実在していた人物だったとアンサーがあって嬉しかった!大好きな作品です。 最...

西さんがずっと楽しそうでほっこりした笑 わたしは食に興味がないので、食に興味のある人は、こんな感じ方をしながら生活してるんだと新たな発見になった サラバ!とリンクしてる部分もたくさんあって、特にゼイナブが実在していた人物だったとアンサーがあって嬉しかった!大好きな作品です。 最後、唐突に始まった奴のストーリーにはびっくりした笑 なぜ最後はあの物語が挟まれているのか、意図が気になる。

Posted byブクログ

2024/09/03

食にまつわる思い出が面白く楽しい西さんの言葉で綴られていてとても良い読後感。「正解シリーズ」や「はじめましてシリーズ」、特にフィンランドの「住食衣」が印象的。自分からするとちょっとうらやましい子供時代の思い出。

Posted byブクログ

2024/07/28

カイロ&大阪育ちの西さん。 読み終わって、ますます西さんのことが好きになりました。 ぶっちゃけた話に大阪出身の私はかなり親近感がわいたし、読んでて「わかるー!」となる場面がたくさんでした。 生まれて初めて1人だけで作った料理のこと。 国によって異なる「食」への安全基準...

カイロ&大阪育ちの西さん。 読み終わって、ますます西さんのことが好きになりました。 ぶっちゃけた話に大阪出身の私はかなり親近感がわいたし、読んでて「わかるー!」となる場面がたくさんでした。 生まれて初めて1人だけで作った料理のこと。 国によって異なる「食」への安全基準に衝撃を受けたこと。 「アメちゃん」に見る大阪人と食べ物への「ちゃん」「さん」づけについて。 トルコ、セネガル、ベネズエラ、フィンランドのはじめましてのごはんのこと。 食べ物だけじゃなく作る過程もふくめて面白いなぁと思ったし、かかる手間も大らかに楽しく受け入れている様子が、効率重視の日本と対照的でそういうのも(たまには)いいなぁと感じました。 活字で読む「ごはん」の描写については、激しく同意! 私も、文字で表す料理というのは、特別な魔法を持っていると思う。文章だけで食欲を刺激できてしまうのは本当にすごいと常々感じてました。 楽しい気分になる西さんのエッセイ。 おもしろかったし、もっと読みたいと思いました。 『文字には、色もにおいも、味もない。でも、それが描き出す食べ物たちは、なんとも言えない滋味と栄養に溢れ、素晴らしいにおいを放って、私たちの胃袋をからかう。現実のものより、ずっと強く。』

Posted byブクログ

2024/06/30

美味しいごはんを作って食べたくなるような、ごはんエッセイだった。作者の西加奈子さんはイラン生まれのエジプト育ち。でも日本の食べ物にすごい愛着があって好きみたい。ごはんに対する深い愛情が感じられた。食べることは命に直結するというところは、本当にそうだなと思った。

Posted byブクログ

2024/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作、「ごはんぐるり」は、西加奈子さんによる「ごはん」にまつわるエッセイ集です。 ・・・ その中で印象に強いのは、彼女のエジプトでの食事情ですね。 テヘラン生まれというプロフィールばかりが印象に残りますが、彼女はエジプト帰国なんですよね。 石やゴミが混入した米袋からお母さんが一粒一粒ピンセットでこれらを取り除き、そうしたプロセスの末に西家のごはんが炊かれていたとか、心強い仲間・家族のほぼ一員たるお手伝いのゼイナブとの日常とか、場景が目に浮かぶようにスケッチしています。 こうした経験が、直木賞作品の「サラバ」に結実したことは疑いようがないでしょう。 ・・・ もう一つ、印象に残ったのは、読者にだけ打ち明けるかのような、「これは正解のごはん」「こういうのはスかしていてダメ」っていう短章でした。 好きなタイプ「aiko」は正解すぎてダメ(ちょっと古いのはご愛敬)、男女で行く居酒屋で男性がから揚げを頼むのは不正解(因みに「豆腐もの」と「季節の野菜」ものを織り込むことが正解、とか)。 これらは読んで目くじらを立てるのではなく、西さんの人となりを打ち明けてもらっているという気持ちで読むのが正解なのでしょうね笑 ちなみに私は西さんの「正解」にはなれそうにありませんが、友達としてはとっても面白そうな方だなあ、と改めて興味が湧きました。料理をおいしそうに食べそうな感じ。 ・・・ それ以外にも、外国料理に興味深々の西さんの様子、せっかく外国に行ったのに(行ったから)日本食が激しく恋しくなる等の外国旅行あるあるなど、微笑みながら読めるエッセイ満載でありました。 ・・・ ということで西さんのエッセイでした。 相変わらず擬音語・擬態語で見せます。西さんが、ことこと、とかふかふか、とか書くと、それだけで湯気がイメージできます。もう私にとっては語感の神様ですね。 料理・食事・食べることが好きなひとにはおすすめのエッセイ。

Posted byブクログ

2024/06/04

力強い文章で書かれたご飯エッセイ 口から食べ物を入れる、呑み込んで身体に取り込むって、すごいこと 身体は食べた物で出来ている そして胃袋は思い出で出来ている

Posted byブクログ