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安楽探偵 の商品レビュー

3.3

33件のお客様レビュー

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2025/01/28

短編集なのでさらっと読めた!小林泰三さんならではのロジカルな真実?トリック?がやはり癖になります。そういう不思議なミステリーが個人的に好きです。節々で違和感は感じてたんだけど、今思えばそこも伏線だったんだなあ

Posted byブクログ

2024/12/15
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この真綿で首を絞める狂った論理が小林泰三!一話目を読んでそういうことか〜と思いながら楽しみ、きっとラストにひっくり返してくると予想してたら期待通りだった。 ・アイドルストーカー 依頼人を狂った中年男性に疑わせておいて本物のアイドルに反転するラストがいい。この話自体が罠になって次以降の話にバイアスかけてくる構成が好き。ストーカーエピソードはめちゃくちゃ怖い。 ・消去法 大掛かりなドッキリ。そんな馬鹿なって思うしやりすぎだろと思うけどそれでも超能力より科学的。 ・ダイエット こんなにわかりやすく罠を張られて騙されるんだ……と二度読みでショックを受けた。冷凍ピザをそのままいくの……? ・食材 話を追うごとにわかりやすくなってきて、明らかなミスリードだからこそ気にせず読みたいのにどうしても気になった。台車に乗る娘の描写は悪趣味。本当に助かるのか最後までわからず怖かった。 ・命の軽さ 話が通じないのに自分の論理がしっかりある人間の描写、狂った立ち位置からの真っ直ぐな会話が読んでいて気持ちいい。最初の動物のことなんて忘れて詐欺?なんで?と思った途端血の気が引いて、やっぱりこの探偵おかしいよね……?となってぐるぐるした。 ・モリアーティ 急に今まで読んでいた話の一段上で話すことで現実感増してくるのこわ……。急に気付かされる薄めの嫌な感じと心地よさが癖になる。安心して笑ってたさっきまでもここに危険があったことを示すのがうますぎる。 どんな形でも公開、を本に持ってくるのも好き。 著者の中ではホラーもSFもグロもなくてソフトだし、薦めやすくてうれしい。

Posted byブクログ

2024/07/21

小林泰三の連作ミステリ作品『安楽探偵』を読みました。 小林泰三の作品は5年前に読んだアンソロジー作品『NOVA 2019年春号』に収録されていた『クラリッサ殺し』以来ですね。 -----story------------- 街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって...

小林泰三の連作ミステリ作品『安楽探偵』を読みました。 小林泰三の作品は5年前に読んだアンソロジー作品『NOVA 2019年春号』に収録されていた『クラリッサ殺し』以来ですね。 -----story------------- 街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。 熱狂的ファンの中年男に、執拗に真似をされる恐怖を語る人気アイドル。(「アイドルストーカー」) 何者かに太る薬を盛られていると訴えるダイエットマニアの女。(「ダイエット」) 事務所から一歩も出ないものぐさな探偵の推理とは?  全編に仕掛けられた巧妙な罠と黒い笑い。 奇才が放つ連作ミステリー。 ----------------------- 2015年(平成27年)に『Web光文社文庫』に発表された作品4篇に書き下ろし2篇を加え、2016年(平成28年)に刊行された作品です。  ■アイドルストーカー  ■消去法  ■ダイエット  ■食材  ■命の軽さ  ■モリアーティー 安楽椅子探偵のもとにクセと思い込みが強い依頼人が事件の相談に来て……という展開の連作ミステリ、、、 叙述トリックに見事に騙された『ダイエット』が印象的だったかな……読んでいて、探偵の推理に んー? と感じる部分があったのですが、それは最終話の『モリアーティー』で回収される感じでしたねー まずまずかな。

Posted byブクログ

2024/05/28
  • ネタバレ

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 探偵が事務所から一歩も出ることなく依頼人から話を聞くだけで真相を解き明かす安楽椅子探偵形式のストーリーで助手がシャーロック・ホームズのワトソンのように書き記していく展開が続いたかと思いきや、最後の『モリアーティ』で全ての事件が根本から覆される描写に驚き「だから『モリアーティ』なのか。」という納得感もあった。全体的に会話文が多く読みやすいが、だからこそどこが伏線かを巧妙に隠している部分も良かった。ただ、落ちが少し弱いとも感じた。

Posted byブクログ

2024/05/08

簡単に読める。感想としては多少正直オチが弱いと思う話もあったり、「あぁ。」の一言しか心に残らなかった話もあった。しかし私の心を射止めた話としてダイエットの話がある。あれは読んだ後にニヤニヤしてしまった。アイドルのストーカーの話は読んでいて、とある映画を連想した。 いずれにせよ楽し...

簡単に読める。感想としては多少正直オチが弱いと思う話もあったり、「あぁ。」の一言しか心に残らなかった話もあった。しかし私の心を射止めた話としてダイエットの話がある。あれは読んだ後にニヤニヤしてしまった。アイドルのストーカーの話は読んでいて、とある映画を連想した。 いずれにせよ楽しめたので満足でした。

Posted byブクログ

2024/05/06
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メルヘン殺しシリーズを読了後作者の本を読んでいなかったがたまたま寄った本屋で購入。オチかも理解できない短編集を読んだ後にエピローグで共通の最後を迎えるがどんでん返し程ブワッとならないし、残念な作品だった。この人の哲学思考に途中入る書き方は長編だから楽しめるのに短編だと描写や結末をかけるだけの余白のないものになるのかと少し悲しくなった。ダイエットという作品は唯一自分の想像を覆されて面白かった。

Posted byブクログ

2024/03/02

面白いけど、読後は、いまいちスッキリする感じがなくて、奥歯にものが挟まっ手とらないような気持ちになる。どうしてか?はよくわからない。なんもなく謎や背景が解明されないあいまいさが自分には合わなかったかなと思う。

Posted byブクログ

2023/10/21

短編集をあまり読んだことがなく、1つ1つの着地が何だかスッキリしない感じでした。ワクワク、ハラハラ読み進めるというより淡々と読んで、あれ終わったという話が多かった。 後半の内容がちょっと苦手だったので、テイストが合わないだけかもしれない。

Posted byブクログ

2023/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

"街いちばんの名探偵"が事務所にいながらにして謎を解く、安楽椅子探偵物の連作短編ミステリー。助手的な立場である"わたし"の目線から語られる。"意外すぎる結末"という表紙のキャッチコピー通り、それぞれのお話で予想していた結末から裏切られた。最終話で仄めかされた物語全体の"意外すぎる結末"も面白かった。

Posted byブクログ

2023/08/02

短編集。安楽椅子探偵のように探偵が様々な事件を解決。個人的に一つ一つなんかしっくりこなかったです。しかし…

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