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ショッピングモールから考える の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

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2022/04/10

●ショッピングモールの奥深さをこれでもかと、教えてくれる一冊。 ●正直、モールでここまで話が膨らむとは思わなかった。 ●ディズニーは、その設立の話をドキュメンタリーで観たが、たしかにデカさの規模が違うよね。 ●思想性がないようで、実は色々と隠してあるというのはゾクゾクするなあ笑 ...

●ショッピングモールの奥深さをこれでもかと、教えてくれる一冊。 ●正直、モールでここまで話が膨らむとは思わなかった。 ●ディズニーは、その設立の話をドキュメンタリーで観たが、たしかにデカさの規模が違うよね。 ●思想性がないようで、実は色々と隠してあるというのはゾクゾクするなあ笑 ●コンパクトシティはモールになること、はよくわかる。でも嫌がる人は多いかもなあ。商店街という形式にみんなこだわり過ぎているのかもしれない。もはや昭和の遺産で、今後は消滅するのみだよね。別に嫌いじゃないし、なんならノスタルジーを感じるほど好意的ではあるけれど、発展性は無さそうだし、持続可能に思えない。 ●これからは、管理されたモール型のコンパクトシティと、あまり管理されていないダウンタウンみたいな郊外に分かれていくのかな。特に地方は。 ●この話、ゲンロンカフェに聴きに行けば良かったなあと今になって後悔している…

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2021/08/28

哲学者の東さんとフォトグラファーの大山さんがショッピングモールについて好き勝手喋る対談集。 連想ゲームで話題が広がっていく様子がおもしろい。 モール性気候、エデンあるいはオアシス説、宇宙船。

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2021/01/25

なぜ読んだ?:2020年9月ごろから、休日に東京に存在するさまざまなショッピングモールを博物館的にぐるっと見てまわるということをたまにしていて、ショッピングモールという空間については興味を持っていた。 どこかでこの本の存在を知り、こないだ図書館をまわってたら発見したので借りてきた...

なぜ読んだ?:2020年9月ごろから、休日に東京に存在するさまざまなショッピングモールを博物館的にぐるっと見てまわるということをたまにしていて、ショッピングモールという空間については興味を持っていた。 どこかでこの本の存在を知り、こないだ図書館をまわってたら発見したので借りてきた。 感想:ショッピングモールの偏在化を考えている。世界の施設が均一的にモール化していくというのは面白い。 モールは内側と外側が逆転している。ディズニーランドは、外部を内部の中に作っている(スペースマウンテン、イッツァスモールワールドなど)。こういうウチ・ソト問題は、他のさまざまな空間の分析に敷衍できそう。 第3章「バックヤード・テーマパーク・未来都市」が一番面白かった。 「とにかくデカい」「完璧だった」「思想があった」というディズニーワールド紀行。訪問客にディズニー以外のものを見せない「完璧」なシステムの話には惹かれた。包括的体験プロデュース。ほんとに夢の国。 「ショッピングモール=ストリート=都市」「百貨店=フロア=田んぼ」 そして東京都心におけるストリート(パリや京都でいう〇〇通り)は地下鉄であるという話は、実感を伴って理解できる。 本筋とはズレるが、大山による「写真は寝かせておく」という話(p188~192)が印象に残った。 写真は本質的に記録のためのものであり、すぐ発表しなくて良い。なのに、現代は皆発表できない写真を撮らなくなっている。取った写真はすぐインターネット上で発表するものであり、発表できない写真に価値はないと思われるようになっている。しかし、写真は10年寝かすと変わる。撮るなといっていた人にも逆に「よくぞ取ってくれた」と褒められる。価値観の耐用年数より写真の耐用年数の方が長い。 この話を受け、このゲンロンカフェでの対談も同時代にはそんなに見てもらえなくてもいい、数十年後に向けて蓄積していきたい、と東は語っている。「いまはリアルタイムの情報の流通や拡散ばかりが求められるけど、だからこそ違う軸で考えるのはとても大切なことだと思います」これは本質的だと思った。 関連して、たとえば私が今書いている読書記録も、10年20年後に「あの頃の自分は何を読み、どう感じ、どのように文章に起こしていたのか」を知ることができるという意味で、寝かせておく価値が多大にあると思っている。

Posted byブクログ

2020/02/20

文化祭のシフォンケーキみたいな一冊。クオリティ求めてなかったけど食べたら意外と本格的でちょっと驚いた時のことを思い出す。 ちゃんと面白かった。プロローグにあった「追体験」みたいなもんがこんなテーマでできるわけねーべやなぁと思ってたけど、ちゃんと読めたしなんだかうまく言えないけど...

文化祭のシフォンケーキみたいな一冊。クオリティ求めてなかったけど食べたら意外と本格的でちょっと驚いた時のことを思い出す。 ちゃんと面白かった。プロローグにあった「追体験」みたいなもんがこんなテーマでできるわけねーべやなぁと思ってたけど、ちゃんと読めたしなんだかうまく言えないけど興味深かった。 昔東京駅構内の蕎麦屋でバイトをしていたことがあって、着替えとかする為に丸の内北口近くにあるバックヤードに入るんだけど、中ってもんのすごい広いのよ。おそらく人が行き交うコンコースを囲うように動線があって、通路をくねくね通って200mぐらい歩くとやっと更衣室に着くんだけど、もうその空間が本当に好きだった。誰も知らない東京駅を俺は知ってるんだーっていう謎の優越感を当時は持っていたっけな。そしてそれは本書のショッピングモールに似てるなぁと感じた。まだまだなんもわかってないけど少なくとも都市計画は興味のある分野だし、うまく言えないけど知的好奇心がくすぐられたような気がする。コンパクトシティ標榜or計画してる富山とか青森とか宇都宮の話もして欲しいなぁ。

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2019/12/30

「ショッピングモールイスラム起源説」「モール性気候」などショッピングモールを素材に知的な言論ゲームを楽しんでいる。 「ショッピングモール本」が学術的アプローチなのに較べ本書はモールがさらにカジュアルに語られている。ディズニー・ワールドとの比較も。

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2019/09/01

ショッピングモールの建築構造や周辺環境などの分析から哲学者と写真家がああでもない、こうでもないと言っている印象の本。 個人的に興味深く感じた点 ・本家のディズニーワールドを訪れた東氏の話をきっかけに出てきた、ディズニーとモールの比較から派生した話。 ディズニーランドもショッピン...

ショッピングモールの建築構造や周辺環境などの分析から哲学者と写真家がああでもない、こうでもないと言っている印象の本。 個人的に興味深く感じた点 ・本家のディズニーワールドを訪れた東氏の話をきっかけに出てきた、ディズニーとモールの比較から派生した話。 ディズニーランドもショッピングモールも1つの構造物の中に『楽園』を作ろうとする試みという指摘。 ・駅やモール内にある構造物としての植物の話 空調設備のきいたモール内が適切な生育環境ではない植物なども施設内には置かれていて、ローテーションで屋外に出してリハビリしているとは驚いた。人は自然をコントロールしているのではなく、自然にコントロールされていると感じた。

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2018/10/28

【由来】 ・何でだっけ? 【期待したもの】 ・地方創生、まちづくり、という観点 【要約】 ・ 【ノート】 ・ザッと30分以内でななめ読み。面白い。でも今の自分にとって精読すべき本ではないと判断。ただ、面白い。 ・ショッピングモールは世界中で普遍的な新たなコミュニティ形態の...

【由来】 ・何でだっけ? 【期待したもの】 ・地方創生、まちづくり、という観点 【要約】 ・ 【ノート】 ・ザッと30分以内でななめ読み。面白い。でも今の自分にとって精読すべき本ではないと判断。ただ、面白い。 ・ショッピングモールは世界中で普遍的な新たなコミュニティ形態の最先端の実験場との見立てで行った対談集。実は本書でも上述の「先行形態」について述べられていたのがセレンディピティっぽくて興味深かったです。「ショッピングモールを地元の商店街に対する悪としてしか見立てないのはおかしい」という問題意識こそが、本書を読んだ一番の収穫。「ゲンロンカフェ」なる行事での対談だったらしいが、こういう知的に面白い催し物、札幌でも盛んにしたいなあ。 【HARA無双】 ・東浩紀の年代の評論家は、まとめて好きになれず。  ショッピングモールについては、昔から言っているように、皆、中に住めば良いわけで、そういう意味では半端です。すでにアメリカでは多くのショッピングモールが廃墟化していますし、イオンだって、病院や介護施設、学校、図書館、もちろん住居を加えて、要塞化でもしない限り、同じ運命を辿るはず。地元の商店街の活性化に芽がないのは、当然だが、同じ延長線上で行けば、モールだって同じだ。もっと2001年の宇宙船のように、生命維持装置化しないとね。 【目次】

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2018/10/13

石川初さんが参加された付章が、現場感や豆知識なども含めショッピングモール論への広がりがあって痛烈に面白い。このままではついうっかりゲンロンの会員になってしまいそうだ。

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2018/08/10

タイトルにもあるようにショッピングモールについて考える本ではなく、ショッピングモール「から」さまざまなことを考えていく本。 ショッピングモールといえば大資本の象徴であり、地元の商店街との関係性や、まちのコミュニティの毀損や荒廃という問題とセットで語られることが多い気がする。 ...

タイトルにもあるようにショッピングモールについて考える本ではなく、ショッピングモール「から」さまざまなことを考えていく本。 ショッピングモールといえば大資本の象徴であり、地元の商店街との関係性や、まちのコミュニティの毀損や荒廃という問題とセットで語られることが多い気がする。 だが、排他性が少ないのはショッピングモールの方だという本書の指摘はたしかにと思わされる。 今のショッピングモールはこどもから高齢者まで誰でも過ごしやすく設計(少なくとも公共施設よりは)されており、その場にいる人間に対して、文化や宗教、階層などでサービスの質が異なるということはない。 ある種、民間施設でありながら最高の公共空間である。 そして、それは理想の街の姿である。 という風に、ショッピングモール「から」どんどん話が広がっていく。 建築物は外観を想起するのが一般的だが、ショッピングモールは内装でできてるという話やディズニーワールドの完璧さ、ショッピングモール・イスラム起源説など、ショッピングモールからここまで広がるか、というほどに話が展開されていく。 本書は対談の内容がメインであるが、対談者は業界の専門家ではない。 その分、印象論での話がメインであり、だからこそ出てくる発想がここまでの展開に導いていると思われる。 特にロジカルな内容ではなく、ショッピングモールを題材として今の社会を描写した作品といってもいいかもしれない。 ただ普通に、最後まで面白く読ませていただいた。 個人的には人が多いところはとても疲れるので、ショッピングモールは苦手です。。

Posted byブクログ

2018/01/25

モールに行くとなんとなくワクワクしてしまう方だが、この本でさらに好きになった。 モールは内装で吹き抜けが大事であること、エスカレーターでフロアの概念を無効化、利用者はさまざまな階層が混ざっているなどなど。旅先でのモール利用時の安心感を再認識できた。 空港とモールとの対比、地下街...

モールに行くとなんとなくワクワクしてしまう方だが、この本でさらに好きになった。 モールは内装で吹き抜けが大事であること、エスカレーターでフロアの概念を無効化、利用者はさまざまな階層が混ざっているなどなど。旅先でのモール利用時の安心感を再認識できた。 空港とモールとの対比、地下街との相違なども興味深い。 対談で構成されていて、その場に参加しているような感覚となり、読後楽しい余韻にひたれた。 大山さんの「わあ素敵」を聞いてみたい! 外国のモールめぐり旅行もしてみたい。

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