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力への意志 ニーチェ肉体論 の商品レビュー

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2021/08/10

『力への意志』の訳書ではなく、概念の解説書である。 そのため、原文はあまり登場せず、解説においては『善悪の彼岸』など他の作品の文章が引用されていることも多い。 その上で、『力への意志』は何か、を理解する上では、良書であろう。 本書によれば、ニーチェはそれまでの精神と肉体の二...

『力への意志』の訳書ではなく、概念の解説書である。 そのため、原文はあまり登場せず、解説においては『善悪の彼岸』など他の作品の文章が引用されていることも多い。 その上で、『力への意志』は何か、を理解する上では、良書であろう。 本書によれば、ニーチェはそれまでの精神と肉体の二元論を否定し、意志は肉体から生じる副産物であるとみなす。 よって、力への意志とは、理性としての肉体から生じる、自己超越の意志である。 ”自己保存ではなく、獲得、支配者になる、より多くなる、より強くなろうと欲する”

Posted byブクログ