マティスの切り絵と挿絵の世界 の商品レビュー

海野弘

2023/08/08

マティスの切り絵が存分に楽しめる。一冊の本でこれほどまとまった量の切り絵を鑑賞できるのは貴重。見るほどに切り絵ならではの魅力に引き込まれる。
明るく喜びに満ちたマティスの切り絵は子どもたちと楽しむのにもぴったり。

2023/03/14

切り絵を通して、マティスの偉大さが分かる。
なんとすごい芸術家であるか。
素材は単純ながら、新しいもの、魅了するものを生み出し続けた。

2023/03/11

表紙が派手派手でいいじゃない！と思って手に取った一冊。マティスの作品が持つ朗らかな明るさに、何かいいなあと目尻が下がりました。何がどうなってるのか私にはよく分からないものばかりでしたが、眺めていると心がワクワクして元気になるような気がしました。太陽の光みたいな感じです。あと個人的には教会のためにデザインしたステンドグラスがすごく可愛くて好きです。

2023/01/22

230122
　- 眺めているだけで楽しい、マティスの切り絵の本。ドローイングも少し載っている。
色彩や形への驚きと感心。曲線が本当に美しい。

jazzやverveの切り絵を、「ピカソとその時代展 @国立西洋美術館」で見れたのはラッキー。

初めてマティスの作品を見た時は、色彩が鮮やかすぎて、ヌードが多すぎて苦手だななんて思っていたけど、知れば晩年いろいろな技法で作品を生み出しているし、最近は躍動感のある切り絵や、滑らかで繊細で美しいドローイング、女性の絵画も優しさや楽園を彷彿とさせて、好きだなぁと感じる。
マティスのサインの書体もめちゃくちゃすてき。

2018/06/24

良い。マティスは油絵より切り絵が好きだ。日本の琳派やあるいは仮名書とも共通する平面性の芸術だと思う。しかし構図に陥ってパターン化してしまわないのがすごい。黄金比とかそういうものじゃない、即興的で独自のバランス感覚を感じる。個々のモチーフも型にはまったものでは無くて、ブレる線で切り取られた葉っぱ、鳥、魚、人のそれぞれが魅力的。ブレブレの線なのに、明るく堂々としている。
有名な「ブルーヌード」も色々と紹介されていて良かったが、「ポリネシア」の「ー海」と「ー空」の対比が印象的だった。特に「ー空」に張り付けられた鳥の、絶妙な、そしてなぜか見ていて嬉しくなるような抽象性！