夫婦という病 夫を愛せない妻たち の商品レビュー
これ系の本はね~、つい読んじゃうよね。 夫も妻も悪者にしないで、きちんと冷静に状況分析する姿勢が気持ちいい。 女系の家族体系、うん!それが最も現実的な解決策かと。
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本書に登場する夫婦は、一見自己愛傾向が強かったり、コミュニケーション下手であったりするように見受けられますが、それが「大人の発達障害」に起因している場合もあるとのことでした。 「大人の発達障害」には、ADHD(注意欠如/多動症)と並んで、アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラムが急増しています。 自閉症スペクトラムとは、自閉症と共通する特性を持つ一種の症候群で、①相互的なコミュニケーションの困難や社会性の乏しさ、②同じ行動パターンを繰り返すことを好む傾向や狭い特定の領域への関心、③感覚の過敏性などを特徴とします。 こうしたアスペルガー症候群の配偶者やパートナーには、うつやストレス性の心身トラブルが起きやすいことが知られるようになり、「カサンドラ症候群」(「情動剥奪症候群)」と呼ばれています。 カサンドラ症候群の症状としては、共感されることで和らぐはずのストレスが解消されないので、さまざまなストレス性の問題や抑うつ症状を生じやすい、ということが挙げられます。 ただし、夫婦の問題はこうした病的な症状からのみ起因しているわけではもちろんありません。以下の様な問題から発展しているケースも紹介されています。 ●完璧主義 潔癖さや「ねばならない」の思考が、自分のみならず相手も縛り付けてしまう。 ●回避性(回避型愛着スタイル) 他者との親密で情緒的なつながりを避けようとする傾向とともに、責任や負担に縛られることを回避したり、傷つくことを回避する傾向。現代人に急速に広がっている。 ●産後クライシス 産後に訪れる夫婦の危機です。厚生労働省の「全国母子世帯等調査結果報告」によると、特に産後の時期に離婚率が高まっていることが報告されています。こうした事態の背景には、ホルモンの変動など生理学的な要因が推定されていますが、夫はそうしたバランスの変化に気づかず、出産前と同じような夫婦の営みを強要することで離婚に至ってしまうケースが指摘されています。 ●産後うつ 女性の4人に1人が経験しているとされている産後うつは、プロゲストロン(黄体ホルモン)の現象などにより、気分の落ち込みやイライラを覚えやすくなっている状態を示しています。このような状態であるに関わらず、慣れない育児を完璧にしようと思う人ほど、うつになりやすいとされています。 以上のようなホルモン分布とは別に、オキシトシン受容体の脳内分布から、性格の形態を幾つかの切り口で分類しています。 ●プレーリーハタネズミ型 夫婦で協力して子供を育て、幸福な家庭をつくって、生涯添い遂げたいと考える生き方。 ●サンガクハタネズミ型 家族を持たず、単独行動を好む行き方。 こうしたハタネズミの生態とは別に、「安定型−不安定型」「回避型−不安型」という2つの尺度によって、パートナーとの関係を考察する考え方もあります。 ただ、この2つの尺度から導かれる4象限いずれも、手放しでハッピーエンドにはなりません。できることは、自分がどこに属するのかを認識して、必要な手段を講じる努力を怠らないことです。 本書の最後には、ニーチェや様々な著名人を虜にしたルー・サロメの物語、世界のプリンセス、オードリー・ヘップバーンのエピソードを紹介しています。オードリー・ヘップバーンは、その清楚なイメージから、愛に満ち溢れた生活を送っていたものと思いましたが、実際には2度の離婚を経験しています。しかし1度目の離婚は、オードリーの人気を利用して大金を稼ごうとした夫とのすれ違いが原因で、2度めの離婚は夫の浮気が原因ということからすると、オードリーに非はないのかもしれません。むしろ彼女は晩年ユニセフの活動を通じて、全人類的な愛を捧げるという意味からすると、誰よりも慈愛に満ちていたともいえます。晩年、大腸がんを患わったオードリーは、息子と実質的な夫にも取られながら、スイスの自宅で静かに息を引き取りました。
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一生独身でいることを全く考えなかったわけではない。熟慮の末、積極的にあえて結婚する、という道を選んだつもり。結婚は自分にとって大きなターニングポイントで、特に出産して育児をするようになってからは、その重みをひしひしと感じる。ふと立ち止まって、結婚生活を振り返ってみたくて読んでみる...
一生独身でいることを全く考えなかったわけではない。熟慮の末、積極的にあえて結婚する、という道を選んだつもり。結婚は自分にとって大きなターニングポイントで、特に出産して育児をするようになってからは、その重みをひしひしと感じる。ふと立ち止まって、結婚生活を振り返ってみたくて読んでみる。 結婚生活とはClosedなもので外からはうかがい知れないことが多い。「実際のところどうなのよ、一般的な夫婦は」というのが見えにくい。自分たちの結婚生活で感じる些細な不満の正体を見極めたい。それは贅沢な悩みなのか、一般的なのか、取るに足らないことなのか、それとも深刻に受け止め対処するべきことなのか。他人と比較するものではないが、逆に比較することで見えてくることもある。上下関係ではなく、ただ実態を見極めるという意味で。自分たちでは見えない部分に目を向ける、という意味で。 この本を読んで浮かび上がってきたことは、私たち夫婦は似た者同士だということ。愛着スタイルは安定回避型で一致しているような気がする。 夫婦関係は総合的で包括的な人間関係、ある部分において不満があったとしても、総合的にはどうなのか?満たされない部分にばかり意識が集中して総合的な判断ができなくなってしまうのは不幸でしかない。折り合いをつける、妥協する、というとネガティブな印象だが、100%ベストマッチな関係なんてそもそも存在しない。尊重し合い、温かい関係を丁寧に作っていく、紡いでいく、それは壮大な事業のようで人生の価値を高めることでもあるのかもしれない。
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サブタイトル見たら女性向けかな?と思ったけど、どっちでもオッケー。危機的な状況じゃなくても、予防的にも読んでていいと思った。 自分に被るケースも相手に被るパターンも把握できて良い。興味が無いところは多少飛ばしました。
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厳しい母親から、できているところを褒められるよりも、できないところだけ注意されて育った理恵さんは、同じように潔癖で、ネガティブで、あら捜ししてしまうことを受け継いだ ねばならない思考も愛を殺すが、本当の真犯人はねばならないの思考をもたらしているオキシトシンプアな状態 愛着スタ...
厳しい母親から、できているところを褒められるよりも、できないところだけ注意されて育った理恵さんは、同じように潔癖で、ネガティブで、あら捜ししてしまうことを受け継いだ ねばならない思考も愛を殺すが、本当の真犯人はねばならないの思考をもたらしているオキシトシンプアな状態 愛着スタイル 安定回避型 安定不安型 不安定回避型 不安定不安型 DV夫を引きよせるのは依存型パーソナリティ 仕返しするという場合、相手が先に傷つけてきたかたという思いがあるが、さらにより先に、こちらが気づかずに、相手を傷つけているという場合もすくなくない。物事は因果の連鎖であり、相手だけに問題があると思いたいが、実際には、どちらか一方だけに問題があることよりも、双方が事態の悪化にかかわっていることの方が多いのだ 問題は相手にあるという受け止め方をする心の状態を、妄想分裂ポジションと呼んだ メアリークライン ねばらならいの思考や完璧主義が強い人は、つい自分の規準を相手に押し付けてしまう。相手は窮屈に感じ、自分の心の自由を奪われた気がする。それは愛ではなく、未熟な自己愛であり、そのことを相手は敏感に感じ取ってしまう。縛ろうとするとき、愛はそこから逃げようとする かごの鳥症候群 自分らしさを発揮する仕事を奪われ、家庭という狭いかごに閉じ込められ、うつ状態になることがある。うつになることで家事さえも満足にできなくなり、そのことを夫が責めたり非難したりすると、余計に自信をなくし、悪循環を形成しやすい 優しさとは、どちらが一方が与えるものではなく、与え合うことで増えていくという性質をもっているからだ。優しくしてもらえないからと、そっぽを向き、相手を責め立てたところで、優しさは手に入らない。しかし、自分から与えようとすると、求めなくても、自然に与えられるようになる 現実の世の中は、優しさを急速に失おうとしている。誰もが自分のことに必死で、他者を思いやるゆとりをなくしている。
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21のケースをもとに,うまくいかない夫婦という形を通して,人間のタイプを分析し,より良い生き方に導く.ルーサロメの生涯には驚いた.
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愛着スタイルによる分析、すなわち安定型と不安定型、および回避型と不安型は、ちょっとこじつけで後出しジャンケンのような気もする(よく把握できない)が、個々の夫婦の危機について双方からよく分析できていると思える。 優しさとホルモンの関係が100%の因果関係があるのなら、この処方箋は有...
愛着スタイルによる分析、すなわち安定型と不安定型、および回避型と不安型は、ちょっとこじつけで後出しジャンケンのような気もする(よく把握できない)が、個々の夫婦の危機について双方からよく分析できていると思える。 優しさとホルモンの関係が100%の因果関係があるのなら、この処方箋は有効だろう。
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