1,800円以上の注文で送料無料

笑うハーレキン の商品レビュー

3.4

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/12/01

話の展開を、こうなるんだろうなと構えてしまってあまり楽しめなかった。前半が少し退屈に感じた。あと、エピローグは気になってた所がいい感じの後日談で良かったです。

Posted byブクログ

2024/11/23

主人公の男は、 会社も家族も家も失い、 川辺に住む日々。 そしてなぜか 疫病神に取り憑かれている··· しかも不思議な女のコにも まとわりつかれて 読みながら、はてな? なところがたくさんありつつも。 最終、 謎のパズルがひとつひつ はめられて、ハッとなる展開に。 それ...

主人公の男は、 会社も家族も家も失い、 川辺に住む日々。 そしてなぜか 疫病神に取り憑かれている··· しかも不思議な女のコにも まとわりつかれて 読みながら、はてな? なところがたくさんありつつも。 最終、 謎のパズルがひとつひつ はめられて、ハッとなる展開に。 それぞれの人間が それぞれの仮面を被って この社会を生きている。 本当の素顔をみせるのって 勇気いる。 私はどんな仮面を被っているんだろう。 読み終わってからしばらく 考えこんでしまいました。

Posted byブクログ

2024/07/05

希望を失いホームレスとして暮らす家具職人 不意に押しかけてきた弟子志望や周囲のホームレスと共にどうストーリーが展開していくのかと思った ミステリよりヒューマン寄りの作品

Posted byブクログ

2024/01/28

ミステリーやと思ってたらめちゃめちゃ心えぐられてしんどくなっちゃった本。 疫病神といえば、ずっと「ジョーブラックをよろしく」の死神の感じで、低めのちょっと小馬鹿にしたような喋り方っていうイメージ。東口は正体を知るまでどんな声で聞こえてたんかな。

Posted byブクログ

2024/01/13

冒頭からの暗い雰囲気のストーリーかと 思っていたが、主人公の東口には、不幸 な過去があり、わだかまりを抱えて、ホ ームレス仲間と暮らしている。 東口と関わることになった奈々恵にも、 暗い過去がある。 ラストに向けて、人生を変えていこうと 気持ちが切り替わるあたりで、ホームレ ス仲...

冒頭からの暗い雰囲気のストーリーかと 思っていたが、主人公の東口には、不幸 な過去があり、わだかまりを抱えて、ホ ームレス仲間と暮らしている。 東口と関わることになった奈々恵にも、 暗い過去がある。 ラストに向けて、人生を変えていこうと 気持ちが切り替わるあたりで、ホームレ ス仲間を巻き込んだ事件に遭遇。 ハーレキンという意味が途中で、明らか になり、世の中の人は、大なり小なり、 皆、ハーレキンのようだと思った。 数ある道尾秀介作品の中では、印象に残 る作品であった。

Posted byブクログ

2023/12/09

ミステリーでもないし、どんでん返しもないけど面白かった! 登場人物のキャラもみんないい感じ。 少し前向きになれた気がする

Posted byブクログ

2023/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友人Kからお下がりでもらった一冊。 読み始めの印象としては、「これまで読んできた道尾秀介の小説とはちょっと色が違う」だった。 特に前半は大きな波があるわけでなく、緩やかに時間を読んでいるような感覚。 後半(後ろ1/3くらい?)に差し掛かり、物語はぐらっと動きを見せた。 そこからのテンポ感に「これこれ!」と思わされ、一気に最後のページまで読み切った。 謎の館の謎の人間たちが一体何者なのか、思ったほど詳しく描かれることはなかったけれど、そのファジーさが物語の広がりを作り、そんな世界がこの世界のどこかにあるように感じる。 生きているのか死んでいるのかわからない登場人物達の「生きていく」姿が明るくて心地よかった。

Posted byブクログ

2023/11/23

どこで見ても、道尾秀介先生作品としては評価(内容は見てない)が少し低めだったのでどうなのかしら?と思ってみてみました。 確かに、道尾秀介作品として伏線やどんでん返し等を期待すると期待はずれの様な残念な気持ちになるかもしれないけれど、人間のテーマというか過去と未来、トラウマや心の葛...

どこで見ても、道尾秀介先生作品としては評価(内容は見てない)が少し低めだったのでどうなのかしら?と思ってみてみました。 確かに、道尾秀介作品として伏線やどんでん返し等を期待すると期待はずれの様な残念な気持ちになるかもしれないけれど、人間のテーマというか過去と未来、トラウマや心の葛藤が描かれていて今の私にはどんぴしゃの作品でした。 淡々と読み進められます。

Posted byブクログ

2023/01/13

物語が思い切り展開するので伏線かなぁと思いつつ読み進めたら終わったのですが、登場人物の何かが何となく残ります。家具の裏の隙間が未だにわからない…

Posted byブクログ

2022/12/17

「道尾秀介」の長篇作品『笑うハーレキン』を読みました。 「道尾秀介」作品は、昨年3月に読んだ『ノエル―a story of stories―』以来なので、約1年振りですね。 -----story------------- あいつはいつも、ここにいる。 経営していた会社も家族...

「道尾秀介」の長篇作品『笑うハーレキン』を読みました。 「道尾秀介」作品は、昨年3月に読んだ『ノエル―a story of stories―』以来なので、約1年振りですね。 -----story------------- あいつはいつも、ここにいる。 経営していた会社も家族も失った家具職人の「東口」。 川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。 そこへ転がり込んできた謎の女「奈々恵」。 川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。 迫りくる危険とアイツから、逃れることができるのか? 「道尾秀介」が贈る、たくらみとエールに満ちた傑作長篇。 これはミステリーなの?サスペンスなの? 謎の組織まで現れ、アクション映画さながらのスリリングなカーチェイスまで。あー面白い!/「小泉今日子」 ----------------------- 40歳の「東口太一」は、東京・荒川沿いのスクラップ置き場で、都会の片隅に吹き寄せられたホームレス仲間の「ジジタキさん」、「モクさん」、「チュウさん」・「トキコさん」夫婦、犬の「サンタ」と暮らしている家具職人… 息子「笙太」を川の事故で喪い、不況の波に飲まれた取引会社の家具商社・イザワ商事の倒産により、経営していた家具製造会社・トウロ・ファーニチャーが連鎖倒産、その後、妻「智江」からは離婚を言い渡され、家具の修理道具一式とともにトラックの荷台で寝起きし、夜な夜な亡き息子を映したホームビデオを見返して生活している、、、 そのスクラップ置き場は持ち主の「橋本」が住む場所として提供してくれており、「東口」を始めとするホームレスの5人は、「橋本」が所有するアパートの一室を共同で使用させてもらい、そこを住民票の登録住所にして、トイレ、お風呂、物置用の場所として使わせてもらっていた。 そんな「東口」のもとに、弟子入り志願の若い女性「西木奈々恵」が押しかけてきてから、「東口」の周辺で不穏な出来事が続き、息子の事故死後から「東口」にだけ見えるようになった疫病神からは、不吉なことばかりを告げられる… そして、ある奇妙な修理依頼をきっかけに、「奈々恵」や仲間たちの秘密が明かされていく、、、 ドロップアウトした男が一歩を踏み出す姿を、ユーモアを交えて軽快に描き出す感動的な作品でしたね… どんどん先を読みたくなるような展開で、登場人物に感情移入して、一緒になって這い上がり、そして、エンディングでは自分自身も救われたような感覚を得られる作品でした。 誰だって、自分や家族や仲間を守るために、素顔を仮面で隠して生きているんですよね… 生きていくうえで必要なことだと思うけど、どうせならポジティブな仮面をかぶった方がイイなぁ と感じさせらましたね、、、 終盤、息子を撮影したビデオの秘密が明らかになるとともに、「東口」の過去が明らかになり、物語の味方が一変するところが印象的だったし、巧いなぁ と思いました… じーんとしちゃう作品でしたね。 ちなみに、タイトルにも使われているハーレキンとは、道化師のことだそうです、、、 顔に笑顔の化粧をして、人を笑わせるけど、濃い化粧の下の素顔は見えない… 苦痛に歪んでいても、涙を溜めていても、笑顔の仮面をかぶっているのがハーレキンなんですよね。

Posted byブクログ