B級恋愛グルメのすすめ の商品レビュー
島本理生のエッセイを初めて読んだ。この人の小説が10代の頃から好きで、小説は割りとずこーんとダークサイド寄りだけど、エッセイは意外と軽妙&明るくてちょっぴり自虐的。小説のトーンからは結びつけにくい位にラーメン好き&酒好きな一面がわかって楽しい。ラストはあまり例がな...
島本理生のエッセイを初めて読んだ。この人の小説が10代の頃から好きで、小説は割りとずこーんとダークサイド寄りだけど、エッセイは意外と軽妙&明るくてちょっぴり自虐的。小説のトーンからは結びつけにくい位にラーメン好き&酒好きな一面がわかって楽しい。ラストはあまり例がなさそうな再婚式に向かう。
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軽快な文章で楽しくサクッと読むことができました。 本当にどうかしていて面白い人だなあと思いました(笑) エピソード一つ一つが短いので空き時間にちょうどいいですよ。
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食べ物の描写が相変わらず上手い。出てくる食べ物はラーメンなどB級グルメなのだけれど和やかな気持ちになれる。そして他愛もない話をしながら誰かとご飯を食べたくなるのだ。自分以外の人とご飯を食べるのが当たり前のようで実はとても幸せな事だと改めて気づかせてくれる。
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一緒にご飯が食べられないっていうのは心の奥底で相手を拒絶してるからってのが、まさしくだなーと思った。美味しくご飯を食べられることに感謝。
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読み進めていくとまさかの展開@私生活!よく食べる女性の話は読んでいて気持ちいいです、こんなに落ち着いた文章なのにまだ筆者お若いんですね。
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帯では美食と食べ物系エッセイを推しているけど、食べ物メインではないです。再婚に比重が多いような… とてもさらっと読めるので、今はどっしりしたものは読みたくないけどなにか読みたい。という時にはいいかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はっきり言って期待外れだった。 このエッセイが特別下手だというわけではないのだけど、私の期待値が高すぎたのだろう。 ナイーブな内面を繊細にすくい取る文章力と構成の巧。 彼女の小説を読んで、才能の発露は年齢とは無関係なのだと思い知らされたこともあり、異常にハードルを上げてしまったのかもしれない。 武田百合子の「富士日記」のように、無邪気なくらい素直なまなざしと、物事の本質をとらえる鋭い視線を感じさせるような。 または、よしながふみの「愛がなくても喰っていけます」のように、食に対する妥協を一切持たないような。 そんな文章を期待していた。(よしながふみはマンガだけれど) いや、ゆるい。 っていうか、中途半端。 恋愛小説家ってことに縛られ過ぎだったんじゃないの? 恋愛小説自体にもあまり興味がない私は、ましてやエッセイで全然知らない他人の恋愛事情なんか知りたくもない。 食だけでいけなかったのかなあ。 食と恋愛を結び付けるのに、無理やり感がぬぐえなかった。 そして何よりも残念だったのは、適当に書き流したかのような文章。 本職は小説家だもん、という気持ちがなかっただろうか。 小説での繊細さはみじんも感じられなかった。 けれど、東日本大地震の日の、その時の光景を書いている部分だけは違った。 そこはやはり、辛く哀しいことを思い出してしまう人にもきちんと配慮して、とても丁寧な文章になっている。 ということはやはりそれ以外の部分は…と思ってしまうのだ。 例えば大阪の町をひとりで歩いているときに、職探し中だと勘違いされた話。 “(ちなみにお水系ではなく、ごく普通の飲み屋でした)” そもそもごく普通の飲み屋も水商売では? そして傷心の北海道旅行。 札幌駅から小樽行きの列車に乗った時のこと。 “駅からちょっと離れると、白い平原と雑木林だけが延々と続いている。まっさらな雪にキツネの小さな足跡が点々と付いていた。” 札幌小樽間にこのような場所ありましたっけ? 札幌市内だと、住宅が途切れたところに雑木林が見える場所はあるけれど、平原はないでしょ? 小樽市に入ったらほぼ海と山に挟まれているし…。 これは脳内のイメージ映像なのではないでしょうか? 野生の鹿もクマもいるけど、キツネは見かけたことないしなあ。 全体的に、彼女に対する信頼が一方的に下がった一冊。 “『少年のような男性』と『子供化する男』というのは、似て非なるようである。” というところだけは、なるほど!と思ったけれど。
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