エッセイ集 微熱少年 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かの有名な作詞家松本隆こエッセイ集。歌詞論から始まり、彼が作った詞や、影響を受けた曲についてのコメントがまとまっている。知らない曲しかなく、かなり読んでいて大変であったが、最初の歌詞論はとても面白かったし、このような思考で詞を書いているのかと勉強になった。このような歌詞を作る人の文章を他にも読みたいと思った。
Posted by
5年積読にしていてやっと読んでみたら、松本隆がこんなにフィリーソウルについて熱く語っていたことに驚いた。知らなかったな。
Posted by
ぼくは「はっぴいえんど」の解散した72年に生まれ,本書が単行本として出版された75年には,フィラデルフィアに住んでいた。著者によると,アメリカの「いくつかの都市にはそれぞれの特徴を持ったソウルが在」る(236頁)。そしてフィラデルフィアは,メンフィス,ロスアンジェルス,デトロイ...
ぼくは「はっぴいえんど」の解散した72年に生まれ,本書が単行本として出版された75年には,フィラデルフィアに住んでいた。著者によると,アメリカの「いくつかの都市にはそれぞれの特徴を持ったソウルが在」る(236頁)。そしてフィラデルフィアは,メンフィス,ロスアンジェルス,デトロイト,シカゴ,ニューヨークとともに,「都市のサウンドを確立させてい」た(236頁)。いわば,それぞれの都市には,それぞれの音があり,フィラデルフィアには「フィラデルフィアの音」(227頁)があるという。 ぼくがフィラデルフィアに住んでいたのは3歳から5歳までだったから,どの音がその音なのかは区別できないままに育った。ぼくにとってみれば,セサミストリートも立派な「フィラデルフィアの音」だった。ただ,あの時テレビやラジオ,あるいはスーパーマーケットのBGMから聞こえてきた音楽や,街角において黒人たちの呟く歌声は,まさしく著者の言う「フィラデルフィアの音」だったのかもしれない。だから,ぼくの体には無意識ながら,アメリカの都市のリズムが染みついていたことになる。やがて,ぼくが8歳で迎えた80年代に,著者が詞を表し,著者の親友たちが手掛けた曲を聴くにつけ,そのような幼児体験が掘り返されたのだと思われる。
Posted by
松本隆氏がこんなにも黒人音楽を好きだとは知らなかったし、音楽家として音へのこだわりも強いことを知らなかった。文章に初々しさもあり、今までいくつか文章を読んだけど、これは新鮮だった。
Posted by
- 1
