働く君に伝えたい「お金」の教養 の商品レビュー
タイトルに「お金」と括弧付きで書くとおり、広義のお金。お金への不安。それはつまり、この先どう生きていけばよいかの不安。少子化への不安。国の財政への不安。政治への不安。 大きすぎる漠然とした意味のない不安を、出口さんが一つずつ細分化し解決可能な大きさに分解してくれる。 「人間、ちょ...
タイトルに「お金」と括弧付きで書くとおり、広義のお金。お金への不安。それはつまり、この先どう生きていけばよいかの不安。少子化への不安。国の財政への不安。政治への不安。 大きすぎる漠然とした意味のない不安を、出口さんが一つずつ細分化し解決可能な大きさに分解してくれる。 「人間、ちょぼちょぼです。能力に大差なんてないんです。」とご本人はおっしゃるが、いつ読んでも圧倒的に鮮やか。 選挙にいかないのは完全服従の証です。本当にそのとおり。
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メディアの情報に接するときには、「これで儲かるのは誰だろう?」と考えるクセをつけましょう。 「僕たちは損をしている(時代的に)」という思いに固執するのは、クセ毛と同じくらい「考えてもしょうもないこと」。クセ毛の人がいくら思い悩んだところで、ストレートヘアにはなれません。その状況を受け入れるか、美容院にお金を払って解決するしかないのです。 ガールフレンドといざ結婚するとなったとき、「私のお父さんとお母さん、年金も払っていないし、健康保険にも加入していないの」と言われたら。めちゃくちゃ怖いですね。「全部僕たちで一生面倒見ないといけないの?(自分の収入だけで家族全員を養う?)」って思っちゃいます。安心して結婚できるのも、年金や医療保険があってこそ。社会保険とは、みなさんの「実家への仕送り」代わりのようなもの。 「貯める」や「殖やす」よりも、「使う」ことのほうがずっと大切 (お金そのものに価値があるのではなく、何かと交換したときに、はじめて価値が生まれる) お金を使うときのルールはひとつだけ。「楽しいかどうか」。お金の使い方を考えることは、自分が何を楽しいと思い何を大切にし、どんな人間になりたいかを自問自答すること 同じお金を使って同じ経験を積むのなら、少しでも若いほうがいい いくら物理的な時間があっても、本人に「この時間をめいいっぱい使おう」という意欲がなければ、ほんとうの意味での「使える時間」にはならない 「〇万円貯めること」ではなく、「毎月確実にお金が入ってくること」のほうがずっと大切 20代のみなさんに僕がオススメする保険は「就業不能保険(働けなくなったときに生活費を保障してくれる保険)」 相続の話は「楽しく使い切ってください」の一言 ・重要書類はどこにしまってるのか ・どんなお葬式をしたいのか ・認知症になったり寝たきりになったりしたときに延命治療をしてほしいのか のみ早めに教えてもらっておくと安心です 自分に投資すれば人生の選択肢が増える 将来を予測しようとしたり損得で考えたりせずに「自分が好きなこと」に投資するのがいちばん テニスの錦織選手のように「小さいkろから夢を持ってがんばってきたケースは、奇跡のようなもの。おそらく人口の0.01%にも満たないでしょう。 「衣食住が満たされるまでは、お金がすべて」 「ひとりで海外旅行ができない人と海外に行くことほどつまらないことはない」
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振り返って定期的にまとめを見たい めちゃくちゃ良い本だった ・「みんなからお金を集めて配る」これ理解した上で選挙に行ってなかったのは恥ずかしい。 政治家がよく勉強してるんだなと思った。 ・投資は成長すると思うものにという考え方。 自分を信じてる人が自分に投資するんだなと。 ・...
振り返って定期的にまとめを見たい めちゃくちゃ良い本だった ・「みんなからお金を集めて配る」これ理解した上で選挙に行ってなかったのは恥ずかしい。 政治家がよく勉強してるんだなと思った。 ・投資は成長すると思うものにという考え方。 自分を信じてる人が自分に投資するんだなと。 ・ファクトを捉えるには全体像から理解していないときつい。 ベースの知識重要。ニュースは断片的だから。 https://docs.google.com/presentation/d/112dZpsdFOnjRJEEShQyzoJq5nA0zi99lE59iFBXWNiM/edit#slide=id.g1132f716a5a_0_16
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投資は自分に行うことが1番大切 特に20代 親の介護費用は準備不要 代わりに相続も入りません、と、宣言すること 使い切ってもらいましょう 確認が必要なことは元気なうちに 重要な書類 どんなお葬式がよいか 認知症や寝たきりの際の延命治療について
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お金のこと、考えなきゃと思いながら過ごしていて、入門として手を出した本。分かりやすくて、基本的なこととか歴史とか勉強になった。人生を楽しむためにお金を使うっていうスタンスが良くて、無駄に使っているお金を減らして、楽しみや投資にもっと使って行こうと思えた。漠然とした不安がだいぶと減...
お金のこと、考えなきゃと思いながら過ごしていて、入門として手を出した本。分かりやすくて、基本的なこととか歴史とか勉強になった。人生を楽しむためにお金を使うっていうスタンスが良くて、無駄に使っているお金を減らして、楽しみや投資にもっと使って行こうと思えた。漠然とした不安がだいぶと減った。 一点だけ、女性の社会進出を言いながら、お金持ちの男性と結婚できた女性はラッキーだというような例えを出していた部分が引っかかった。
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至極真っ当な内容が簡潔かつ読みやすく書かれている良著。若手や金銭リテラシーが高くない人にはとてもお勧めできる本。 30代の自分にとって真新しい内容は殆ど無いが、北欧の老人ホームの話は面白かった。朝食のために食堂に集まった後は、各自の部屋から閉め出してしまうそうだ。食堂で会話した...
至極真っ当な内容が簡潔かつ読みやすく書かれている良著。若手や金銭リテラシーが高くない人にはとてもお勧めできる本。 30代の自分にとって真新しい内容は殆ど無いが、北欧の老人ホームの話は面白かった。朝食のために食堂に集まった後は、各自の部屋から閉め出してしまうそうだ。食堂で会話したり、出かけたり、近所を散歩するしか無くなるが、自室に籠ってしまうことによる体力知力の低下を防げるらしい。 心地よい環境からは離れづらいが、自身のためにも適度な刺激やストレスは重要だと再認識。著者が好きな旅や読書も同じで、スマホの便利さから離れて新たな刺激を取り入れる環境は忘れないようにしたい
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■なぜメディアは不安ばかり煽るのか。 →それによって儲かる人がいる。 ■国が詰むのは、国債の買い手がいなくなるつまり国に対して誰もお金を貸してくれなくなった時。 ■国債の買い手のシェア →日本銀行、銀行、保険会社、証券会社 →大手銀行の資産の2割、保険会社の資産の4割は国債。 ■...
■なぜメディアは不安ばかり煽るのか。 →それによって儲かる人がいる。 ■国が詰むのは、国債の買い手がいなくなるつまり国に対して誰もお金を貸してくれなくなった時。 ■国債の買い手のシェア →日本銀行、銀行、保険会社、証券会社 →大手銀行の資産の2割、保険会社の資産の4割は国債。 ■国の危機→国債の危機→金融機関の危機 ■政府の役割は集めて分配する。 →負担は給付の大原則。消費税はフェアで所得税は上から取る。社会保障は実家への仕送りみたいなもの。 ■ケチと倹約を混同しないこと。 →倹約は賢約。 ■マイホームは資産として持っておく不動産としては危険でメリットは老後確実に住める家があるくらい。デメリット4つ ①自分の流動性が下がる ②家族形態の変化に対応できない ③日本の成長性のなさ ④空き家の多さと買い手の不在 ■金利は経済成長に比例。 ■保険の大原則は掛け捨て →リスクヘッジを皆で共有するもので貯蓄とは全く別な概念。 →月々の保険料安くて見直ししやすい。 →20代では就業不能保険はおすすめ。 ■72のルール→複利効果 72➗金利=元本が倍になる年数 ■貯蓄保険を勧めないのは ①レバレッジが働かない ②ゼロ金利政策の元で複利効果なし ③手数料取られて預金よりも元本減る
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■第一章■ リテラシーを身につける方法 →①政府やきちんとした民間の調査機関が集計・分析したデータを探す ②そのデータを基にして偏見を持たずにロジックを組む お金に苦労する人は、「データを見ず、自分で考えない人」 お金に振り回される人は、「考えても仕方ないことを考える人...
■第一章■ リテラシーを身につける方法 →①政府やきちんとした民間の調査機関が集計・分析したデータを探す ②そのデータを基にして偏見を持たずにロジックを組む お金に苦労する人は、「データを見ず、自分で考えない人」 お金に振り回される人は、「考えても仕方ないことを考える人」 お金で損をする人は、「与えられた情報を鵜呑みにする人」 ■第二章■ 財産三分割法 →①財布、、日常生活で使うお金 ②投資、、無くなってもよくリターンが見込めるお金 ③預金、、いつでも引き出せる流動性があるお金 お金を使うときのルール →楽しいかどうか →お金そのものに価値があるのではなく、何かを交換した時に初めて価値が生まれる →大切なのは、世間が「いい使い方だ」と思うことではなく、自分の価値を知り どのように使えば自分はハッピーになれるのかを知ること 同じをお金を使って同じ経験をするなら、少しでも若い方がいい →「人・本・旅」が人生を豊かにしてくれる存在 幸せにつながらない不要な出費、つまり「浪費」はできる限り削る ■第三章■ 貯金額はそれぞれで決める 20代におすすめは「就業不能保険」 →20代の大きなリスクは働けなくなったときフロー収入が止まること ■第四章■ 20代がすべき投資は「自己投資」 →フロー収入をたくさん増やす →自分を賢くし、結果として人生の選択肢を増やすものは全て自己投資 →あらゆる人生の可能性は、新しいことを学んだり、読んだり、足を運んだり 人と話したり、異文化に触れたりしなければ決して生まれない 「若いときほどたくさんの人に会う、たくさんの本を読む、たくさんの現場に出かける 「人・本・旅」で勉強することが何より大切」 ■第五章■ スキルは身につける →スキルは新しい職場に積極的に身を置いて苦労しながら身につけるものである 正社員であることのメリット? ①立場が守られている→いずれは「定年制の廃止」で消える ②給与がいい→「実力社会」、「同一労働・同一賃金」で消える ③社会保険が充実している→「適用拡大」の流れへ向かう
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日本生命で「生命保険の生き字引」とも呼ばれた出口さんによるお金の講義。今の若者世代がもつ漠然としたお金の不安について、金融、歴史的な知見から優しく語っている。 よくあるお金の増やし方ハウツー本ではない。なんで今こういう制度なのか、経済なのか…といった歴史的背景を学んだ上で、今後どういう考え方をすべきか説明している。 お金について闇雲に知識を入れるより、本書を通して、自分のアタマで考えられるようになった方が良い。 特に印象に残ったフレーズ ◆使う編 ・お金そのものに価値があるのではなく、何かと交換したときに、初めて価値が生まれる →同じお金を使って同じ経験を積むのなら 少しでも若い方が良い ・同一商品や同等のサービスは、安い方を選ぶ ◆貯める編 ・将来のためにいくら貯めておけば良い? →リタイヤしなければ良い 水槽に貯めたストック(貯蓄)ではなく、 蛇口から出てくるフロー(収入)で生活する ◆殖やす編 ・お金の投資よりも、自分に投資せよ
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お金関係の本を何冊か読みマネーリテラシーが身についてきた今、博学な著者の文章で自分の中にしっかり知識が根差した感覚。もっと若い10代、20代で出会いたかった。 とてもわかりやすい上に、お金だけでなく物事の考え方を教えてくれている。良い先生に出会えたので、他の著書も読んで勉強しよ...
お金関係の本を何冊か読みマネーリテラシーが身についてきた今、博学な著者の文章で自分の中にしっかり知識が根差した感覚。もっと若い10代、20代で出会いたかった。 とてもわかりやすい上に、お金だけでなく物事の考え方を教えてくれている。良い先生に出会えたので、他の著書も読んで勉強しよう。
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