ヘーゲルからニーチェへ(上) の商品レビュー
ヘーゲルにおいて、現実が理性的なものの自己実現と位置付けられていたところ、マルクスは史的唯物論による現実のみに閉じた弁証法を、キルケゴールは自己展開しえず絶望に至る精神を、それぞれ語る形でヘーゲル哲学を解体していったことがまず語られる。ヘーゲルにおいてバランスが取れていたものがそ...
ヘーゲルにおいて、現実が理性的なものの自己実現と位置付けられていたところ、マルクスは史的唯物論による現実のみに閉じた弁証法を、キルケゴールは自己展開しえず絶望に至る精神を、それぞれ語る形でヘーゲル哲学を解体していったことがまず語られる。ヘーゲルにおいてバランスが取れていたものがその後分解されたのである。この分解がその後、ニーチェの此岸の現実における「存在」の排除と「生成」に徹底的に閉じた、永遠回帰の哲学に至ったとする。また、その「生成」の現実において、徹底的に自らの精神を肯定する「超人」を待望することとなる。
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