いつかの人質 の商品レビュー
人って怖い。 犯人は裏のある人物なのかと思いきや、本人にとってのありのままの思考なだけで、とんでもない事件を起こすことを思いついたのが、怖い。 人って怖いし、難しいと思うことがある。
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複数人の視点で誘拐事件の状況や、関係者の背景が分かっていくストーリー。 プロローグから引き込まれ、展開が気になるドキドキと、誘拐被害者の身体感覚や心情の移り変わりの描写が詳細で緊迫感があり、文量を感じさせずどんどん読み進めることができた。 一方で、犯人の見当が途中でついたこと、関...
複数人の視点で誘拐事件の状況や、関係者の背景が分かっていくストーリー。 プロローグから引き込まれ、展開が気になるドキドキと、誘拐被害者の身体感覚や心情の移り変わりの描写が詳細で緊迫感があり、文量を感じさせずどんどん読み進めることができた。 一方で、犯人の見当が途中でついたこと、関係者たちの事件後の描写が少ないことから、ミステリーとしても人間ドラマとしても少し物足りなさを感じてしまった。
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ちょっとありえない設定かなと思いながら読みました。最後ハッピーエンド?っぽく終わったのも違うような気がしました。
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ぞっとする 全てを綺麗に回収していくわけではないが、まあ被害者の両親についてはこんなもんかなとも思う 変にどうこう書かなくても充分なのかも
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読み物としては大変読みやすいが、ミステリーとしては途中から薄々犯人の目星が付いてしまったのが残念であった。 ただし、犯人の愛子を手荒く扱う所作が普段の人物像とかけ離れており、確証に至らないまま終盤を迎えたため、作者のあえての思惑だったのかもしれない。 犯人を含む登場人物の殆どが自...
読み物としては大変読みやすいが、ミステリーとしては途中から薄々犯人の目星が付いてしまったのが残念であった。 ただし、犯人の愛子を手荒く扱う所作が普段の人物像とかけ離れており、確証に至らないまま終盤を迎えたため、作者のあえての思惑だったのかもしれない。 犯人を含む登場人物の殆どが自己中心的な思考をしており、その思考が絡み合い話が展開されていく。その点が綺麗事ではないリアリティさを本書に与えており、読み応えがあった。
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3歳の頃、母親の前から姿を消した愛子。誘拐?戻ってきた時には視力を失っていた。その愛子が15歳になり、再び親の前から姿を消した。そして犯人からの身代金要求。600万って金額の意味することは?しかも犯人は3歳の頃に誘拐した女の娘?なぜ? とまぁ、こんな不可解なことは現実的にはなか...
3歳の頃、母親の前から姿を消した愛子。誘拐?戻ってきた時には視力を失っていた。その愛子が15歳になり、再び親の前から姿を消した。そして犯人からの身代金要求。600万って金額の意味することは?しかも犯人は3歳の頃に誘拐した女の娘?なぜ? とまぁ、こんな不可解なことは現実的にはなかなかないだろう。でもこの芦沢さんのリーダビリティのなせる技か、違和感なく受け入れられる2度目の誘拐。これは警察の仕事ぶりに一石を投じた作品なのか?ハラハラしてヒリヒリしてドキドキしてハッとさせられる作品だった。言葉の表現が下手ですいません。(笑)
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『気持ちだけは自分ではどうしようもないんだよ。自分で選んだことだからこそ、自分じゃ降りられないの』 「私、喫煙所って好きなんです。だっていろんな人がいるでしょう? 大学とか職場とかって一種のフィルターがかかちゃってるから似た価値観の人間ばかりが集まってしまいがちだけど、喫煙所に...
『気持ちだけは自分ではどうしようもないんだよ。自分で選んだことだからこそ、自分じゃ降りられないの』 「私、喫煙所って好きなんです。だっていろんな人がいるでしょう? 大学とか職場とかって一種のフィルターがかかちゃってるから似た価値観の人間ばかりが集まってしまいがちだけど、喫煙所には本当にいろんな人がいる。だから私、こうやって喫煙所で隣り合った人と話したりするの嫌いじゃないんです」 『あのときの自分は完璧で、幸せだった。きっともう、あのときの充足感を超える日はこれから人生で二度とないのだろう。だったらーどうして、これからの人生も生き続けなければならないのだろう。』 『いつか、とすがるように思う。 いつか、こんな日々が報われるときが来るんだろうか。 いつか、あの時間があったからこそ今の自分がありますと言えるようになるんだろうか。 ここであきらめなければ、いつか。』
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(。-`ω´-)ンー一人の少女が二度も誘拐??に読む前はワクワクしたんだけど・・・少女も父親、母親、犯人の、それぞれの心情が中途半端でイマイチでした。
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