内向型人間のすごい力 の商品レビュー
現代社会は、自信を持って人前で振る舞い、沢山の話を提供し、刺激を求め行動的な外交型の人間をあらゆる領域で理想とする風潮がある。しかし、いつも1人で本を読み、よく考えて話し、人前に出ることを嫌いながらも緻密に目の前の情報を処理する内向型の人間には、情報の深い洞察力、学力、改善力や、...
現代社会は、自信を持って人前で振る舞い、沢山の話を提供し、刺激を求め行動的な外交型の人間をあらゆる領域で理想とする風潮がある。しかし、いつも1人で本を読み、よく考えて話し、人前に出ることを嫌いながらも緻密に目の前の情報を処理する内向型の人間には、情報の深い洞察力、学力、改善力や、芸術的感性や感情のコントロールなどにおいて、社会において欠かせない力を発揮することができるという価値があるのである。それは一概に線引きできる特質ではなく、皆がそれぞれ外交性と内向性をまだらに備えており、それは適切な場面で無理することなく使いこなすことで120%の価値を発揮することができるのである。一方で内向型の人間が現実社会の力関係で損をしてしまうことがあるのも事実である。重要なのは、周囲が本人の特質を理解し、正しい状況で正しい度合いを保ちながら、本人の能力を最大限引き出す心遣いをしていくことである。もしあなたが内気な性格を自覚しているのであれば、それはマハトマ・ガンディーが実現したサティヤーグラハの様な、静かなる抵抗による成功を実現することができる能力を備えているということでもあるのだ。あなたの内向性には価値がある。正しく理解し、コントロールする訓練を続けていこう。
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どうも私は他の人と友人との関わり方について、考え方が違うように感じられ、その疑問を解消法を探す内に本書にたどり着いた。その原因は、内向型の性質が強いことが関係していることが判明した。内向型とは、一人の時間に心理的ン休息を得ることができ、深い思考を得意とする人物のことである。本書...
どうも私は他の人と友人との関わり方について、考え方が違うように感じられ、その疑問を解消法を探す内に本書にたどり着いた。その原因は、内向型の性質が強いことが関係していることが判明した。内向型とは、一人の時間に心理的ン休息を得ることができ、深い思考を得意とする人物のことである。本書は、外向型社会に生きる内向型人間の生き方と力を発揮する方法について説明されている。 まず、人間は内向型と外向型の性質を持っており、人によってその割合は異なることを認識しておくことが大事である。現代は、外向型人間が必要とされる社会なので、内向型人間が社会との差に悩むことも珍しくない。ガンジーやオバマ大統領など著名人にも内向型の人物と言われている。外向型社会でも内向型人間は活躍することができるのだ。 内向型の人物が社会で生きるためには、深い思考、自由特性協定、外向型との調和を大切にするべきである。 内向性を持つ人は、一つ一つの情報処理速度が遅いため、テンポの速い会話を苦手とする傾向にある。これは、脳が劣っているわけでなく、情報のよく吟味して、総合的な判断を下すためである。そのため、リスクヘッジに長けており、深く集中した際には多くの情報を考慮した結論を出すことができる。つまり、準備をよくしていけば、人との会話を上手に見せることができるといえる。私は、練習によって、言動をしみこませることが大事なのではないかと思う。この行動は、if-thenプランニングと呼ばれている。 自由特性協定は、外向性を発揮する時間を決めることで、性質の出し入れをする時間を明確にすることである。この協定を自分と結び、外向性を発揮する時間を決めることで、無理のない人間関係を作ることができる。内向性の時間には、トイレにこもっても、散歩の時間にあてても良い。本書にも、そのような行動をしてきた政治家のエピソードがある。この際、こまめに内向性を出すことが重要である。 外向型との調和を理解することも大事である。外向型の人間は、人と話すことでエネルギーを補給する。一人の時間には、十分な休息を得ることができないのだ。そのため、外向型と内向型の双方の性質を理解し、尊重し合い、お互いの性質を割り切って過ごすことが必要だ。 本書を読んで、内向型の性質が学問的に認知され、研究し、肯定してくれる人がいることを知れたので、日々の過ごし方に自信を持つことができた。また、欧米の性格と西洋哲学は、自分の外に興味を持つことで共通している。一方、アジア圏と東洋哲学は、内側に興味を持つ傾向があるので、このような二面性は遺伝子や環境変化に適応してきた結果なのではないかと思う。
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内向型人間と外向型人間との分析論です。日本でいうと、「繊細さん」になるかと。 内向的な人であればこそ、すばらしい力をもっているということです。 内向型の性格の分析、内向型の接し方を含めたことが語られています。 気になっているのは以下です。 ■アメリカの文化 ・性格の文化が広ま...
内向型人間と外向型人間との分析論です。日本でいうと、「繊細さん」になるかと。 内向的な人であればこそ、すばらしい力をもっているということです。 内向型の性格の分析、内向型の接し方を含めたことが語られています。 気になっているのは以下です。 ■アメリカの文化 ・性格の文化が広まると、アメリカ人は、他人が自分をどう見るかに注目するようになった ・現代の文明は、積極的な「やり手」の人間を重要視しているようだ ・現在では、より外向的になることは成功を導くだけでなく、私たちをより良い人間にすると考えられている。売り込みの手腕を、自分の才能を発揮する方法とみなしているのだ。 ・HBS(ハーバード・ビジネス・スクール)教育の本質 リーダは自信をもって行動し、不十分な情報しかなくても決断しなければならない あきらかに確実性を求めている 判断に時間をかける静かなタイプより、素早く決断する独断的なタイプを重要視するリーダシップは間違っているかもしれない、と考えるきざしがある あまり弁が立たないメンバーが意見を言っても採用されなかった。生き残るためにも、トラブルを防ぐためにも重要な考えだったのに、雄弁なメンバーたちがあまりにも自信たっぷりに自説を押し通したせいで、無視されてしまったのだ。 ■外向型と内向型 外向型 すばやく行動する 時には性急に決定をくだし、一度に複数のことをこなしたりリスクを取ったりすることも平気。金銭や、地位などの報酬をもとめるスキルが楽しい 内向型 ゆっくりと慎重に行動する 一度にひとつの作業に集中するのを好み、すばらしい集中力を発揮できる 富や名声などの誘惑に惹かれることは比較的に少ない。 多くの内向型は同時に過度に敏感である ・内向的であるからといって、内気とも限られない。内気とは他人から非難されたり屈辱を感じたりすることを恐れる性質であり、内向性とは刺激が強すぎない環境を好む性質である 外向型リーダー 部下が受動的なタイプであるときに集団のパフォーマンスを向上させる 内向的リーダー 部下がイニシアチブをとる能動的なタイプであるとき、より効果的である、部下の助言を受け入れやすい ・高反応を行う赤ん坊は、外界からの刺激に対して大きく反応し、成長すると初対面の人間に対して用心深く接するようになる、自分が気づいたことについて深く考えたり感じたり、ものごとに敏感に気づくようになる。 ・高反応の子供をもつ親は非常に幸運だ。なぜなら、子育てに手間暇をかければ、かけただけ報われる。我が子は逆境に弱いのではなくよくも悪くも影響されやすいと考えるべきだ。 ■共同作業の特性 ・ブレストが失敗しやすいのに、3つの理由がある ①社会的手抜き ②生産妨害 ③評価懸念 ・内向型人間は単独作業が得意、孤独は革新の触媒になりうる ひとりで働け、独力で作業してこそ、革新的なものを生み出すことができる。 ■内向型との接し方 ・本人がうまくやる自信をもっていないのに、クラス全員の前でスピーチを強いてはならない。1対1のパートナーとくませたり、少人数のグループ内でスピーチをさせてみたりして、もしそれでも怖がるようなら、無理にやらせてはいけない。 ・子どものころに嫌な経験をすると、恐れが一生消えなくなるかもしれない。 ・内向性を治療が必要なものだと考えてはいけない。 ・内向型の子供はひとつか2つだけの物事に深い興味を興味を抱くことが多く、それを仲間と分かち合うとはかぎらない。 目次 はじめに 内向型と外向型 対照的な二つの性格について パートⅠ 外向型が理想される社会 1章 誰からも好かれる人の隆盛 2章 カリスマ的リーダーシップという神話 3章 共同作業が創造性を殺すとき パートⅡ 持って生まれた性格は、あなたの本質か? 4章 性格は運命づけられているのか? 5章 気質を越えて 6章 フランクリンは政治家、エレノアは良心の人 7章 ウォール街が大損し、パフェットがもうかったわけ パートⅢ すべての文化が外向型を理想としているのか? 8章 ソフトパワー パートⅣ 愛すること、働くこと 9章 外向的にふるまったほうがいいいとき 10章 コミュニケーション・ギャップ 11章 内向型の特性を磨く方法 終章 不思議の国 ISBN:9784062816359 出版社:講談社 判型:文庫 ページ数:448ページ 定価:920円(本体) 発行年月日:2018年03月29日第4刷
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この本は、「静かな人の戦略」のなかで、紹介された本だったので読んでみましたが、めちゃくちゃ良かったです。 よく比較される「外向型」人間と「内向型」人間の特徴と利点を検証し、外向型社会のなかで「内向型人間」が、よりよく生きていくための方法を教えてくれます。 人はそれぞれ違うという多...
この本は、「静かな人の戦略」のなかで、紹介された本だったので読んでみましたが、めちゃくちゃ良かったです。 よく比較される「外向型」人間と「内向型」人間の特徴と利点を検証し、外向型社会のなかで「内向型人間」が、よりよく生きていくための方法を教えてくれます。 人はそれぞれ違うという多様性を認めたうえで、自分なりに「内と外」のバランスをとり、生きていくのがいいですよ!という論旨は、とても参考になりました。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
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今のビジネス界では、社交的で、積極的にリーダシップを発揮するいわゆる外交的人間を必要としている。いかに自分を魅力的な人間としてみせるか、そのノウハウ本として自己啓発本がさまざまに本屋に並ぶ。 では、果たして、皆の前で喋るのが苦手な、1人でいる方が気が落ち着くたいぷのいわゆる内向的...
今のビジネス界では、社交的で、積極的にリーダシップを発揮するいわゆる外交的人間を必要としている。いかに自分を魅力的な人間としてみせるか、そのノウハウ本として自己啓発本がさまざまに本屋に並ぶ。 では、果たして、皆の前で喋るのが苦手な、1人でいる方が気が落ち着くたいぷのいわゆる内向的人間は〝ダメ”なのか、外交的人間に変身しなければいけないのか、、世の中の半分近くを占めると言われる内向型人間に向けた応援本。
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・内向的な自分が嫌だ ・どうにかして明るい人間になりたい ・外向的な自分を演じているが、本当はしんどい という悩みを持ってる人に読んでほしい本 外向内向どっちが上というわけではなく、内向の秘めた能力を開花させるには外向的になるスイッチを作っておくと便利だよ、という感じの内容だと...
・内向的な自分が嫌だ ・どうにかして明るい人間になりたい ・外向的な自分を演じているが、本当はしんどい という悩みを持ってる人に読んでほしい本 外向内向どっちが上というわけではなく、内向の秘めた能力を開花させるには外向的になるスイッチを作っておくと便利だよ、という感じの内容だと受け取った。 無理して明るく演じていた自分に嫌気が差していた頃だったが、自分のやりたいことがはっきりしているなら、明るく演じることも1つの処世術なんだなと思えた。 まぁ、そこまで到達するのにとても時間のかかる本だったけど...海外の本って例え話はさみがちなのかな?
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レポート作成の為の資料として手に取ったこの本。 思いがけず自分の性格と改めて向き合うきっかけになった。 内向性も魅力的な特性の一つですよ:)
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外向型の方がより高く評価されがちな社会において、内向型の長所や強みについて書かれている本。 アメリカ人の1/3が内向型というのは意外な発見だった。著者が内向型という点でも、とても興味深く読むことができた。 内向型は外向型にはない、謙虚さ、共感力、粘り強さ、創造性など高い能力があり、時には優れたリーダーにもなりえる。 私はどちらかといえば内向型です。 内向型である事にコンプレックスを感じていましたが、この本を読んで自分の性質を肯定的に捉え直す事ができました。 特に興味深かったのは、内向型の方が、外向型よりもあらゆる刺激に敏感だということ(=偏桃体が興奮しやすい)。 例えば、初対面の人が苦手というのも、実は人が苦手なのではなく、単に刺激に敏感なだけだというもの。 外向型の方が外部刺激に鈍感なので、臆病にならず自分らしく振る舞いやすい。 生まれつきの性質はある程度大人になっても変わらない。本来の長所を無視して、無理に外交的に振る舞う必要はないし、それは自分を否定することになる。 苦手な事を理解して無理をせず、自分の長所や強みを活かしていければいいなと思いました。 どちらが優れているとかじゃなく、お互いに補完し合える関係は理想的だと思います。 静かで謙虚だけれど、自分なりの信念を持って行動できるに人に憧れます。
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内向型人間のすごい力 世の中で謳われる「外向的」であるべきという固定概念に疑問符を打ち出した本。超外向的なアメリカの三分の一が内向型の人間という面白い発見もあった。 内向型は、忌避するべきものではなく、優れた一面も持つ。 まず、リーダーシップに関してだ。部下が受け身である場合は外向型、能動的である場合は内向型のリーダーが優れている。また、外向型は社交で、内向型は芸術でリーダーシップを取るという傾向がある。 加えて、現在行われているグループ学習というのにも疑問符がつく一面もある。なぜなら、優れた成功者は集中的実戦を行うために、個人作業に時間をかけることが分かっている。内向型は尚更。加えて共同学習は人数が増えるほど生産性は落ちる。 また、内向型は刺激に対して敏感であり、石橋を叩いて渡る性格であることが多い。反面、外向型は刺激を求めるため、失敗を省みない。この性格はビジネスの結果には、安定して利益を産み続けるか、一発千金もしくは大失敗、という形で現れる。 などなど。 つまるところ、どちらにも良い面悪い面があるのだ。 あなたは、内向的であることを恥じる必要はない。むしろ、その内向性を生かして人生をより豊かにすることもできる。 あなたが内向的であるならば、読まない理由はない。
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いわゆる外向型(=陽キャ)が大正義のアメリカ発の「内向型」人間の長所を取り上げた本。 1章では外向型が文化的理想になった経緯が書かれている。セールスマンの誕生、カーネギーという外向型人間の理想像の出現により、20世紀への転換期に頂点に達した文化的変容が反映されており、文化史学者のウォレン・サマスンにより「アメリカは「人格の文化」から「性格の文化」へと変容した」(P44)と表現されている。 「性格(personality)」という言葉は18世紀まで英語にはなく、「性格がいい(good-personality)」という表現は20世紀になってから広まった。 これはアメリカの工業化が背景にあり、農場から都市へ、の流れにより、人に好印象を与える必要が出てきたからである。 現在、アメリカでは内向型は二流の性格特性とみなされる。しかし、歴史的な有名人には内向型とされる人物(ニュートン、アインシュタイン、ショパン、プルースト他)が多数存在している。 現代はチームで働くことが推奨される組織では特にキャリアを高めるには外向型が有利である。そのために、理想的な人材として「平均して八十点から八十五点の成績を取り、課外活動に熱心な学生』(P56)が好まれている。 しかし2008年の金融危機は押しの強い外向型がもたらしたものであり、投資には内向型が行うリスク回避が必要不可欠である。 8章では、外向型はどちらかというと西洋、内向型は東洋と位置付けているが、内向型はアメリカでは劣等感を抱きやすい。内向型の人間には偽外向型として勤労している人も多い。 最後に11章では内向型の子に理想の教育現場について語られている。内向型の人間には、外向型の子たち向けの学校の指導とは異なる指導が必要である。 現在、コロナ禍でアメリカも大変ですがそろそろ落ち着いてきましたし、リーマンショックで変わらなかったんですから、大勢の人とパーティーをするのが大好きな外向型人間が重用される流れというのは簡単には変わらなさそう…。 アメリカの歴史の流れとともに外向型人間が輸出されて日本にもやってきたのか、と感じました。
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