棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか 文庫版 の商品レビュー
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棚橋選手は立命館大学を卒業後、1999年に新日本プロレスに入門します。 2006年にIWGPヘビー級王座に輝くなど、数々のタイトルを獲得され、「100年に1人の逸材」としてプロレス界を牽引されています。 棚橋選手が入門された90年代後半は、アントニオ猪木さん、ジャイアント馬場さんなどの有名な選手が活躍し、プロレスの人気が高かったです。 しかし、2000年代に入るとスター選手が次々と引退・退団してしまい、格闘技の人気はK-1やPRIDEに奪われてしまいます。 本書では、棚橋選手が新日本プロレスの低迷期をどのように乗り越えてプロレスの人気を取り戻したのか、ご自身の経験とともに語られています。 プロレスファンの減少を食い止めようと、運営会社は新しいイベントを次々と試みます。 新しい企画に「乗れない」というレスラーもいるなか、棚橋選手は「肯定」から入ることをずっと大切にされたそうです。 新しい試みに自分から積極的に乗っかっていくことで、プロレスラーとしての幅が広がったといいます。 ですが、運営会社による対戦カードのドタキャンや選手の退団が相次いで発生してしまいます。 『何が何でも新日本をよくしていくんだ!』 という情熱をもって全力で試合に臨んだにもかかわらず、棚橋選手は観客からブーイングを浴びる時期が3年近くも続いたそうです。 追い込まれそうになったときは、このように考え方を変えて気持ちを切り替えたといいます。 『よし!この逆風をどうやって逆転していこうか?』 『僕に大ブーイングがくるということは、対戦相手には大コールがきている。試合を盛り上げられたのだから、いいじゃないか』 そんな中、転機となったのは、2007年のタイトルマッチだそうです。 対戦相手から「チャラ男」と言われたことをヒントに、どうすれば自分の、そしてプロレスのファンが増えるかを考えます。 そこで、まずは棚橋弘至という人間、つまり自分自身をプロモーションしていくことを構想したのです。 地方興行を全力でこなしながら、ラジオ出演、SNSでの情報発信、協力会社との食事会などを通じて、積極的にファンとの交流を深めていきます。 そして「棚橋弘至」に興味を持ってもらってから、プロレスに興味を持ってもらい、会場に足を運んでもらうよう、懸命な努力を続けます。 その成果が現れ、2011年に仙台で行われたタイトル防衛戦では3000人以上の会場を満員にして、試合は大いに盛り上がります。 私は本書を読んで、どんな困難な状況であっても言い訳を一切せず、絶対に自分が成し遂げていくんだ!という棚橋選手のとらえ方、情熱、ひた向きさにとても感銘を受けました。 自分の味方をしてくれる人がたとえ少なくても『絶対にあきらめないで続けてきた』という棚橋選手の体験から、私も事業で目標を追いかけるうえで、あきらめずに成功するまでやり続けようと心に刻みました。 プロレスに懸ける思いはもちろんのこと、仕事に取り組む姿勢も学びになる点がたくさんあります。 おすすめの一冊なので、ぜひ読んでみてほしいです。
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2000年代の新日本プロレスの低迷&迷走の時期をリアルタイムで体験してきた自分にとっては興味深い話が沢山あった。あの当時、自分も含めた旧来のプロレスファンの間には、新日本プロレスを、そして棚橋弘至というレスラーを小馬鹿にして楽しむ空気が蔓延していたと思う。そういう時代の中で、ブレ...
2000年代の新日本プロレスの低迷&迷走の時期をリアルタイムで体験してきた自分にとっては興味深い話が沢山あった。あの当時、自分も含めた旧来のプロレスファンの間には、新日本プロレスを、そして棚橋弘至というレスラーを小馬鹿にして楽しむ空気が蔓延していたと思う。そういう時代の中で、ブレずに信念を貫き行動し、再び業界を活性化させた棚橋の功績は誰もが認めるところだろう。新規顧客の獲得における世代交代の重要性を再認識した。本書で語られている内容は、斜陽産業と呼ばれる業界に身を置く人にとって多くの学びが得られると思う。
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1/4の東京ドーム大会を見ると、なんとなく毎年プロレスにちなんだ本を読んでしまうのだけど、これはいつも読むやつとちょっと違ってた。ビジネス本に近い感じでした。
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プロレスの話かと思いきや、会社・モチベーション・夢の話とビジネスマンや学生などにも是非読んでもらいたい内容ばかり。もちろんプロレス好きにも響くでしょう。読んで損はない作品です。
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自伝+ビジネス書って感じ。 テレビでしか新日を観ていなかったので、そんなに凋落感はなかったけれど(いや、マッチングはあまり面白くなかった時期はあったか?)、やはり当事者としては大変だったんですよね。 猪木タイプのレスラーじゃない棚橋がトップになるのは意外でしたが、これだけ業界のこ...
自伝+ビジネス書って感じ。 テレビでしか新日を観ていなかったので、そんなに凋落感はなかったけれど(いや、マッチングはあまり面白くなかった時期はあったか?)、やはり当事者としては大変だったんですよね。 猪木タイプのレスラーじゃない棚橋がトップになるのは意外でしたが、これだけ業界のことを考えていればトップにもなれるのでしょう。 サービス業の人が読んでも役に立つんじゃないかな。
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彼のことを好意的に思っていて読んだから受け入れられたけどそうでなかったら、ちょっとポジティブすぎるというか視野が狭く感じたかも。 でも、がむしゃらさとか、考えて努力してきたことはすごく伝わる。彼自身はとても素敵。 2016.6.18
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