はじめての好きになった花 の商品レビュー
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はじめて好きになった花 真菜 小学二年生の娘。 僕 出版社の編集者。真菜の父。中学時代はバレーボール部。 川嶋 僕が中学一年生の時のA組の女子。 マツシタ 中学時代、三年間同じクラスだった。 風を切るボールの音 伊吹 書籍部から雑誌部に異動してきた編集者。 僕 潮崎晃生。五年前にサッカーに関する出版物の仕事に就いた。高校時代、サッカー部のキャプテン。 妻 別の会社で編集者として働いている。 里見翔子 高校時代、サッカー部のマネージャー。 アツヨシ 僕の個人的なサッカー関係者。同じ高校の同学年のサッカー部員。 斉藤好子 サッカー部のマネージャー。アツヨシと結婚した。 カナ 新人編集者の紅一点。 会えないはずの人 私 笹原。文芸担当の編集者。 岩永 編集長。 北嶋晃平 作家。 あの人からの手紙 木下幸恵 編集者として出版社に勤めていたが、今は校正者として働いている。 榎本淳樹 幸恵と長い付き合いの末に別れた。結婚寸前に破局。 野々村隆 ノノ。幸恵と淳樹の共通の友人。
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はらだみずき『はじめて好きになった花』 2015年 祥伝社文庫 今回は短編集。 主人公たちはみんな30代後半で、回顧録的小説でした。初恋、大人になってからの初めての本気の恋、そして友情などが描かれています。同じ境遇ということではないのに、読んでいて、じーんと、じんわりと胸が熱...
はらだみずき『はじめて好きになった花』 2015年 祥伝社文庫 今回は短編集。 主人公たちはみんな30代後半で、回顧録的小説でした。初恋、大人になってからの初めての本気の恋、そして友情などが描かれています。同じ境遇ということではないのに、読んでいて、じーんと、じんわりと胸が熱くなってくるお話たちで、主人公たちのように僕もが懐かしく感じられる作品でした。 それが単にあの頃はよかった、懐かしいという回顧ではなく、現在の背景を巧みに表現しながら過去の思い出へといざなっていくんです。 そしてどれもが、読み終わったときに未来を感じる作品です。 はらだみずきさんの作品は〝未来〟や〝希望〟を感じることができるのも大ファンになった理由のひとつなんだと改めて感じました。 #はらだみずき #はじめて好きになった花 #祥伝社文庫 #読了
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本に関わる人々を題材にした4作の短編集。 どの話も50ページ前後で、スキマ時間の読書にはピッタリ。 作品全体を通して、あれが伏線だったのかな?とかもしかしてこうなるのかな?といった小説的な展開はないけれど、登場人物の日常がこれからもずっと続いていくことを感じさせるリアリティある...
本に関わる人々を題材にした4作の短編集。 どの話も50ページ前後で、スキマ時間の読書にはピッタリ。 作品全体を通して、あれが伏線だったのかな?とかもしかしてこうなるのかな?といった小説的な展開はないけれど、登場人物の日常がこれからもずっと続いていくことを感じさせるリアリティある物語であった。 読み始めは、そんな作風にどこか物足りなさも感じたが、読み終える頃には、今までと別の場所から心が満たされる感覚に触れることが出来た。
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「はじめて好きになった花」 見つけた綺麗な花。 知識のないまま見ていれば綺麗だと思うだけかもしれないが、実際には何かしら意味があるからこそ生きているのだろうな。 「風を切るボールの音」 交際期間は短いが。 自分の中で消化しきれないからこそ縋るような思いで手紙を書いたのだろうが、...
「はじめて好きになった花」 見つけた綺麗な花。 知識のないまま見ていれば綺麗だと思うだけかもしれないが、実際には何かしら意味があるからこそ生きているのだろうな。 「風を切るボールの音」 交際期間は短いが。 自分の中で消化しきれないからこそ縋るような思いで手紙を書いたのだろうが、返事が無ければ色々と不安になりそうだ。 「会えないはずの人」 同窓会で知った事。 酒の席だからこそ出来る交流はあるうえ、酔っ払ってくると普段なら絶対に聞けないような話を聞けるかもしれないもんな。 「あの人からの手紙」 長々と書かれた文。 わざわざ叙述トリックを使っているのかと思うほど酷い手紙であり、最後の言葉がなければ勘違いしたままになるだろうな。
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題名にもなっている『はじめて好きになった花』が凄く好きです。自分が綺麗だと思ったものが他人にとってはそうでは無い、きっと不安になると思います。でも、やっぱり好きなものは好きで良いんだと思います。個人的に人は手に入らなかったものの方が記憶に残るものだと思っています。その当時は上手く動けなくて後悔している事に時間を経てやっと向き合えたのだと思うのです。 好きな花の意外な力や必要とされていた話を聞いて魅力を再発見できたように、例え好きなものが悪く言われているのを聞いてしまっても、自分は他人が知らない良さに気付けているんだと思って大切にしたいと思いました。
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短編集 「はじめて好きになった花」彼岸花は悲しい花ではない 「風を切るボールの音」サッカーのキャプテンとマネージャー 「会えないはずの人」忘れられない女性に横須賀で出会った 「あの人からの手紙」カップルと男友人の微妙な3人 過去の恋愛にとらわれている30代の葛藤をテーマにどれも出版社の編集員をキーマンとして描いている。
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「風を切るボールの音」 キャプテンはなぜ、翔子の手紙に応答してくれなかったのだろう。私はしてほしかった。私が今、翔子ほどではないとはいえ、大切な人に助けを欲している状況だから特にそう思ってしまう。 自分に(自分だけに)助けを求めてきている人に対して、応答さえしないなんて、そんな...
「風を切るボールの音」 キャプテンはなぜ、翔子の手紙に応答してくれなかったのだろう。私はしてほしかった。私が今、翔子ほどではないとはいえ、大切な人に助けを欲している状況だから特にそう思ってしまう。 自分に(自分だけに)助けを求めてきている人に対して、応答さえしないなんて、そんなことできるのだろうか。
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通り過ぎていった恋を懐かしく感じたり、後悔したり。誰でも一度は経験してことのある気持ちかもしれません。そんな恋心を五感で感じられるような一冊です。 印象的なのは「はじめて好きになった花」の題名。たくさんの花との出会いの中、「この花が好き」と感じる瞬間は、自分以外のものに愛を感じ...
通り過ぎていった恋を懐かしく感じたり、後悔したり。誰でも一度は経験してことのある気持ちかもしれません。そんな恋心を五感で感じられるような一冊です。 印象的なのは「はじめて好きになった花」の題名。たくさんの花との出会いの中、「この花が好き」と感じる瞬間は、自分以外のものに愛を感じる瞬間でもあります。 目の前の花はいつか枯れてしまうかもしれませんが、精一杯大切にしたり、美しさに心を奪われたり、別れに涙したり。 花も人も他の物も、出会い愛し別れがあることは一緒。その時間を、後悔がないように大切にしていきたいと感じました。
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はらだみずきさんは初めて読む。 4つの短編が収められているのだが、単行本の文庫化ではなく、書き下ろし作品もない。 「はじめて好きになった花」 収録作品の中で一番いい。 情景描写がとても素敵。 一人称で書かれており、主人公が見ている景色から伝わる心情が切ない。 読みながら、いろん...
はらだみずきさんは初めて読む。 4つの短編が収められているのだが、単行本の文庫化ではなく、書き下ろし作品もない。 「はじめて好きになった花」 収録作品の中で一番いい。 情景描写がとても素敵。 一人称で書かれており、主人公が見ている景色から伝わる心情が切ない。 読みながら、いろんな思いが混ざりあって、ぐちゃぐちゃになっていく。 「自分の美しいと思うものが、他人にはそうではない」と気づいたとき、子供には自分を貫くことが難しいだろうなぁ。 この作品を気に入る人は、たぶん自分の昔の記憶を思い出しているんじゃないだろうか。 読者その人だけの感想が生まれやすい作品だと思う。 「風を切るボールの音」 いい作品なのだが、個人的に複雑な気持ちにさせられる。 昔の彼女に手を差し伸べようとする気持ちとか、思い起こされる昔の記憶の美しさはわかるのだが、その彼女を100%好きになれないせいだ。 浮気者だとかじゃないけれど、純情そうに見えるのに彼氏の途切れないような女性。 男の気持ちを知ってか知らずか、連絡をとってきて自分の中でだけケリをつけて去っていく女性。 俯瞰で見ると美しくまとまっているのだが、私はどうしても男性視点で見てしまうので、主人公が都合よく振り回されているように見える。 それもいい思い出ってことだろうか? まだまだ私は若いな。 「会えないはずの人」 作品中では好きだった女の子が読んでいた本が作家に影響を与えたようだが、やはり異性の影響というものは大きいなと感じた。 「過去のどうしようもない恋」という共通項で見ると、「はじめて好きになった花」の方が佳作だ。 「あの人からの手紙」 ストーリーは100点なのだが、キャラクターが好きになれない。 彼氏がクズすぎる。 それに惚れる主人公も。 ノノのほうが絶対いい男なのに。 あ、三角関係の話ではありません。 彼氏は同じ過ちを繰り返し続ける人生のような気がするなあ。 はらだみずきさん、他の作品も読んでみたい。
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