ビューティフル・ガーデン の商品レビュー
ゲイであることをオープンにしている倫と、ひた隠しにしている伊東。行動は全くの正反対だけど、強く見えて弱いところもあるのは似ているのかも。大切なものを傷つけて失った倫と、大切な人たちを傷つけたくないと願う伊東。そんな2人の不器用な優しさがもどかしかった。 大切なものを見つけて少し臆...
ゲイであることをオープンにしている倫と、ひた隠しにしている伊東。行動は全くの正反対だけど、強く見えて弱いところもあるのは似ているのかも。大切なものを傷つけて失った倫と、大切な人たちを傷つけたくないと願う伊東。そんな2人の不器用な優しさがもどかしかった。 大切なものを見つけて少し臆病になった倫と腹を決めたら一直線な伊東。お互いを補い合いながら、楽しく暮らしていく二人を想像すると幸せな気分になれた。
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年下攻め。攻め受けともに普通にゲイで、アウトとクローゼットの話がありつつBL的萌えも詰め込んでて、BL小説の新時代を感じさせる。ノンケだけどお前が好きだ的なBL、もう古いですよね、それ裏返しのホモフォビアですよね、と常々思っていたので、こういう作品が増えてくれると嬉しいなと思う。
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ゲイ(バイ?)をひた隠そうとしている仕事先の相手(攻め)を、いたずらに掻き乱そうとする受けの神経が受け入れられない…。受けの過去に、ひどい恋人がいたにせよ、カミングアウトするかどうか他人に押し付けるようなことでも八つ当たりするような内容のことでもない。 結局、両想いになってからは受けのがカムアウトに消極的になっちゃうし…うーん。 なんかsexのときに言葉が荒くなる攻めもウーンだし、事後、ゲイにならないようにしてたのに、(受けのような)綺麗な男に弱いんだ!…ってなんだそれって萎えてしまった。
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雑誌で読んだ時にもイチオシだった大人のラブストーリーです。安西センセは読み手の萌えツボをつかむのがとても上手い作家さんで、日常的な恋愛風景を描く腕前が飛び抜けています。 新進気鋭の製品デザイナーで、ゲイであることを隠さない倫。そんな彼が気になったのは取引先の製造会社営業の伊東と...
雑誌で読んだ時にもイチオシだった大人のラブストーリーです。安西センセは読み手の萌えツボをつかむのがとても上手い作家さんで、日常的な恋愛風景を描く腕前が飛び抜けています。 新進気鋭の製品デザイナーで、ゲイであることを隠さない倫。そんな彼が気になったのは取引先の製造会社営業の伊東というイケメン年下男。彼を同類だと確信したにもかかわらず、嫌悪感も露わにゲイを完全否定して倫を警戒する態度に、思わずからかい半分で誘惑したのですが。 好みの相手が示したホモフォビアそのものの拒絶反応に、悪戯心がおさえられなくなった倫。 倫はものなれた誘い受に見えるけど、実は傷ついた過去から立ち直るためにも性癖を隠さず開けっ広げに解放して生きてるのが伝わってきます。ちょっと意地を張ってるようにも感じさせます。 一方の伊東も自身の性癖を認めたくなくて、「普通」に生きようと無理してきた男ですね。仕事ではデキるカッコいい大人の男だけど、倫にだけ見せる素顔は子供っぽい一面もあってピュアで母性本能を刺激するタイプです。 割りきったはずの関係が本物の愛に変化したにもかかわらず、相手の立場を思って手離そうと決意する倫の気持ちを考えると辛くさせられました… 伊東が家族と自分のようにはなってほしくないと願う倫の気持ちにほろりとしてしまいました。 そんな倫の思いやりに、あれほどゲイということについて強固な姿勢をとっていた伊東が考えを改めるあたりは、もう彼の顕著な成長ぶりが眩しくて…! 相手のことが大事だから別れを選ぶって、とても悲しくて理不尽です。幸せになるには、互いにどこかで譲歩しあって「折り合い」をつけなくちゃいけないんですね。二人が意地を張らずに、最悪の結果になる前にそこに気づけてほんとによかったです。 楽しみにしていた書下ろし「ビューティフル・ライフ」が素敵ないい話でした。 「彼氏の自慢しに来る変なやつ」にニヤつきました。こういうエピソードは楽しいです。 そして、伊東が倫の過去をすっきりさせてくれて、ぐっときました。胸が熱くなりました。 Hシーンもいっぱいでwエロいだけじゃなく切ない愛で満たされていて、どの場面もよかったです。衝撃的な最初のHは二人の立ち位置がしっかり出ていて、苦さもあったけど萌えました。 やさしくて切なくていい話でした!タイトルもぴったり。夏乃センセは好きなんですが、このお話にはちょっと合ってなかったかな。
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