1,800円以上の注文で送料無料

子どもは「この場所」で襲われる の商品レビュー

4.2

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/06

防犯について、子どもに間違った知識を植え付けてしまっていました 暗い道、知らない人、そんなことに気をつけてと言ったところで子供には見分けなんてつけられない 危ない人ではなくて危ない場所を見分ける力を養うことが大切、犯罪学という学問ではそれが世界標準で、日本は完全に遅れている、...

防犯について、子どもに間違った知識を植え付けてしまっていました 暗い道、知らない人、そんなことに気をつけてと言ったところで子供には見分けなんてつけられない 危ない人ではなくて危ない場所を見分ける力を養うことが大切、犯罪学という学問ではそれが世界標準で、日本は完全に遅れている、と言うことがわかりましたし、自分もその1人でした 危ない場所を子供と一緒に現場を歩きながら認識させること、何気なく伝えて無意識のうちに根付かせることが大切であることがわかりました また、自分のことだけではなくて、地域全体で取り組むことが重要であると言うこと、そうすることで、その街全体な雰囲気が常に管理が行き届いていて、犯罪を犯そうとしている人間を思いとどまらせることにつながることもわかりました さっそく、実践して行きたいと思います

Posted byブクログ

2024/08/03

よくチェックしている本屋さんでは現在夏休みというのもあって、子供の安全本を取り揃えている。 その中の一冊である本書によると、どうやら我々が子供の頃に習った防犯対策は、実は危険性が高いとのこと。昔の常識は今の非常識…。早速、脳内アップデートに取り掛かろう。 ・暗い道 ・人通りの少...

よくチェックしている本屋さんでは現在夏休みというのもあって、子供の安全本を取り揃えている。 その中の一冊である本書によると、どうやら我々が子供の頃に習った防犯対策は、実は危険性が高いとのこと。昔の常識は今の非常識…。早速、脳内アップデートに取り掛かろう。 ・暗い道 ・人通りの少ない道 ・死角のある場所 ・知らない人 ・不審者 大体は上記事項に注意するよう教え込まれてきたと思うが、これらが一概に安全とは言い切れないらしい。「人通りの少ない道」を例に挙げるならば、犯人は人で賑わう駅前などでターゲットを絞り、人が途切れたところまで追跡する。 「魚がいそうな場所に釣り人が集まるように、子供がいそうな場所、つまり人通りのある道に犯罪者は集まります」 さすが、「地域安全マップ」の考案者。注意喚起にめちゃ長けている。 「知らない人」の定義付けも難しく、子供たちにとって少し話しただけの人は、「知っている人」に分類されてしまうそうだ。 何かあった時にこのことを知ると、目の前が真っ暗になりそう…。「何か起こる前に」と言っても、子供に何て説明すれば分かって貰えるのだろうか。都度立ち止まり、頭を捻っていた。 本書は犯行現場となりうる場所に注目する「犯罪機会論」について、分かりやすく解説している。 ニュースにおいても犯行動機が大きく報道されがちだが、犯行を未然に防ぐという意味において、「犯罪機会論」は世界的に着目されているという。「知らない人」や「不審者」ではなく、「犯行が起こりうる場所」を見極めるというわけだ。(言ってしまえば、私的な動機など知ったこっちゃない) 2015年刊行と少々前だが、著者の指摘する点はあまり浸透していないような気がした。OECD加盟国の中でも、日本は突出して子供にかける予算が少ないとあり、こうした点も当時に限った話とは思えなかった。 全体的に本当に分かりやすく、親御さんが正確に伝える良い手助けになるだろう。子供の足で移動できる範囲を一緒に確認していくという活用術もある。(本書の注意ポイントに基づいて自分も周ってみたが、まぁまぁ危険地帯だということが判明した汗) 「地域安全マップ作り」を学校のアクティビティに導入することも推奨されている。作成の過程で、クラスメートや地域住民との結びつきも強くなるというし、これで真に「知っている人」も増えたりして。もちろん油断大敵ではあるが~_~; 「犯罪機会論」を意識の中に取り込んでおけば、より効率良く・より正確に防犯できる。見慣れた景色にも、防犯・防災フィルターが掛かって注意深くなる。防犯カメラだって理にかなった場所に設置できる。(不適切な場所に設置したせいで、ただの「捜査カメラ」で終わっているのが現状らしい…それこそもっとスムーズに捜査を進められたと思うと、悔しくないか?) 「アメリカでは」「韓国では」と”出羽守(でわのかみ)”チックな文面ではあったが、海外の実例で安全が守られているなら、ここは皆んなで脳内アップデートしていくのが得策だろう。

Posted byブクログ

2024/07/15

場所に着目して犯罪に遭う可能性を減らすと言うのは目から鱗で面白かった。外から見える家の壊れたところをすぐに修理して花壇には犯罪者が嫌う花を植え続けようと思った。 地域安全マップも子供と作りたい

Posted byブクログ

2024/07/14

おすすめで流れてきた本書。 場所に注目して児童誘拐の可能性を説明する本だ。 いわく、入りやすく、見えにくい場所であるとのこと。 実際に誘拐がおきた現場の写真もあり、こわごわ、しかし興味深く読んだ。 子供自身には悪い大人とそうでない大人の見分けなどつけられないし、何かあったときに自...

おすすめで流れてきた本書。 場所に注目して児童誘拐の可能性を説明する本だ。 いわく、入りやすく、見えにくい場所であるとのこと。 実際に誘拐がおきた現場の写真もあり、こわごわ、しかし興味深く読んだ。 子供自身には悪い大人とそうでない大人の見分けなどつけられないし、何かあったときに自力で身を守るのもまず難しい。 防犯ブザーは意味なく毎日鳴ってるし(作者いわくオオカミ少年。たしかに)、顔見知りの大人の犯行だって少なくない。以前にはPTA会長が誘拐したこともあったのだから…。戦慄の事実だ。 私は日々、支援学級在籍の子供の登下校にガッチリつきそいをしている。 ふたり目が小学生になり、現在小学校の付き添い7年生であるところの私には、よく頷ける内容だった。 子どもは話を聞いてくれる他所の大人が大好きだし、自分の家族や家庭の内実も開示しまくるし、子供を騙すなんて大人には朝飯前であること、日々自分の子どもら以外から話しかけられる私にはものすごくよくわかる事実だ。 こうやって自分のような大人の目が登下校の道にあることも、相当の犯罪の芽を摘んでるんじゃないっすかー?表彰モンじゃないー?と思った。 実際、よその子の交通安全指導もやりまくっている。そこの水色ランドセルの子ーー、車来てるよーーーと叫ぶ日々。無償だし、自分の子メインではあるけど、本当に自分よくがんばってるなと思った。 自分語りばかりになったが、本書は2015年刊行なのでやや内容が古かったり、謎のジェンダーロールがあったりする(男性ホルモンにより攻撃性が高く犯罪が多いって。それは女性を獲得するための競争ゆえだ、って、そんな理由堂々と語る社会はもうやめません?)が、公園やトイレ、公共の場ですら犯罪は巧妙に行われてしまうのは変わらないだろう。 抑止の目を、みなの関心を、と強く願う。 落書きが放置されて、自転車やビニール傘が捨て置かれた街は、周囲の人の関心の低さを表して犯罪を起きやすくさせてしまう。 いわゆる割れ窓理論だけど、これ当たっているよね。 怖いのは周囲の無関心。 みんなで子供を守ろう。 そして犯罪のキッカケとなるだろう出来事を減らし、犯罪をうまなくてすむよう、社会を安定させて心身を整えやすい世界にしていくしかない。 そのためにも、無関心を脱出しなくては。

Posted byブクログ

2024/01/22

はてブのホッテントリに入っていた記事「子どもの安全をどう守るか」。この記事のブクマで紹介されていたので読んでみることにした。結果、知らない事ばかりでかつ知っておいた方が良い事ばかりだった。 犯罪原因論と犯罪機会論 犯罪を起こした「人」に原因があると考える犯罪原因論、それに対して...

はてブのホッテントリに入っていた記事「子どもの安全をどう守るか」。この記事のブクマで紹介されていたので読んでみることにした。結果、知らない事ばかりでかつ知っておいた方が良い事ばかりだった。 犯罪原因論と犯罪機会論 犯罪を起こした「人」に原因があると考える犯罪原因論、それに対して犯罪が起きた「場所」や「環境」に原因があると考える犯罪機会論。現在の犯罪学は犯罪機会論が主流である。 日本では怪しい人には気をつけなさい、不審者に注意など人に注目するけれど、そんなわかりやすい見た目をしている人なんてほとんど居ない。犯罪を犯すような人は周囲から怪しまれないように街中で良く見る作業服やスーツなどといった、一見普通の人の恰好をしている。子どもからするとどういう人が不審者になるのかわからない、というか大人でもわからない。 では、どういう場所が犯罪が起きやすいのか。それは「見えにくく」「入りやすい」場所。 場所に注目する 犯罪を犯す動機(弾丸)は誰しもが持っており、機会があれば発射してしまう。その機会というのが見えにくく入りやすい場所。 一見、見通しやすい公園でも、人が隠れられる高さの丘があったり遠くから見えなくなるような木々が植わっていたりすると見えにくい場所になり、入り口が複数個所あると誰でも入れる入りやすい場所になってしまう。また人が多く行き交うような場所だと一人に対して注目しなくなるため見えにくい(見ない)場所になってしまい危ない場所になってしまう。 安全な場所というのは「見えやすく」「入りにくい」場所。入りにくい場所というのは誰が居てもおかしくない場所からガードレールやフェンスといったもので区画がきっちり分けられている場所。道路脇の歩道でもフェンスがある場所は(車から見て)入りにくい場所になりフェンスが途切れたとたん入りやすい場所になり危ない場所になる。つまり車で誘拐されやすい場所になってしまう。 神戸の連続児童殺人事件の酒鬼薔薇も校門の門が閉まっていたら行動しなかったと証言したらしく、それだけ誰でも入れない場所、入りにくい場所を作るというのが大切なのがわかる。 とはいえ誰も見ていなければ入りにくい場所でも入ってしまえるので入りにくいだけでなく見えやすい、周りから見える場所、というのが大切になる。 どうすれば危ない場所がわかるようになるか 街の中を歩いていろいろな場所を確認して地域安全マップを作る。写真などで確認するより歩いて見て確認する方が精度が高くなり見る力もつく。そうやって普段からどこが危ないかということを知っておくことで危険から遠ざかることができるようになるし、また知らない場所に行った時にも、ここは危ない場所だとすぐにわかるようになる。 読んでみて 犯罪が起こるのは場所に問題がある、ということを初めて知った。そしてそれは見えにくく入りやすい場所が危ない、ということだった。どういった場所が安全なのか、というのを普段から確認することで周囲を見る力が伸びていき災害などの際にも役に立つこと。そんなことを全く知らず生きてきた。 男だから、大人だから大丈夫、ではないので子どもに教えるだけでなく大人も一緒に見て、何が危険でどこが安全か学んでいきたい。何かがあってからではなく何も起こらないようにするために、まだ小さい子供のために、気を付けていきたい。 https://kidd0320.com/entry/2023/04/05/190000

Posted byブクログ

2023/04/12

実際の事件現場を示しながら、どのような場所が危険であるかを非常にわかりやすく解説してあり、新たな視点からの防犯を説いた一冊。 人ではなく場所に注目し、犯罪の機会をいかになくすか、付け入る隙を与えないかが世界的の防犯スタンダードになっており、人に注目した防犯(不審者に注意)は時代...

実際の事件現場を示しながら、どのような場所が危険であるかを非常にわかりやすく解説してあり、新たな視点からの防犯を説いた一冊。 人ではなく場所に注目し、犯罪の機会をいかになくすか、付け入る隙を与えないかが世界的の防犯スタンダードになっており、人に注目した防犯(不審者に注意)は時代遅れなだけでなく、逆に犯罪のリスクを高めることになるというのは目から鱗だった。 日本はこれまで治安が良かったため、人に注目した古い防犯意識が常識であったが、物騒な事件が毎日のように発生している昨今、早急に防犯意識をアップデートする必要があると思う。特に日本ではモールなどで小さな子どもをほったらかしにしているような光景をよく見かけるが、他国では簡単に誘拐されてしまうので、親御さんたちにはもっと防犯意識をもって欲しいと思う。 最近では近所付き合いがないどころか、隣にどんな人が住んでいるのかも知らない状態が普通になってしまっている日本社会だが、防犯のためにもコミュニティ活動は大事にしていかないといけないと改めて感じた。

Posted byブクログ

2022/06/07

2022年6月6日読了。子どもを犯罪から守るため、日本で主流の犯罪原因論・「不審者に気をつけましょう」という役に立たないどころか犯罪予防・地域コミュニティの観点からもマイナスな施策を離れ、犯罪機会論・場所に着目し、「入りやすく見えにくい」場所を避けることを子どもに教え、地域防犯マ...

2022年6月6日読了。子どもを犯罪から守るため、日本で主流の犯罪原因論・「不審者に気をつけましょう」という役に立たないどころか犯罪予防・地域コミュニティの観点からもマイナスな施策を離れ、犯罪機会論・場所に着目し、「入りやすく見えにくい」場所を避けることを子どもに教え、地域防犯マップを一緒に作ることで地域との関係・防犯意識を高めよう、と啓蒙する本。薄い本だが内容は子どもを持つ親として非常に空恐ろしいものがある。防犯に限らず、大抵のことは欧米が研究・議論も進んでいて日本って本当に遅れているのだなあ…と実感。誰でも出入りできる公園で子どもから目を離したり、ショッピングモールなどで一人でトイレに行かせるのはやめよう、1万回無事だったとしてもたった1回事件が起きうるような対応はやめよう、と肝に命じた…。自分の住んでいる地域は商店街があり地域社会が残っているのでまだ安全と思うが、折りに触れ子どもとも防犯について会話するようにしたい。

Posted byブクログ

2022/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯罪者は「入りやすく、見えにくい」場所を好む 例として: ガードレールや植え込みがない道 以下のようなものが包囲されている場所 →雑草の生えている花壇 →ごみ収集日が守られていないゴミ捨て場 →放置自転車や放置自動車 →壊れたフェンス →電球の切れた街灯 錆だらけの遊具がある公園 男女の入口が近いトイレ 後を付けられている気がする時は歩く側を変える

Posted byブクログ

2021/07/31

犯罪機会論 弾丸(犯罪の動機)は誰もが持っており、引き金を引く機会を与えないようにする •人ではなく場所を見極める(入りやすく見えにくい場所) •犯罪を起こさせない環境作りの大切さ •地域の繋がり、行動が防犯に役立つ 防犯の考え方について目から鱗だった。

Posted byブクログ

2020/09/01

犯罪者の動機に焦点を当てる犯罪原因論が主流の日本に対し、アメリカ等では犯罪の起きやすい場所などに焦点を当てる犯罪機会論が主流。人は誰でも犯罪に繋がる動機の種は持ちうる。それが実行に移されるかどうかの確率は、機会があると高まってしまうというもの。 犯罪機会論に基づく防犯は、より現実...

犯罪者の動機に焦点を当てる犯罪原因論が主流の日本に対し、アメリカ等では犯罪の起きやすい場所などに焦点を当てる犯罪機会論が主流。人は誰でも犯罪に繋がる動機の種は持ちうる。それが実行に移されるかどうかの確率は、機会があると高まってしまうというもの。 犯罪機会論に基づく防犯は、より現実的かつ合理的な方法だと思った。 確かに、不審者に気を付けろとか、知らない人についていくなとかは具体的現実的ではない。犯罪者は不審者とわかる格好はしてないし、子どもを巧みに騙して連れて行くもの。防犯ブザーなんかも、犯罪が既に起きてしまったときの対応な上、実行出来るか不安がある。 つまり、犯罪が起きやすい場所【入りやすく、見えにくい】に注意出来る景色読解力と、普段から知らない大人と話す時は主導権をしっかり握れる(ちゃんと情報を引き出せる)コミュニケーション能力を身につけておく必要がある。 内容はやや冗長なところもあるが、子どもを持つ親として必読書の一つだと思った。 メモ ◆入りやすく見えにくいところに注意  ガードレールや植込の途切れた所、幹線道路から1本入った道、木々に覆われた公園、フェンスのない遊び場、男女の入口が隣接したトイレ ◆110番を依頼する場合は名指しで。あなた!と ◆110番のハードルは高くない ◆知らない人とも堂々と話す。様々な人と話をし、コミュニケーション能力、交渉能力(相手から情報を引き出す能力)を上げると騙されにくくなる。 ◆知らない人とは話さないではなく、世の中にはいい人も悪い人もいると教える。 ◆景色読解力。人は見た目ではわからないが、景色は見た目でわかる。 ◆知らない人についていかないという事が強調されるあまり、一旦知った人になると安心してしまう落とし穴。宅配業者のユニフォーム、偽装ID。 →危ない場所で声かけられたら警戒。 ◆自分が主導権を握る。自分の情報に基づく、自分から提案、自分から調べる。 ◆割れ窓理論 少しの綻びから犯罪を呼び込む。地域の人々によって管理されていると感じられる雰囲気が犯罪防止に効果的

Posted byブクログ