圏外編集者 の商品レビュー
とても面白い編集者、物書きとしての語り。 聞き書きの形なので、内容的には、さっきと言ってること違うじゃん!みたいなとこもあるけど、概ね一本筋のとおったロックな生き方をしてるなぁと思う。 こんなふうに生きていける、食べていける仕事人は少ないし、とても魅力的に映る面もあるけれど、組...
とても面白い編集者、物書きとしての語り。 聞き書きの形なので、内容的には、さっきと言ってること違うじゃん!みたいなとこもあるけど、概ね一本筋のとおったロックな生き方をしてるなぁと思う。 こんなふうに生きていける、食べていける仕事人は少ないし、とても魅力的に映る面もあるけれど、組織に属している多くの人がそれぞれの枠のなかでしっかりと堅実に作っていくものもまた、世の中に必要とされ、消費されることで、バランスが保たれている気がする。 どちらのスタイルが良い悪いとか、多くの編集者、出版社がダメなわけでもなく、それぞれの領分のなかでできる仕事があるんだろう、と思う。
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都築響一さんが雑誌作り・本作りについて語った本。都築さんの本はいつも私を自由にしてくれる。「TOKYO STYLE」も、「夜露死苦現代詩」も、「独居老人スタイル」も。都築さんは読者を信じてるんだなというのが伝わってくる。メルマガ読んでみたくなった。
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自分が面白いと思う企画を、取材したり執筆依頼したりで形にしていくのが編集者。出版業界は冬の時代だが、編集という仕事、現代という表現の現場への好奇心においては、最もスリリングで面白い時期である。 マスコミの凋落が言われますが、今こそが面白い時代だと言える活動をしてきたことが素晴ら...
自分が面白いと思う企画を、取材したり執筆依頼したりで形にしていくのが編集者。出版業界は冬の時代だが、編集という仕事、現代という表現の現場への好奇心においては、最もスリリングで面白い時期である。 マスコミの凋落が言われますが、今こそが面白い時代だと言える活動をしてきたことが素晴らしい。
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立派な部屋よりみんなが住んでる狭い部屋。リアルな面白がれることをひたすら集めてカッコいい。美の法門の美醜の前のなんていうのそういうやつ。民芸の職人さんの無意識に打ち込んでいるそういう存在自体の美しさというの。そういうやつを感じた。メルマガ読んでみたくなった。
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『TOKYO STYLE』が出たときの衝撃は忘れられない。その後も、あ、ここに来たか…という衝撃をいつも与えてくれた編集者。この仕事についたきっかけ、仕事に向き合うスタンスなどについて語り下ろした本。 「なにかが気になったとして、検索で簡単に見つかるものは、ようするにだれかがす...
『TOKYO STYLE』が出たときの衝撃は忘れられない。その後も、あ、ここに来たか…という衝撃をいつも与えてくれた編集者。この仕事についたきっかけ、仕事に向き合うスタンスなどについて語り下ろした本。 「なにかが気になったとして、検索で簡単に見つかるものは、ようするにだれかがすでにやってるってことだ。それならその記事を見ればいいことで、自分で取材する必要はない』
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自分の感性で道を拓いている人の言葉がたっっぷり。現代美術に関する意見もキビシく書いてあって、確かに!!と思うことが山ほどあった。自分の眼を持つって大事。
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都築響一氏の本はこれまで何冊か読んでいるが、 この本は自身の仕事について正面から真面目に語っており、 これまでの著者の本とは趣を異にする。 前半は、「昔は良かった」的な話が多くあまり共感できるところもないが、 読み進むうちに熱量を帯び、氏の仕事に対する姿勢のすさまじさが伝わってく...
都築響一氏の本はこれまで何冊か読んでいるが、 この本は自身の仕事について正面から真面目に語っており、 これまでの著者の本とは趣を異にする。 前半は、「昔は良かった」的な話が多くあまり共感できるところもないが、 読み進むうちに熱量を帯び、氏の仕事に対する姿勢のすさまじさが伝わってくる。 最後のプロとアマを分かつのは、 「質ではなく量である」と言い切れるのは氏ならでは。 実行するには相当な覚悟と労力があることだろう。 打ちのめされた。
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独特の写真集や本を出していて、目にするたび「おおすげえ」と思っていただけに、今回の本には強く好奇心を刺激され、舞台裏が読めるとなるとページを繰る手ももどかしく、一気呵成に読んだ。とても面白かった。本好きの方には誰にでもおすすめしたい内容。 とはいえ。 著者は自分のことを「編集...
独特の写真集や本を出していて、目にするたび「おおすげえ」と思っていただけに、今回の本には強く好奇心を刺激され、舞台裏が読めるとなるとページを繰る手ももどかしく、一気呵成に読んだ。とても面白かった。本好きの方には誰にでもおすすめしたい内容。 とはいえ。 著者は自分のことを「編集者」として位置付けているようだが、正確には「ライター」ではないか。もちろん、その時の仕事によって役割は変化すると思うので、この仕事区分にそれほど意味があると思わないが、しかし立場が変わることで、仕事に臨む態度も変わるのはたしか。 例えば。 著者は、営業の意見を聞いて、企画に責任をもとうとしないのなら、本末転倒、意味がないという。 しかし、腕の立つ編集者であれば、営業の意見を聞いてますよ、とアピールすることで、営業を本気で動かすよう誘導しているのだと思う。 編集はいい企画を立てて、売るためなら持てる力の全てを投入するものだと思う。 ゆえに、会議の無駄を減らすのは当然だが、無駄な会議をしないように工夫し、売り上げにつなげることができるのも、編集者の大事な能力なのだ。 無論、著者はそんなことわかっていると思うが。
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なかなか注目されにくいテーマの取材対象を追いかけ続ける著者による、一種の編集術本。 親しみやすい語り口だけど、出版業界をはじめ、アート、建築、音楽などさまざまな業界に対して鋭く切り込みながら、これまでの自身の活動に言及していて、とても刺激的な内容でした。 世の中に情報を発信す...
なかなか注目されにくいテーマの取材対象を追いかけ続ける著者による、一種の編集術本。 親しみやすい語り口だけど、出版業界をはじめ、アート、建築、音楽などさまざまな業界に対して鋭く切り込みながら、これまでの自身の活動に言及していて、とても刺激的な内容でした。 世の中に情報を発信するって、どういうことなんだっけ?ということを改めて考えさせられました。 作ったり表現したりしてる人なら、楽しんで読める一冊だと思います。 でも、ここに書かれてるのは都築流のやり方。参考にしながら自己流でやりたいことについて、考えてみたくなる。
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気になる本を手に取ると書かれている著者名、第1位の都築響一さん。 初めて読んでみた。 独自の価値観、スタンスで「面白いものをみんなに伝える」を貫いているのは、すごい。
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