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「無知」の技法 の商品レビュー

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29件のお客様レビュー

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2024/05/06

知識はパフォーマンスを支えるが,知識がなければパフォーマンスを発揮できないわけではない。むしろ,知識がない状態であることが新たな気づきやそれによる再体制化,問題解決につながることがある。これを忘れていると知らないことを怖がり,知っていることに固執し,状況への対応バリーションを減ら...

知識はパフォーマンスを支えるが,知識がなければパフォーマンスを発揮できないわけではない。むしろ,知識がない状態であることが新たな気づきやそれによる再体制化,問題解決につながることがある。これを忘れていると知らないことを怖がり,知っていることに固執し,状況への対応バリーションを減らしてしまう。知らないこと,知らないでいること,知らない状態に戻してみること,これらのnot knowingの価値を示し,そのための考え方や取り組み方を紹介。時々,知らないこと新しいことに飛び込むことが大切だ。

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2023/03/11

感想 謙虚に無知でいる。知識を持っているという驕りはバイアスをもたらす。意思決定の歪みはそこから生じる。それならば。あえて無知でいる。

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2022/04/06

なんとも、不思議な本でした。この本を読むことは、知らないことと向き合う旅。「知らない」ということに敬意を払い、受け容れる。不確実な世界を生き抜くための思考変革と銘打っています。 ・自分が確信をもてないときほど、人は責任者への依存傾向を強める ・世界はVUCA(変動的、不確実、複...

なんとも、不思議な本でした。この本を読むことは、知らないことと向き合う旅。「知らない」ということに敬意を払い、受け容れる。不確実な世界を生き抜くための思考変革と銘打っています。 ・自分が確信をもてないときほど、人は責任者への依存傾向を強める ・世界はVUCA(変動的、不確実、複雑、曖昧)になる一方だ ・世界はほぼ常に理解不可能なものだ、と認めるべきだ ・ほとんど未知の領域の地図にしても、それは、まったく地図を持たずに踏み込みのと大差はない ・人は「よくわからない」という状況を避けようとする ・知らないという領域に立たされると「足場をなくす」、知らないのは怖いことだ ・ソクラテスの無知の知、私は私が無知であると知っている ・専門家は知っていること、先入観で物事をまっすぐみることができない、無知であれば、ありのままをそのまま見ることができる ・たとえ未来がはっきりしなくても、リーダーは大胆に意思決定しなければならない ・知りたいこと、わからないことはたくさんありましたが、そのままにしました。何が必要とされているのか、この先何が必要となってくるのか、わからないですから。 構成は以下です。 序文 はじめに PART1 「知識」の危険性  CHAPTER1 「知っている」はいいことか?  CHAPTER2 専門家とリーダへの依存  CHAPTER3 「未知のもの」の急成長 PART2 境界  CHAPTER4 既知と未知の境界  CHAPTER5 暗闇が照らすもの   PART3 「ない」を受容する能力  CHAPTER6 カップをからっぽにする  CHAPTER7 見るために目を閉じる  CHAPTER8 闇に飛び込む  CHAPTER9 「未知のもの」を楽しむ APPENDIX 歩くことよって作られる道  1 「問い」とともに生きる  2 実験 謝辞 引用文献

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2021/09/30

本書を読んで、確かに自分や他者に対して「たくさんのこと知っている」という事実自体を求めているかもしれないと感じた。確かに本書でも言及されている権威者の知らない姿勢への嫌悪に関しては特にそう思う。「知らない」「わからない」という姿勢を、開き直るのではなく、謙虚に持ち続けたい。Cha...

本書を読んで、確かに自分や他者に対して「たくさんのこと知っている」という事実自体を求めているかもしれないと感じた。確かに本書でも言及されている権威者の知らない姿勢への嫌悪に関しては特にそう思う。「知らない」「わからない」という姿勢を、開き直るのではなく、謙虚に持ち続けたい。Chapter5のPart2に近い記述が前書きにあれば、より分かりやすかったかも。 引用:”不完全な知識でも、必要に応じた最善の戦略を立てなければならない” ”「わからない」と認めるからこそ、ものを学べる”

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2021/08/11

途中リタイヤ 翻訳本にありがちなビジネスマンや研究者、歴史的逸話を集めて、つらつらと描きそこからテーマに関する教訓ぽい何かをボール状態で書き出すと言う本。 丹念に読んで教訓の落穂拾いをしてもいいんだけど自分は苦手とするところ エピソードごとに挟まれる抽象的アートのような謎の...

途中リタイヤ 翻訳本にありがちなビジネスマンや研究者、歴史的逸話を集めて、つらつらと描きそこからテーマに関する教訓ぽい何かをボール状態で書き出すと言う本。 丹念に読んで教訓の落穂拾いをしてもいいんだけど自分は苦手とするところ エピソードごとに挟まれる抽象的アートのような謎のイラストでページ稼ぎしている感じが半端ない。 2015年にしてVUCAの概念と向き合った本というのは先見の明を感じるが、本の構成は前述の通りで、筆者の信念のようなものが感じられない。冒頭でナシームニコラスタレブのブラックスワンを引用しているが、だったら最初からブラックスワンを読めばいいじゃんと言う気になる。 タレブノ本を読んでいた自分には全く物足りない。 また、タイトルはこの手の本ではお馴染み、それっぽいワードをひっさげて盛ってますね。「思考変革」って何?状態 "何かを知りたい時、それを「知らない(Not knowing)」ままでいる状態は辛い" →Youtubeやエンタメ系ニュースの見出しの手法がまさにこれだな "本書の狙いは、「知らない」と言う事との関係をもっと実あるものにする方法を探る" "政治の世界で考えてみると、有権者は自信ありげな政治家の方を信頼できるとみなす傾向がある。政治家になりたいものは当然、選挙に勝つために、政敵よりも自信ありげに見せる方法を身に付けたほうがいい" "自分の中に不確実性を見る時ほど、人は責任者への依存傾向を強める。"

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2021/07/11

無知の効用についての本。この本を読んでいたら、仕事で起きた色々な嫌な出来事を思い出した。「知ったかぶり」で失敗した事もあるし、上司の「知ったかぶり」で迷惑した事もあった。知らない事を認知することは、自分の成長に繋がる。自分の無知を認識していれば、謙虚になれるし勉強にもなる。無知を...

無知の効用についての本。この本を読んでいたら、仕事で起きた色々な嫌な出来事を思い出した。「知ったかぶり」で失敗した事もあるし、上司の「知ったかぶり」で迷惑した事もあった。知らない事を認知することは、自分の成長に繋がる。自分の無知を認識していれば、謙虚になれるし勉強にもなる。無知を恥しがるのではなく、ポジティブに考えることが必要と感じた。

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2021/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「既存の知識に縛られすぎず自分の能力と本能をもとに先へ進んだ方が良いですよ」「特定の知識の延長線上で考えている限り、自由に発想するソリューションは生まれませんよ」みたいな感じの事が書いてある本。 「知とは球体である。大きくなればなるほど、未知との接線も伸びる。」 「余白は何かが「無い」のではなく、空間が「ある」のだ。」 「知識が「ある」とみなすことの問題点は、その視点が往々にして、知識が「無い」事にひそむ機会を閉め出す点だ。」 「シンプルに説明出来ないなら理解していないということだ」 「私に特別な才能は無い。ただ好奇心が強いだけだ。」 などなど、心に残るフレーズもたくさん紹介されていました。これからも日々、新しい事に挑戦していきたいと思える一冊でした♪

Posted byブクログ

2021/02/28

最近の神経科学によると、人間の脳が最適な機能を果たすためには確信が必要 人は知識を与えられると、知識がないというのがどういうことか、想像できなくなる 何世代も受け継がれてきたからという理由だけで、伝統を信じてはならない 仏陀 ただリラックスして、本能的・身体的な反応に身をゆ...

最近の神経科学によると、人間の脳が最適な機能を果たすためには確信が必要 人は知識を与えられると、知識がないというのがどういうことか、想像できなくなる 何世代も受け継がれてきたからという理由だけで、伝統を信じてはならない 仏陀 ただリラックスして、本能的・身体的な反応に身をゆだねているときに、創造力や対応力の真価が発揮される 人生が自分をどこへ連れていくかわからないというのは、胸が躍ることでもある 観察してみようという気持ちがあれば、世界は本当にたくさんのものを見せてくれます

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2019/11/04

知らないとこに気付くことは、既知に縛られない余白という可能性を見つけること。知らないことを歓迎しよう。そこに乗り出すときは小さな目標達成を大切にする。 知ある無知を大切にしよう。そんな不確実なことへの挑戦が大きな成功につながる。 知らないを知っていることは新しく学ぶ余地になる。 ...

知らないとこに気付くことは、既知に縛られない余白という可能性を見つけること。知らないことを歓迎しよう。そこに乗り出すときは小さな目標達成を大切にする。 知ある無知を大切にしよう。そんな不確実なことへの挑戦が大きな成功につながる。 知らないを知っていることは新しく学ぶ余地になる。 だから”「知らない」つもり”でいろいろな場面に向かおう。それが大きな成長をもたらす。 知的謙虚さが、あらゆる場面で自分にとっての好機となることを教えてくれる。 後半はひたすら事例が続いて蛇足感はあるが、さらさら読んで自分にひっかかる部分をじっくり読むならば、なかなか良い話が書いてある。

Posted byブクログ

2019/08/15

”NOT KNOWING。知らないというのは状態ではなく動作だ。 <キーフレーズ> ・「知らない」というのは状態ではなく動作だ。無知と対峙するプロセスのことだ。(p.6) <きっかけ> 161217 よみかいin未来食堂にて Uenoさんからプレゼント(感謝!)”

Posted byブクログ