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ティマイオス クリティアス の商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2024/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ティマイオス」はプラトンが宇宙や人間の成り立ち、仕組み、本性を解説する話で、「クリティアス」は未完だからとても短く、プラトン独自のアテナイ神話といった感じ。どちらも古の七賢人の一人ソロンがエジプトで聞いてきた話ということになっている。 宇宙論は原子の代わりに三角形とその組み合わせで作られる土・水・火・風の四要素を使って幾何学的に展開するのだが、そういう数字と図形の話が苦手なので正直全然イメージがわかず辛かった。直近の著作で扱われていたイデアとそれ以外の「生成するもの」の違いが宇宙論にしっかり組み込まれているのはすごいと思ったけど。宇宙の創造主(創造神)、神の似姿である宇宙、宇宙の似姿である人間などの話もあり後々のことを考えるともっとしっかり読んでおくべきなのだが、読み直す気力がわかない。

Posted byブクログ

2023/05/19

プラトンの著作中特に重要だと言われる『ティマイオス』をようやく読めた。 今作を精読することで、その後誕生していく多数の宇宙創造説の理解を深められる。 グノーシス主義への影響は当然ながら、旧約や新訳等のユダヤ、キリスト教系の世界観を知るための力にもなりうる。 アトランティス島に関す...

プラトンの著作中特に重要だと言われる『ティマイオス』をようやく読めた。 今作を精読することで、その後誕生していく多数の宇宙創造説の理解を深められる。 グノーシス主義への影響は当然ながら、旧約や新訳等のユダヤ、キリスト教系の世界観を知るための力にもなりうる。 アトランティス島に関するプラトンの想像力がすごい。 あってほしいよね、伝説の島。

Posted byブクログ

2022/02/01

興味があったのはクリティアスの方だが、三部作が一体不可分のものとして構想されていたことが読んでみてよくわかった。宇宙論は奇抜で面白いけれどもちゃんと理解したいというモチベーションがわかない。

Posted byブクログ

2019/02/22

なんか言論ねじ曲がってる感じする。でもまあ結局権力闘争のために知識を利用してきただけの人が死すべき運命にあって、「大洪水」が予言されているね。

Posted byブクログ

2018/11/18

ティマイオス。プラトンの後期の著作であり、中世ヨーロッパでラテン語訳でほぼ唯一伝わっていたプラトンの著作ということで、ヨーロッパにおいて、一時期、これこそがそのままプラトンであったのだろう。 キリスト教の社会にありながら受け入れられていたのは、創造者である絶対者を想定していること...

ティマイオス。プラトンの後期の著作であり、中世ヨーロッパでラテン語訳でほぼ唯一伝わっていたプラトンの著作ということで、ヨーロッパにおいて、一時期、これこそがそのままプラトンであったのだろう。 キリスト教の社会にありながら受け入れられていたのは、創造者である絶対者を想定していることなど、相性がよかったのだろうし、聖書で不足している情報を捕捉するものでもあったのであろう。 ということで、今では主著とされる「国家」よりも、歴史的にはずっも重要な著作であり、短いし、読むのが楽しみであった。 が、日本語訳がめちゃくちゃ読みにくい。俺は無理だった。 あと、宇宙がいかにうまれるか、という話をするという点で、ブルーノへの繋がりとしても読んでおきたかったんだけど、訳のせいなのかなんなのか、あぁ、なるほど、こういう感覚で世界創造を語るのね、ということさえ理解してしまうと、あとははっきりいって、タワゴトなのだ。 いや、その世界感を知るには重要なんだけど、世界「感」だけで充分であったら、その詳細はどうでもいい。たとえば、火は正四面体、土は正六面体、水は正八面体、空気は正二十面体で、それぞれが相互作用して、、、ということの細かいところはどうでもよく、世界を幾何学的に整理し、その性質と実感とを結びつけて演繹的に世界を説明したのね、というのがわかれば、大体、もうあとはどうでもいい。 となってしまって、途中で放棄した。 プラトンのこういうことが書いてあるのはティマイオスだ、とわかったので、また必要があったら読もう。 クリティアスについては、アトランティス大陸について語るんだけど、別にアトランティス大陸にそんなに興味がなく、それこそプラトンが「国家」で理想とする国家をそこで再現してみようとしてるのね、というのがわかったあたりで、なんかもう、大体いいか、と思って終了した。 訳者解説の文章も読みにくく、この人と相性が悪いのかね? 楽しみにしてたのに、残念な読書であった。

Posted byブクログ