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愛のようだ の商品レビュー

3.6

42件のお客様レビュー

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2024/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドライブと友人の彼女の進行していく病気のこと。 大人になってから車の免許取得と同時に車も買って、友人や仕事仲間とドライブに行くのが日常になった話。 友人の彼女は病気で、日に日に症状は悪くなっていくような気がする。 ただドライブしている風景ばかりの話。 40代50代の男性が読んだら世代的に楽しめるのかなあ。 時の経過と、亡くなった友人の彼女への追悼の気持ち。 大人の小説。最後になんだかツンとくる話。

Posted byブクログ

2022/10/19

最近好きな作家、長嶋有さんの作品、猛スピードで母は、夕子ちゃんの近道、ルーティーンズに続き読了。 いやー、面白かった(´∀`) 超エモエモエモエモエモい作品でしたねー。 恋愛モノ…というのがあまり得意では無いんですが、本作は全然楽しんで読めました。 美し過ぎる物語(最近よく...

最近好きな作家、長嶋有さんの作品、猛スピードで母は、夕子ちゃんの近道、ルーティーンズに続き読了。 いやー、面白かった(´∀`) 超エモエモエモエモエモい作品でしたねー。 恋愛モノ…というのがあまり得意では無いんですが、本作は全然楽しんで読めました。 美し過ぎる物語(最近よくある、自分みたいなおじさんにはもう眩し過ぎて見れないやつ、「君の〇〇をたべたい」的な…)ではなく、「40歳のおじさんのカッコつけ過ぎてない恋愛物語」だからすんなり入って行けたのかなぁと(笑) 物語の大半が車の中での掛け合いでストーリーが展開して行くのですが、そのやり取りが本当にリアルで… 男旅とかこんな感じだよなぁ…とか、終始ニヤニヤしながら楽しんで読めました(笑) 琴美からの最後の贈り物、ここをどう解釈するのか… 個人的には「琴美も戸倉のこと好きだったんじゃないの?」と。 以前の二人のやり取り、「私のこと好きなのかな」、「愛してるかな?」を聞き返して安心するシーンとか、あとは伊勢神宮のお守りをあえて直接渡さなかったところとか… 主人公もそうだったように、琴美も自分の気持ちに後から気付いた、でも三人のこの関係性を崩したくはない、そこを鑑みてとった行動がこれだった。 そう考えると全ての辻褄が合うような気がしました、どうでしょうか… ここらへん、色んな方の感想も見てみたいなと思いました。 甘酸っぱくちょっと切ない読後感…でも前向きになれる、そんな素敵な物語。 やっぱりさすが長嶋有さん…良いお話でした…( ̄∇ ̄) ちなみに、作中に頻繁に懐かしあるあるネタが出てきます。 作家さんが年上なので、自分ではイマイチ分からない部分もあったのですが、同年代の方が読むともっとハート鷲掴みなのかもしれません(笑) <印象に残った言葉> ・琴美の手術は来週だ。(P21) ・私のこと好きなのかな(P50、琴美) ・このとき、いきなり生じた変な気持ちこそが、人を好きになった、恋に落ちたということだと気づくのに、俺はかなり時間がかかった。(P53) ・温泉街にこもって子供を育てるとは。平成も四半世紀過ぎた時代に、そんなに幸の薄いふるまいをする女がいるというのか。(P76) ・「そこにいない」美人を褒めてはいけないのだ(P148) ・女の胸はな、大きいか小さいかじゃない。もちろん、大きくても小さくてもいいわけでもない。「みせてくれるかどうか」だ!(P204、戸倉) ・万華鏡を分解して、中身にガッカリした、みたいなことをいうな。万華鏡はただ喜んで回すんだ、それでみえていたことだけが本当のことだよ(P206、戸倉) ・「愛のようだ」と永嶺は短くいった。(P210) <内容(「BOOK」データベースより)> 40歳にして自動車免許を取得した戸倉。友人の須崎と、その彼女琴美。退院したらどこかいこう――約束を果たすべく、彼らは車に乗り込んだ。車窓の風景は移ろい、音楽は次々流れ、会話は止まらない。各々胸中は違えど同じ車内、同じ方向に進んでいく。そして大切なものを失ったことに気づく瞬間が訪れ……。愛しさと哀しみを鮮明に描きだした恋愛小説。〈解説〉大塚真祐子

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2022/05/03

アニメの部分が理解不能。丁度その世代だと分かるのか?中年の男がつるむって、経験ないので、よく分からない。でも、会話は、ありそうでもある。

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2021/07/01

長嶋有の半熟というか、半熟のチーズケーキ、半熟卵、生カステラ、みたいななところが好き。自意識過剰なところは(自分とにているから)苦手だけど、心の深いところではない、浅いところにある柔らかい部分をコソコソと触ってくる感じが好きです。 という甘えた気持ちで手に取ったら若いつもりで4...

長嶋有の半熟というか、半熟のチーズケーキ、半熟卵、生カステラ、みたいななところが好き。自意識過剰なところは(自分とにているから)苦手だけど、心の深いところではない、浅いところにある柔らかい部分をコソコソと触ってくる感じが好きです。 という甘えた気持ちで手に取ったら若いつもりで40という、逡巡世代という今の自分の悩み(?)どまんなかで、なおかつ(死)のちらつく本で、私はダメージを受けた。受けたよ。 アラフォーってそういう年頃なのかなという少し心強い気持ちにはなりました。 一応半熟もあったけど、やっぱり、40さしかかって、うっとりするだけの半熟はもう味わえないのかなと思ったり、普通に、この日々を大切にしたいと思ったりして。ふつーーー。自分。 とまあ良くも悪くも心にさざなみが立ち、最近実用書ばかり読んでいたけど、ちきりんの言うように、人間にはartが必要だなあとしみじみ再認識。

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2020/03/12

40歳で免許取得ってどんな感じ? 若い頃に自動車学校へ行くのとは違うんだろうな。 免許をとってからのドライブ、味があっていいな。 年齢差があるというのもいいものである。

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2019/08/01

相変わらず80~90年代ポップカルチャー詰め込みまくりんぐ。自分もまだ免許取って3年くらいだから、主人公に親近感… 色々な日常の当たり前な風景に都度都度感じ入ったりする感性は面白いと思うけど、この主人公の女性観は割と偏ってる気がしないでもないワ… 「万華鏡を勝手に分解してがっかり...

相変わらず80~90年代ポップカルチャー詰め込みまくりんぐ。自分もまだ免許取って3年くらいだから、主人公に親近感… 色々な日常の当たり前な風景に都度都度感じ入ったりする感性は面白いと思うけど、この主人公の女性観は割と偏ってる気がしないでもないワ… 「万華鏡を勝手に分解してがっかりするな」は確かに心に留めておきたいいいセリフだと思った…

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2018/05/31

脚本がいい芝居や映画は、心が満たされる。会話劇がたのしい小説もそう(この本)。この人生という舞台もやっぱり会話がいいと、すなわち発せられる言葉がいいと、生活が変わってくる気がする。そのための感受性や思考力や想像力、そういうものをぶつけあえる仲間がいることは大事だ。そういうことを伝...

脚本がいい芝居や映画は、心が満たされる。会話劇がたのしい小説もそう(この本)。この人生という舞台もやっぱり会話がいいと、すなわち発せられる言葉がいいと、生活が変わってくる気がする。そのための感受性や思考力や想像力、そういうものをぶつけあえる仲間がいることは大事だ。そういうことを伝えてる本ではないかもしれないけれど、誰かを想ってモヤっとする気持ちや男同士の会話のおもしろさにグッときた。ちょいちょい出てくるサブカル要素にもグッときた。どうせなら好きなことやものについてたくさん語って、恋愛には敏感じゃなくても、湧いてくる気持ちは抑えずに従っていくのが、いい。

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2017/12/28

2017/12/28 30代後半以降、ジャンプ黄金世代にはじわじわくる。 車庫入れがスムーズにできるやつらにはできない意味がわからないだろう、できんもんはできん

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2017/12/16

はじめに自ら恋心をばらしての回想録だとわかる、わざわざかかる特定の曲がそれを知らなくてもこの人にはぴったりきたのだなぁ

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2017/08/22

久々、長嶋有。戦国モノが続くと、合間に読みたくなる。ガリみたいなものと言ったら失礼か。シーンはほぼ車内で、様々な面子で繰り広げるロードムービーならぬ、ロード小説。車内でかかる音楽が大きな要素なのもロードムービーぽい。雰囲気はいつものあんな感じなんだけど、一時期のうざさがなくなって...

久々、長嶋有。戦国モノが続くと、合間に読みたくなる。ガリみたいなものと言ったら失礼か。シーンはほぼ車内で、様々な面子で繰り広げるロードムービーならぬ、ロード小説。車内でかかる音楽が大きな要素なのもロードムービーぽい。雰囲気はいつものあんな感じなんだけど、一時期のうざさがなくなって、まるで綺麗な詩を読んでいるかのような、いや、綺麗な詩を読んだことはないけど、空気の匂いを感じられる物語だった。

Posted byブクログ