キッチン・ブルー の商品レビュー
食に関する短編集。 なかなかやりきれないような、ブルーな気分にもなる物語。でもそれぞれラストは救いもあって、まぁよかったのかなぁ、そうかなぁ、ともやもやしながらもなんとなく収まったような、そんな微妙な感じ。 人前で食べられないとか、料理に並々ならぬコンプレックスがあるとか、味...
食に関する短編集。 なかなかやりきれないような、ブルーな気分にもなる物語。でもそれぞれラストは救いもあって、まぁよかったのかなぁ、そうかなぁ、ともやもやしながらもなんとなく収まったような、そんな微妙な感じ。 人前で食べられないとか、料理に並々ならぬコンプレックスがあるとか、味覚障害とか、いろいろ気になる症状が描かれて、気になってどんどん読んでしまった。 バーのおじさん、久津間さんの存在も、面白かった。もっと活躍が見たかったな。
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“食事”ってね、色んな意味でホンマに大事。 って、つくづく思う。 ☆食えない女 ☆さじかげん ☆味気ない人生 ☆七味さん ☆キャバクラの台所 ☆ままごと
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で気になり手に取った本。食べ物系小説に手を伸ばしがち。 食べ物は食べ物でも、美味しい!楽しい!とは反対で、食に纏わるちょっとブルーなお話達。 面白くてすいすい読み進める。 人前で食事が出来ない女性が主人公の「食えない女」と、ストレスで味覚を失くしてしまった女性のお話、「味気ない人生」、あとは料理以外は完璧な女性が主人公の「さじかげん」が好き。 とくに「味気ない人生」は最後そうきたか~!と少し笑ってしまった。食感でカバー! 「さじかげん」は私も料理に自信がないから、わかる…これされると辛いよな…と共感できる部分が沢山。 特に惣菜の唐揚げの件なんて私だったら確実に不機嫌になってるな、なんて。 何てデリカシーの無い男や!とムカムカしていたけど、実は思いやりから来る行動だったと分かってホッとした。 料理苦手系女子に幸あれ!私も料理が上手くなりたいもんだ。
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食系のお話はハッピーなのが好きなのですが、ちょっともんやりする話が多かったかなぁ。 でも、食事を通さないと人と喋れないって、ことに気付かされたのと、食は大事だなってのは同感
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『食えない女』と、『キャバクラの台所』が特に好きだったかな。 食にまつわるいくつかの 悩みや呪いやエトセトラ。 惹かれるように、ぐんぐんとあっという間に読了してしまいました。 食って楽しいイメージばかりだったけど、案外そうでもないのかも。結局欲を満たすものだからかしら…。
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「食」をテーマにした短編集。全6話。 * * * * * まず各話のタイトルがおもしろい。「食えない女」や「味気ない人生」など主人公をちゃかしたユーモラスなもの、「さじかげん」「ままごと」など物語のモチーフとなるもの、「七味さん」「キャバクラの台所」など主人公の...
「食」をテーマにした短編集。全6話。 * * * * * まず各話のタイトルがおもしろい。「食えない女」や「味気ない人生」など主人公をちゃかしたユーモラスなもの、「さじかげん」「ままごと」など物語のモチーフとなるもの、「七味さん」「キャバクラの台所」など主人公の立ち直りのきっかけになるものと、3種類に別れていて興味をそそります。 「食」についての困り事に絞っての設定や、ドタバタを含めた速い展開もおもしろくていい。ただ内容や長さを考えれば、もう少し楽しみがあった方がいいのではないでしょうか。 具体的には、小柄で腹が出て髪の薄いマスター(最終話で「久津間太一」という名が明かされる)。非常にいい味を出しているこの名脇役をもっとうまく活用して欲しかったと思うのです。 だから、件のマスターが存在感を発揮する最終話「ままごと」が、6話中最も座りがよく読後感も良かった。できれば彼を主人公にした作品が読んでみたいと思いました。
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食をキーワードに繰り広げられる6つの短編集。 6つのお話に共通するのは「食」だけかと思いきや、最後のお話で発覚する共通点が面白かった。 「キャバクラの台所」「ままごと」が特に好き
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料理や食事を巡るいろいろな人間模様を描いた短編小説集。全て別々の物語だけど、脇役で出てくるバーのマスターの久津間さんで、どの話もちょっとだけ繋がっているのが面白い。 人前で物を食べること恐怖症の女、料理下手なことにコンプレックスを持つ百貨店勤務の女、マンションの騒音トラブルで味...
料理や食事を巡るいろいろな人間模様を描いた短編小説集。全て別々の物語だけど、脇役で出てくるバーのマスターの久津間さんで、どの話もちょっとだけ繋がっているのが面白い。 人前で物を食べること恐怖症の女、料理下手なことにコンプレックスを持つ百貨店勤務の女、マンションの騒音トラブルで味覚障害になった女、女ばかりの職場での権力争いに巻き込まれる男、キャバクラの人気キャストがトラブルで接客からキッチンにまわされる話、お料理ブログ用の料理をままごとのように食べさせられる役者のたまご。 私は料理小説が好きなので面白くて一気読み!!
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「食べること」に関する短編集。 どれも勢いが強く、濃い内容で読み切る頃には少し疲れるような本でした。 食べものに関してのストーリーは、心が暖かくほぐれるようなものが好きですが、 この短編は主に、食べ物に関してトラブルが起きるようなものが多く、最後は比較的ハッピーエンドですが...
「食べること」に関する短編集。 どれも勢いが強く、濃い内容で読み切る頃には少し疲れるような本でした。 食べものに関してのストーリーは、心が暖かくほぐれるようなものが好きですが、 この短編は主に、食べ物に関してトラブルが起きるようなものが多く、最後は比較的ハッピーエンドですが、ほっこりが好きな人には向かないかも...
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私は食べることが大好きだが、食に関して困難さを持つ人は少なくないのかもしれない。 そんな疲れた心を癒やし、背中を押してくれるのは、やっぱり人なんだなと思わせてくれるお話が6篇。 あっちこっちに登場する髪が薄くてお腹がポコリと出た60前のマスターが素敵です。
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