キッチン・ブルー の商品レビュー
料理と食事に絡めた短編集。 単純に美味しそうという訳じゃなく、食べられなかったり不味かったり味を感じなかったり油過剰だったり、これは歪な料理の形。 各話の主人公は皆何らかの悩みを抱えていて、それぞれがリアルなので同じ経験をしていなくても共感しながら読み進められる。 「給食のおに...
料理と食事に絡めた短編集。 単純に美味しそうという訳じゃなく、食べられなかったり不味かったり味を感じなかったり油過剰だったり、これは歪な料理の形。 各話の主人公は皆何らかの悩みを抱えていて、それぞれがリアルなので同じ経験をしていなくても共感しながら読み進められる。 「給食のおにいさん」シリーズもだけど「食べる事」に色々絡めるの上手いなあ。 ちょこちょこ登場するバーのマスターが終盤に近づくにつれて味が出て来て、しかも良い人過ぎて、小柄でお腹出たおじさんだというのにほんのりときめく…。
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特に表題作の 最初の作品がとても面白かった 。 自分の中にある何ともできない こだわり を 社会とうまく 折り合いをつけていく 姿に共感した。
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短編によって わかるなぁ~ と思うものもあれば ぎゃ それは無理 と思うものも あり 人前で物が飲み込めない女性が やっと見つけた心の広い人 でも相手にも すごい嗜好があって・・ 許せるかな・・・これ 冷蔵庫に入ってたら・・・ちょっと
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食べることは生きること。生きていれば甘いことも苦いこともあるよね。 生きてくからには避けてとおれない食べることに纏わる深い悩みを持った人たちが織り成す短編集。 と言いつつ、少しずつ登場人物はリンクしている。 『ままごと』にもちらりと登場する人付き合いの苦手な派遣社員さんと女性に「...
食べることは生きること。生きていれば甘いことも苦いこともあるよね。 生きてくからには避けてとおれない食べることに纏わる深い悩みを持った人たちが織り成す短編集。 と言いつつ、少しずつ登場人物はリンクしている。 『ままごと』にもちらりと登場する人付き合いの苦手な派遣社員さんと女性に「うまくいってんのかな」とニヤリ。立ち食い蕎麦屋の小父さんかわたしは。 『味気ない人生』 主役の希穂は、なぜだか最初から脳内で片桐はいりさんになり、彼女が哀愁漂うコミカルさで動き回ってくれました。
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食にまつわる短編集。 誰もが【食べる】事で迷っている。 それは生きることが食べることとイコールだから 人前でたべれない人 夫に義母の手料理を地味に自慢されジリジリとした気持ちになる人 ストレスで味覚障害になる人 夜中にふと出会うハイカロリーを消費する美女 キャバクラ嬢...
食にまつわる短編集。 誰もが【食べる】事で迷っている。 それは生きることが食べることとイコールだから 人前でたべれない人 夫に義母の手料理を地味に自慢されジリジリとした気持ちになる人 ストレスで味覚障害になる人 夜中にふと出会うハイカロリーを消費する美女 キャバクラ嬢が不始末で裏方のキッチンに入ることになり、、、 売れない役者に料理を振る舞いたがる箱入り娘 それぞれ最初は苦い、重い話だが最後には肩の力が抜ける。 そんなに考えすぎるなよ。と
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そんなに期待してなかったけど意外に面白かった。食ということを考えさせられる短編集。他の話も読みたいと思ったけど、なんとこれが初の単行本らしい。残念…(;ω;)
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料理ネタの小説には違いないけど美味しそうという場面は少なく残念。設定がバラバラで次はどんなの?という興味で読了。読後感はいまいち。
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2016.10.23 読了 食にまつわる短編集。 人前では 固形物を食べられない女。 小数点の位まで 正確に計らないと 料理できない、しかも その料理が不味い女。 多大なストレスから、急性の味覚障害に なった女 などなど。。。 どの話も 読みやすかった。 わかる、わかるな...
2016.10.23 読了 食にまつわる短編集。 人前では 固形物を食べられない女。 小数点の位まで 正確に計らないと 料理できない、しかも その料理が不味い女。 多大なストレスから、急性の味覚障害に なった女 などなど。。。 どの話も 読みやすかった。 わかる、わかるな部分もあったし。 ほんと 食ってどんな状態であろうと 必ず 生きている限り ついてまわる。 毎日のことすぎて 軽視しがちになるけど、 大事なことなんだよなぁ。
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著者の『給食のおにいさん』シリーズが大好きなので、読んでみました。 タイトルどおり、食にまつわるちょっとブルーな短編集。 #食えない女 どうしても一人でしか食事ができない主人公。 好きな男性ができても、一緒にご飯を食べられない。 これはつらいね。 ところが、お~そう来ますか!と...
著者の『給食のおにいさん』シリーズが大好きなので、読んでみました。 タイトルどおり、食にまつわるちょっとブルーな短編集。 #食えない女 どうしても一人でしか食事ができない主人公。 好きな男性ができても、一緒にご飯を食べられない。 これはつらいね。 ところが、お~そう来ますか!と言いたくなる方法で、解決できそうな…。 #さじかげん 料理が下手で料理教室に通う新妻。 感想を素直に言ってくれる正直者の夫と、料理上手な義母。 昔の自分を見ているかのようで苦笑い。 とくに、#キャバクラの台所がよかったです。 泥酔してお客様に迷惑をかけてしまったキャスト・スミレ。 罰として裏方のキッチンで働くことになるのだが…。 お酒に強いはずのスミレが泥酔した謎を調べていくうちに、 キッチンで働く仲間たちとも打ち解けていく。 キャバクラの華やかな表舞台しか知らなかったスミレが、 「どんな仕事も裏方で支えてくれる人あってこそ。」と勉強できる過程がいい。 登場人物の名前のオチ、まったく気づかなかった…。 人は食べなくては生きられない。 自分の大切な人たちと、楽しく食事できること。 美味しいものを美味しいと感じられること。 それはとても幸運で、ありがたいことなんだと気付かせてくれる一冊でした。
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人前で食事を摂れない女性、階下の騒音のせいで味覚障害に陥った女性、豪華な手料理をふるまう女性に振り回される男性…そんな食の悩みを抱えた彼女彼らのエピソードを集めた短編集です。 こんなふうに「食」の悩みに焦点を絞ってユニークなお話にまとめた小説はあまりないかもしれない…、新鮮さを...
人前で食事を摂れない女性、階下の騒音のせいで味覚障害に陥った女性、豪華な手料理をふるまう女性に振り回される男性…そんな食の悩みを抱えた彼女彼らのエピソードを集めた短編集です。 こんなふうに「食」の悩みに焦点を絞ってユニークなお話にまとめた小説はあまりないかもしれない…、新鮮さを感じながら楽しく、ときに切なく読めました。 登場人物も地に足を付けて頑張って生きている、という匂いのするリアルなキャラクタばかりで、自然と彼らを応援したくなるような気持ちにもなれました。 話にもちょっとしたひねりが利かされていますし、これから楽しみな作者さんだとも思いました。
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