生きるための選択 の商品レビュー
ブクログのレビューで見かけて読んだ。 北朝鮮と聞いて最初に思い浮かぶのは、核保有国であることと力強くニュースを読み上げるキャスターの姿。 田舎の方ではかなり飢餓が酷いと聞いていたが、その姿はテレビに映ることはないので、現実味がなかった。テレビで見る姿は本当に一部で、この本で書かれ...
ブクログのレビューで見かけて読んだ。 北朝鮮と聞いて最初に思い浮かぶのは、核保有国であることと力強くニュースを読み上げるキャスターの姿。 田舎の方ではかなり飢餓が酷いと聞いていたが、その姿はテレビに映ることはないので、現実味がなかった。テレビで見る姿は本当に一部で、この本で書かれていることが大半を占めるのだろう。 著者は本当に壮絶な経験をしていると思う。それでも彼女の運が良いのも本当だ。買った人間の家族をリスクを冒して引き合わせようとは考えないと思う。人身売買を行い、レイプや暴力を当たり前とする人間が、他人の家族を気にかけ、約束を守る姿にとても複雑な気持ちになった。 自分が今、安全で自由であることを改めて知った。人権活動なんて大きなことはできなくても、安全で自由である立場の人間ができることはきっと多いと気付かされた本だった。
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勝負球はパームボールさんの ブックリストから興味本意で 読んでみました。 読後感、半端ないです。 どの内容も想像を絶し、胸に 突き刺さってきました。 著者が韓国に亡命した当初、 自由が残酷で大変で、飢えさえしなければ 北朝鮮にいたほうが良かったと思う箇所は 何か、違う意味で恐...
勝負球はパームボールさんの ブックリストから興味本意で 読んでみました。 読後感、半端ないです。 どの内容も想像を絶し、胸に 突き刺さってきました。 著者が韓国に亡命した当初、 自由が残酷で大変で、飢えさえしなければ 北朝鮮にいたほうが良かったと思う箇所は 何か、違う意味で恐ろしさを感じます。 大学入学し、コスタリカでボランティアをすることで人を助け、思いやる事で、自分を思いやり、 自身の傷を癒えはじめたのは、はっとさせられました。 是非、多くの人に読んで欲しいと思います。
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ノンフィクション。 読みながら。 どんなに想像しても、現実の事とは到底思えないような生活。 著者ヨンミの子供時代。 北朝鮮での生活。 彼女は4歳にして母から「何か話す時は鳥やネズミが聞いてるかもしれないと思え」と教えられる。 9歳の時に父が逮捕。 母も事情聴取で奪われ、姉と2...
ノンフィクション。 読みながら。 どんなに想像しても、現実の事とは到底思えないような生活。 著者ヨンミの子供時代。 北朝鮮での生活。 彼女は4歳にして母から「何か話す時は鳥やネズミが聞いてるかもしれないと思え」と教えられる。 9歳の時に父が逮捕。 母も事情聴取で奪われ、姉と2人きりで長く寒くひもじい冬を虫を食べたりして肩を寄せ合い過ごす。 13歳で死を覚悟の上、国を捨てる決意をし、母を説得し、冷たい川を渡り2人中国へ。 脱北の際、自分の身代わりに母がブローカーにレイプされるのを目の当たりにする。 生きるために自らも別の中国人ブローカーの愛人になり、15歳の時にはさらなる安住の地を求めてモンゴルから韓国へ。 常に命の危険にさらされ、いざと言う時は自死する覚悟でカミソリを隠し持つ日々。(←15歳だよっ?!) 心にあるのは、先に脱北した姉に会いたい。会いたい。 やっと韓国へ逃げ延びた彼女と母を待つものは、かけ離れた文明と侮蔑の視線。 賢く強い彼女は努力し、ひたすら知識を得て。 自らの人生を変えていく。 レビューだけ読むと、陳腐なサクセスストーリーを描いた小説みたいよね? でもつい20年くらい前の現実なんだ。 ヨンミの覚悟と勇気と努力の人生をなぞる今、得体の知れない国、北朝鮮がますます恐ろしく思えてしまう。 まずはこの現実をみんなが知ること。 なにもできなくても知ることはできる。 そこからなんだろうな…って。 YouTubeで美しいヨンミが涙を流しながらせつせつと語る演説を観て苦しくなった。 たくさんの人に、観て、読んで、知って、感じて欲しいと思った。 わー。 初めてこんなにブクログで語ってしもた。。 そのくらい響いた1冊。
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それは北朝鮮では通用 しない─ 私が当たり前と思って 享受している権利は、 平和な社会に暮らして いるという、 幸運の上に成り立って いることがわかります。 そしてそのような幸運 に恵まれながら、 不幸を標榜している己 の無明よ。 その不幸はどれほどの ものなのか? ...
それは北朝鮮では通用 しない─ 私が当たり前と思って 享受している権利は、 平和な社会に暮らして いるという、 幸運の上に成り立って いることがわかります。 そしてそのような幸運 に恵まれながら、 不幸を標榜している己 の無明よ。 その不幸はどれほどの ものなのか? 日常のなかで私たちが 感じる不幸の多くは、 実にとるに足らぬもの なのではないかと。
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これだけの経験を20歳になるまでにしていることが驚くし、逞しさを感じる。 韓国に無事渡って、算数の計算に「アメリカ野郎」ではなく、りんごなどを使うあたりや、「趣味」の概念がないことなんかが印象深かった。北朝鮮では、全てが白か黒に分けられているってことも。自由でいるためには頭を使...
これだけの経験を20歳になるまでにしていることが驚くし、逞しさを感じる。 韓国に無事渡って、算数の計算に「アメリカ野郎」ではなく、りんごなどを使うあたりや、「趣味」の概念がないことなんかが印象深かった。北朝鮮では、全てが白か黒に分けられているってことも。自由でいるためには頭を使わなければいけないって言葉が、今の日本人、自分も含めて重い言葉だと思った。 「自分の中に育つ言葉がなければ、本当の意味で成長したり学んだりすることはできない」 諦めずに勉強して、二年間で小2から高卒認定の資格まで取って、本当にすごい。元々頭も良いんだろうけど、努力を怠らない人なんだと思った。 あと、中国人の夫?も、人間として複雑だよね…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パク・ヨンミさんの激動の人生が、家族の歴史から脱北後の生活まで詳細に語られている。 北朝鮮での苦しい生活もそうだが、やっとの思いで脱北した中国で、母子ともに人身売買されるという過酷な状況を乗り越えて、自由を求めて韓国に渡り、これまで強く自分の人生を切り開いてきたパク・ヨンミさん。 これほど多くの耐えがたい苦難を経験されているが、現在まだ29歳ということに驚いた。 その中でも、パク・ヨンミさんのお母さんの 「幸せになるためには、どんなに貧しくても人に与えなければならない。人に何かを与えられるなら、自分の人生には価値がある。」 という考えに感銘を受けた。 北朝鮮での極めて厳しい生活の中でも、利他の心を持ち、少ない食料を近所の人と分けあっていた。 自分なら、自分に余裕があるときでないとなかなかできないと思った。
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パク・ヨンミ氏の命懸けの選択が彼女を救った。一つでも何かが欠けていれば彼女はこの場にいなかったかもしれない。ヨンミさんのお父さんが死しても彼女を守り、数えきれないほどの幸運が重なったとしか思えない。中国で人身売買を行っていたホンウェイさんが彼女に行った行為は許されることではない反...
パク・ヨンミ氏の命懸けの選択が彼女を救った。一つでも何かが欠けていれば彼女はこの場にいなかったかもしれない。ヨンミさんのお父さんが死しても彼女を守り、数えきれないほどの幸運が重なったとしか思えない。中国で人身売買を行っていたホンウェイさんが彼女に行った行為は許されることではない反面、どこにいてもヨンミさんを追いかけて守ってくれたホンウェイと出会わなければ、お母さんにもお姉さんにも会えなかったかもしれない。北朝鮮による洗脳は時代錯誤も甚だしい。いつかヨンミさんの声が世界中に届き、一人でも多くの北朝鮮人の洗脳が解けることを祈るばかりだ。
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北朝鮮から中国に行きそして韓国へ行った 北朝鮮の女性のノンフィクションです。 本の中の写真を見たら 写真も撮れるし 綺麗な服を着ていたのに どうして 脱北したのだろうと 読んでいくと 北朝鮮の社会というものが わかってきました。 中国へ行ってからも 大変な思いをして やっと自由...
北朝鮮から中国に行きそして韓国へ行った 北朝鮮の女性のノンフィクションです。 本の中の写真を見たら 写真も撮れるし 綺麗な服を着ていたのに どうして 脱北したのだろうと 読んでいくと 北朝鮮の社会というものが わかってきました。 中国へ行ってからも 大変な思いをして やっと自由になった パクさんですが このような 本を書いちゃって大丈夫かしら?と 心配になりましたが これだけ反響のある本を書いたのだから 人目を集めてるし大丈夫でしょう。 それにしても 北朝鮮もひどい国ですが 中国のブローカー達もひどいです。 女性はいつも こういうつらい目にあってしまいます。 この本が出たことで 今後同じような目に合う女性がいなくなることを祈ります。
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一つ一つ挙げることが出来ないほどたくさん衝撃を受けた。実在する国が、現代でもこんな生活を強いているなんて。 韓国に着いてからの彼女の意志と行動力は本当に立派で、同じ人間として尊敬しました。 全てを話してくれた彼女に感謝です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ "...
一つ一つ挙げることが出来ないほどたくさん衝撃を受けた。実在する国が、現代でもこんな生活を強いているなんて。 韓国に着いてからの彼女の意志と行動力は本当に立派で、同じ人間として尊敬しました。 全てを話してくれた彼女に感謝です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ "脱北"―― 金正日政権の恐怖の暮らしから逃げた少女パク・ヨンミ。 いかなる危険を覚悟しても、自由を手にしようとした少女と、その家族の選択の物語。 13歳まで過ごした北朝鮮での地獄のような日々、そして北朝鮮から母親とともに鴨緑江を渡って中国に入った夜から、韓国に着いて新しい人生を歩みだすまでの2年間に自らが体験した、 それまで彼女の母親しか知ることのなかった―過酷で悲惨な―想像を絶する出来事を、本書ではじめて語る。 世界15カ国で翻訳化。今、世界が最も注目する衝撃のノンフィクション、待望の邦訳がついに刊行。
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自分が当たり前のように過ごしてきたこの環境に感謝するとともに、人権問題について考えることが出来ました。 こんな悲惨なことが、今の世の中でも現実としてあって、その事実を多くの人に知ってもらいたいと思います。
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