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閃光スクランブル の商品レビュー

3.7

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    4

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2022/11/30

アイドルとゴシップという一般人には興味深いテーマだが、著者は現役アイドルであり、被害者にもなりえる当事者である。 それだけにこのテーマで1本書くには躊躇もあっただろうが、アイドルや芸能界からといった視点だけではなく、作中に出てくる人物それぞれが人間味あふれ、作者がどうとか気にす...

アイドルとゴシップという一般人には興味深いテーマだが、著者は現役アイドルであり、被害者にもなりえる当事者である。 それだけにこのテーマで1本書くには躊躇もあっただろうが、アイドルや芸能界からといった視点だけではなく、作中に出てくる人物それぞれが人間味あふれ、作者がどうとか気にする間もなく没入した。 行動ひとつひとつの描写も生々しく描かれていて、現実で見ているような気になって吸い込まれるように読んだ。 心の機微に触れるように寄り添い、最後には勇気をもらえる一冊。

Posted byブクログ

2022/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アイドルグループMORSEに所属する女性アイドルとパパラッチカメラマンの物語。 死を含む描写は時に苦しく感じることもありますが、著者の優しさが登場人物に反映されていると思いました。読んでいて楽しかったです。

Posted byブクログ

2022/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近、中村一義を聴くようになり、楽曲が引用されていると知り読みました。 邦画を観たような読了感です。 アイドルの光と影、アイドルとカメラマンの再起がドラマチックに描かれています。 スクランブル交差点での撮影部分は映画のワンシーンのように自然に頭に浮かびました。

Posted byブクログ

2022/02/27

描写が繊細でそれでいて疾走感があるのでのめり込むように読みました。この細かな描写にも関わらず終わりに近づく頃に明らかになる巧の秘密にハッとして2回目読むことを決めました。 私は作者ではないですがアイドルのファンです。 アイドルの内面の部分やファンの在り方などズキズキくるものが...

描写が繊細でそれでいて疾走感があるのでのめり込むように読みました。この細かな描写にも関わらず終わりに近づく頃に明らかになる巧の秘密にハッとして2回目読むことを決めました。 私は作者ではないですがアイドルのファンです。 アイドルの内面の部分やファンの在り方などズキズキくるものがありました。 フィクションだとは分かっていますが、作者の持つ背景が100%影響していないわけではないと思いますので。

Posted byブクログ

2021/11/13

徳永英明おやびんが絶賛していたので読んでみた。 よく言えば、今の若者向けの日本映画みたいなお話だった。 とにかくいろんな既出の小説や映画の要素が盛りだくさん。 既視感がありすぎて内容はすぐに忘れそうだ。 でも、ヘタに名前だけの芸能人作家とは違う味があったので、今後に期待したい。

Posted byブクログ

2021/10/05

* 僕は死ぬように生きていたくはない。 * 大物俳優と不倫をする人気アイドルグループのメンバー亜希子、妻を亡くしたゴシップカメラマンの巧。ある事件を機に2人の人生が交錯する。 . 亜希子の、アッキーでいようとするプライド、同期が売れっ子になっていくのを感じながらも認めたくない思い...

* 僕は死ぬように生きていたくはない。 * 大物俳優と不倫をする人気アイドルグループのメンバー亜希子、妻を亡くしたゴシップカメラマンの巧。ある事件を機に2人の人生が交錯する。 . 亜希子の、アッキーでいようとするプライド、同期が売れっ子になっていくのを感じながらも認めたくない思いが特にリアルで、実際にアイドルである加藤さんが自らの気持ちも台詞に投影してたとあとがきで書いてあり、この作者にしか書けない部分だろうなと思った。ただ、アイドルの加藤さんの作品と考えずに読んでも複雑に絡み合う二人の主人公の話がそれぞれ読み込めた。 .

Posted byブクログ

2021/10/04

巧、かっこぇえー‼️ 伊藤亜希子が、漢字まで相違なく友だちと同姓同名だったことにビックリ。 巧と亜希子が逃避行を楽しんでいるのが 、2人とも自分の時間を取り戻すのに必要な時間だったんだ… 自分も一緒に逃げている感覚になった

Posted byブクログ

2023/08/10

読みやすい文章で全体的に感情移入して読めたから、喜怒哀楽を濃く感じられた。巧のターンと亜希子のターンが交互に書かれ、間接的な関係が次第に直接的になっていくのが、読者である私たちと彼らが同じような時間をかけてつながっていくように感じられて良かった。巧が好きだし、ボーイミーツガールが...

読みやすい文章で全体的に感情移入して読めたから、喜怒哀楽を濃く感じられた。巧のターンと亜希子のターンが交互に書かれ、間接的な関係が次第に直接的になっていくのが、読者である私たちと彼らが同じような時間をかけてつながっていくように感じられて良かった。巧が好きだし、ボーイミーツガールが好きだと再確認できた。

Posted byブクログ

2021/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加藤シゲアキさんの処女作「ピンクとグレー」が以外に面白く、この本を手に取りました。 こちらはピンクとグレーより更に面白かった。 亜希子の最後のセリフ、 お前の魅力は…「覚悟よ」がすごく好き。 最後に巧が色を取り戻すシーンは、 鳥肌がたちました。

Posted byブクログ

2021/04/12

アイドルグループの裏側や心情の変化が妙にリアルだった。2人出会うまでが少し長いが、その分それぞれの事が細かく描かれている。女性が書いていると錯覚するくらい、綺麗な表現が多かった印象。最後にタイトルの意味が分かってスッキリ。

Posted byブクログ