ノックス・マシン の商品レビュー

3.2

36件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2019/10/17

考えてみればSFと推理小説ってのは、難解という意味では同じジャンルというか、読者層は似ているのかもしれんから、今作なんて好きな人にはたまらんのかもしれん。 が、好きでない人、ていうかコアな趣味層にはいない人にはけっこうきついか。だってホーキング放射って言われても訳わかんなくね?常...

考えてみればSFと推理小説ってのは、難解という意味では同じジャンルというか、読者層は似ているのかもしれんから、今作なんて好きな人にはたまらんのかもしれん。 が、好きでない人、ていうかコアな趣味層にはいない人にはけっこうきついか。だってホーキング放射って言われても訳わかんなくね?常識なんかな?ってwikiで調べちゃったよ。 と言ってもそういうコアな知識がなくてもそこそこ面白かった。きっとSF+古典推理小説の知識があればニヤリとするネタの宝庫なんだろうなぁ。たまにはアガサ・クリスティでも読んで悦に入るかな。

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2019/10/05

本の厚さはそんなにないものの非常に中身が濃い作品。正直こんなに詰め込む必要があるのかというぐらい情報量が多いが、それも作者のミステリに対する愛と拘り故だと思う。本作はしらみつぶしの時計のようなミステリ作品というよりも、ミステリに対するまた違ったアプローチの仕方を書いた作品でありそ...

本の厚さはそんなにないものの非常に中身が濃い作品。正直こんなに詰め込む必要があるのかというぐらい情報量が多いが、それも作者のミステリに対する愛と拘り故だと思う。本作はしらみつぶしの時計のようなミステリ作品というよりも、ミステリに対するまた違ったアプローチの仕方を書いた作品でありそれを楽しめる人にはたまらない小説になると思う。

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2019/09/16
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『ノックスマシン』 ★★★★★ * 実在の文章である「ノックスの十戒」の第五項に「探偵小説には、中国人を登場させてはいけない」と書かれていた。この不可解な一項から発想を広げたんだろう。 * タイムマシンで過去に戻った時、世界は分岐してしまうという「多世界解釈」の通り、過去に行った人間が(元の世界の人間目線で言えば)戻ってきた例がないという。しかしある特定の日付だけは特異点として世界の分岐が起こらず移動できるという。その日はまさにノックスが「ノックスの十戒」を執筆した日だった。チンルウがノックスを訪れた際、ノックスはそのような項は書いていなかったが、未来から現れたチンルウを見て追加してしまったのであった。(実際にその文が未来でも存在しているということは、世界は分岐してないということ) * ユアン・チンルウ:大学生 * ホイ教授 * リウ・フーチェン長官:国家科学技術局 * ロナルド・ノックス:イギリス人作家 『引き立て役倶楽部の陰謀』★★★★★ * 様々な探偵小説の引き立て役たちが所属する引き立て役倶楽部。今回も「探偵小説はかくあるべき」という鉄則に基づいた物語。(ここでは「ヴァン・ダインの二十則」が題材に。 * 『アクロイド殺し』をキッカケとしたフェア・アンフェア論争。 * アーサー・ヘイスティングズ:名探偵エルキュール・ポアロの友人 * ジョン・H・ワトソン:名探偵シャーロック・ホームズの相棒。ビッグ4。 * ヴァン・ダイン:名探偵ファイロ・ヴァンスを生み出したアメリカ人作家。「ヴァン・ダインの二十則」ビッグ4。 * ジュリアス・リカード:ガブリエル・アノーの助手。ビッグ4。 * M・P・シール:プリンス・ザレスキーの親友。ビッグ4。 * クリストファー・ジャーヴィス:議長。 * ライオネル・タウンゼンド:書記。探偵小説家。ウィリアム・ビーフ巡査部長のワトソン役。 * アーチー・グッドウィン: * マーヴィン・バンター:探偵ピーター・ウィムジー卿の従僕。 『バベルの牢獄』★★☆☆☆ * 抽象度高め。 『ノックスマシン2』★★★★☆ * プラティバ・ヒューマヤン:原典管理オペレーター * ナレンドラ・ヒューマヤン:父

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2019/06/15

自分はSFの読み手ではないので、表題作シリーズのSF設定の説明は「?」となってしまった。 知識がないのが悪いのかもだが、「ノックスの十戒」がどうして特異点になったのか、その理由が理解できないままだ。もちろん、ユーモアとして読むべき部分もあるだろうから、こんなことをいうこと自体が無...

自分はSFの読み手ではないので、表題作シリーズのSF設定の説明は「?」となってしまった。 知識がないのが悪いのかもだが、「ノックスの十戒」がどうして特異点になったのか、その理由が理解できないままだ。もちろん、ユーモアとして読むべき部分もあるだろうから、こんなことをいうこと自体が無粋なのかもしれないが…。 いずれにせよ、SF的な仕かけがあるミステリは斬新でおもしろかった。

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2019/03/24
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法月綸太郎さんのミステリーと言う事だったのですが、読んでみるとこれはSF? 未来のタイムマシン的な話しなんですが、そこにミステリー小説の名作を愛情タップリに絡めた話しで、さらには専門的な物理用語もいっぱい出て来ます。 「ノックス・マシン」「引き立て役倶楽部の陰謀」「バベルの牢獄」「論理蒸発__ノックス・マシン2」の4編 ミステリーをアルゴリズムの数値化にしてる話しや、パラレルワールドの話しなど理解しようと読んでたのでは、意味がわかんなくなる作品でした。」 そこでふと感じたのが、あっ、昔のSFだ~ そう言えば中学の頃は宇宙や時間や空間が好きで失われたシリーズや、タイムトラベル物などを好んで読んでたなぁっと そこでは、理論は付け合わせで理解するものじゃなく、結果がこうだ!って読まないと変に考え込むとストーリーの方がつまらなくなるので、あの時は考えずに読んでましたw こちらも最初に読んだときは、なんだこれって思ったけど、深く考えずにストーリーを楽しむと結構面白くなってきて、子供の頃のような感覚で読めました。 エラリー・クイーンやヴァン・ダイン、ブラッドベリなどお馴染みの作家や作品を絡めてるところがミステリーなのかな? でも、最初はなかなか前に進まなかったです。

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2019/02/01
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「ノックス・マシン」★★★★★ 「引き立て役倶楽部の陰謀」★★★ 「バベルの牢獄」★★★★★ 「論理蒸発 ノックス・マシン2」★★★

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2018/12/30

ミス研の同人誌だったら伝説になりそう。つまりあまり一般受けはしないかも。 『ノックス・マシン2』は中盤まではすごいテンションあがったのに、後半えらいご都合主義… 『バベルの牢獄』は一読の価値あり。面白いです。

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2018/10/28
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書評を読むと賛否両論。スゲーという人と意味分からんわという人。確かにこれはオモロがる人を選ぶ小説ではある。19世紀~戦前にかけてのミステリー史とちょっと複雑めのSF理論をかじっておかないとオモロさは分からないだろう。 と言ってる俺にしたって、どっちも苦手なジャンル。残念ながら「これはスゲー」と思うことはできず、「ここをオモロいと思わそうとしているな」という雰囲気を感じるのがせいぜい。俺にはハードルが高い小説であった。 このミス1位を取ったことを嘆くレビューも多くみられるが、これを選べるのは「ミステリー賞」しかないだろうと思うし、これを選ぶ選者のいるコンテストがあることは、正しい姿勢だとも思う。自分の理解できない小説ではあるが、これはこれで書かれるべきジャンルだろうし、これを評価する人たちの気持ちもよく分かる。ミステリーってジャズの世界と似てるのかも知れないなぁ。

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2018/02/03
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2018年8冊目。 とにかく法月綸太郎にハマって手あたり次第購入していたんで、これも法月綸太郎シリーズだと思ってたら全然違った(-_-;) ミステリー小説好きとは言いつつも、まだまだ全然読んでる数が少なくて、出てくる作品も辛うじて名前は聞いたことあるけど未読の作品が多かったので、面白いと思えるまでの知識が足りていなかったかと。残念。 そもそもSFも得意じゃないし、結構難しいことも多くてついていけず・・。 アガサ・クリスティーは結構読んでいたから、「引き立て倶楽部の陰謀」はなかなか面白かった。

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2017/09/27
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このミス2014年版1位。SFミステリー。あらゆるものが電子化された近未来社会で発生する古典的ミストリーの秘密にからんだ事件を、タイムトラベルだとかトンデモ科学系の手法を駆使して解決していく話。最新の科学用語によるトンデモ系の手法説明がやたら長くてかつ全く理解できないので苦痛。哲学うんちくが延々つづくやつみたい。このミスでたまに出てくる超マニアックなやつ。これが1位ってのが驚き。

Posted byブクログ