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ロゴスの市 の商品レビュー

4.2

28件のお客様レビュー

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2016/03/18

年齢は僕らの世代。愛し合いながらも素直になれず距離を置きつづける翻訳家と同時通訳者の大学時代から老年までを淡々とえがく。語学を扱っているだけに文章がきれい。

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2016/03/13

言語を扱っているという意味では、なんとなく「舟を編む」を思い出し、1年に1度の逢瀬というのは「風の盆恋歌」を思い出した。全然違う内容だけど。 最後に、どちらかがなくなってしまう小説は、好きじゃないんだよな。 時代小説の作家と思っていたのに、こんな分野の小説もお書きになるのだと驚...

言語を扱っているという意味では、なんとなく「舟を編む」を思い出し、1年に1度の逢瀬というのは「風の盆恋歌」を思い出した。全然違う内容だけど。 最後に、どちらかがなくなってしまう小説は、好きじゃないんだよな。 時代小説の作家と思っていたのに、こんな分野の小説もお書きになるのだと驚いた。翻訳家、同時通訳者の仕事がよくわかり良かったのだが、詳しく書かれすぎて、お仕事ガイドのようでもあった。

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2016/02/08

美しい日本語の文章を堪能してください❣️ 久しぶりに、《言葉》の持つ魔力に満ちた傑作に出逢えました。地元の新聞の書評欄で、初めて知った作家でしたが、直木賞を受賞した時代小説の名手だそうですね。ところが本作は、「翻訳者」と「同時通訳者」という、似ているようで全く別の言語世界に生き...

美しい日本語の文章を堪能してください❣️ 久しぶりに、《言葉》の持つ魔力に満ちた傑作に出逢えました。地元の新聞の書評欄で、初めて知った作家でしたが、直木賞を受賞した時代小説の名手だそうですね。ところが本作は、「翻訳者」と「同時通訳者」という、似ているようで全く別の言語世界に生きる男女を中心に描かれた、非常に言葉が選び抜かれた、一行一行を味わい尽くしたいと思わせる素晴らしい作品でした。 「完璧を追求する翻訳」という世界と、「熟考を許されない待った無しの一瞬が勝負の同時通訳」という世界の違いと、それに生きる男女二人の複雑に絡み合った恋愛模様❣️最後の最後に、強烈な物語が用意されていて、読み終わった後にも、長い余韻の残る傑作です‼️ 読む人を選ぶ小説かも知れませんが、作者の紡ぐ美しい日本語がなんとも魅力的です。今日、読み終えたばかりで、興奮気味ですが、皆さんにご紹介させていただきます(^o^)

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2016/02/07

翻訳家の男と同時通訳の女の30年ほどの友情を描いたもの。 男の目から描かれる翻訳の深さには驚いた。 翻訳と通訳はけっこう似て非なるものなのだと思った ある時代をこの2人の場合英語と共に駆け抜けた者たちがもつ共通の何か。 それはきっとこの2人の間でしか分かり得るもので、外の人間には...

翻訳家の男と同時通訳の女の30年ほどの友情を描いたもの。 男の目から描かれる翻訳の深さには驚いた。 翻訳と通訳はけっこう似て非なるものなのだと思った ある時代をこの2人の場合英語と共に駆け抜けた者たちがもつ共通の何か。 それはきっとこの2人の間でしか分かり得るもので、外の人間には全く分からないものなんだと思う。 そんな友情はないなーと思ってしまった。 運命やタイミングが悪かったこともあるけど。

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2016/01/25

翻訳家と同時通訳家が大学時代に言語学で知り合ってからお互いに凌ぎを削って?成長していく物語。はじめのうちは同時通訳家の凄さを感じるも、しだいに翻訳家の凄さがジワジワと出てきて凌いでいくかのような展開になってます。 やはり言語というのは母国語を大事にしないと外国語の理解もおぼつかな...

翻訳家と同時通訳家が大学時代に言語学で知り合ってからお互いに凌ぎを削って?成長していく物語。はじめのうちは同時通訳家の凄さを感じるも、しだいに翻訳家の凄さがジワジワと出てきて凌いでいくかのような展開になってます。 やはり言語というのは母国語を大事にしないと外国語の理解もおぼつかないなどと勝手に痛感した素晴らしい一冊でした。 男女間の想い合う話もいい感じで展開されていました。

Posted byブクログ

2016/01/22

白石一文の作風に似ていた。男性作家は、男女の関係を一時ではなく、長い年月をかけて書いていくのが得意なのかも。

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2015/12/22

良いような気もするけど、あんまり好きではないか。出てくる女の人、悠子と小夜子にビックリする。男女雇用機会均等法世代といえるのだろうか。そうだとしたら、この世代の女性はずいぶん窮屈。他方、男性二人も、それありなのかな、というような人たち。たぶん、言語との格闘について書く方に重点があ...

良いような気もするけど、あんまり好きではないか。出てくる女の人、悠子と小夜子にビックリする。男女雇用機会均等法世代といえるのだろうか。そうだとしたら、この世代の女性はずいぶん窮屈。他方、男性二人も、それありなのかな、というような人たち。たぶん、言語との格闘について書く方に重点があるのだと思う。文章は確かに美しい。

Posted byブクログ

2015/12/09

大学では同級生で翻訳者と同時通訳者になった男女の不思議な絆の物語。 翻訳に至る言葉探しの苦労と喜びに興味を惹かれた。

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