おひとりさまの最期 の商品レビュー
上野千鶴子氏の「おひとりさま」シリーズの最終版となる第3弾。数多くの事例やインタビューなどを通し、「在宅ひとり死」が可能かどうかについて検証している。 この20年の間に介護を取り巻く環境も家族関係(少子化や独身者、老老介護、別居親子など)も大きく変化し、それにともなう新たな問題や...
上野千鶴子氏の「おひとりさま」シリーズの最終版となる第3弾。数多くの事例やインタビューなどを通し、「在宅ひとり死」が可能かどうかについて検証している。 この20年の間に介護を取り巻く環境も家族関係(少子化や独身者、老老介護、別居親子など)も大きく変化し、それにともなう新たな問題や課題なども生まれてきていることも実感させられた。必読の一冊。
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ひとりの最期はわがままなのでしょうか 実際の現場に足を運び感じた知、データに裏付けされた知 著者の感想や思考を述べたものはたくさんありますが、上野千鶴子の学者としての捉え方が存分に発揮されていると思います。 なかなか読み応えのある本でした。 つきなみですが私も彼女の最期をみてみた...
ひとりの最期はわがままなのでしょうか 実際の現場に足を運び感じた知、データに裏付けされた知 著者の感想や思考を述べたものはたくさんありますが、上野千鶴子の学者としての捉え方が存分に発揮されていると思います。 なかなか読み応えのある本でした。 つきなみですが私も彼女の最期をみてみたいです。
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「在宅ひとり死」ができるか、終末期医療、介護の現状と上野先生の希望についてのレポート。 ・カリスマ頼りでなく、普通の人でも回せるシステムの構築が必要 ・「人持ち」となって元気な時から家族以外友人とのネットワークを幅広く持っておくこと ・医療者が全てを引き受けることはない、専門分野...
「在宅ひとり死」ができるか、終末期医療、介護の現状と上野先生の希望についてのレポート。 ・カリスマ頼りでなく、普通の人でも回せるシステムの構築が必要 ・「人持ち」となって元気な時から家族以外友人とのネットワークを幅広く持っておくこと ・医療者が全てを引き受けることはない、専門分野のことだけしてくれれば十分 など、様々な指摘についてその通りだと思った。 ただ、上野先生ほどの人でも、死についての感覚がまだ昔ながらの部分もあるんだなーと感じた。今の70代以上のおひとりさまはけっこう経済的にも豊かだからなんとかなるだろうけど、今の40代以降からはどうかな… 最初、これからの埋葬法について「お墓なんていらない」と言い切ってくれてないか期待して手に取ったのだが、その件は言及がなかった。子どもがいる人でも子どもに迷惑かけたくないから永代供養の墓を求める、てことがちょっとだけ。 あと30年、50年もしたら、死はシンプルになってるんじゃないかなと思う。お金ないから在宅死、お墓は作らず自然葬、散骨が当たり前と。遺骨の管理は自治体が行うのが基本、とかになるんじゃないかな… 死に方や死んだ後のことにとらわれず、精一杯生きることが大事だと改めて思った。
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不明確な「おひとりさま」定義、経済試算も物足りない すっかり定着したワード、「おひとりさま」を提唱した著者の最近作。 おひとりさまが、理想的な死に方である「在宅死」を迎えるには。というテーマである。 自分も、タイトル通りになる可能性は今後十分にある。 著者は、「おひとりさま在...
不明確な「おひとりさま」定義、経済試算も物足りない すっかり定着したワード、「おひとりさま」を提唱した著者の最近作。 おひとりさまが、理想的な死に方である「在宅死」を迎えるには。というテーマである。 自分も、タイトル通りになる可能性は今後十分にある。 著者は、「おひとりさま在宅死」は、政府の進める脱病院死(医療費圧縮)に合致するものの、 アテにされている家族介護は親子どちらにも不幸であると切り捨てる。 これは合意できる。 想い出が蓄積された自宅での誰に気兼ねのない、おひとりさまの最期を理想としている。 これに必要な条件は、 ・地域の介護、看護、医療の巡回ネットワーク ・それを享受する資金(それなりだが、べらぼうな額でもない) ここまでなら、地方よりも都市部でネットワーク進展が期待できるし、金なら何とかなりそうだ。 →ここらへんで、低所得者は切り捨てられている。(家族たくさんお持ちですよね)。 だが、後半、著者は「ひともち」の重要性を言い出してくる。 この方は、家族(子世代)をディスるが、友人はそうではない。 長々と紹介されるのが、大学教授を友人縁者がチームを結成して看取るエピソードだ。 全員女性、それぞれが優秀なスペシャリスト、おひとりさま率も高そう、なのだが、真似のできる人はまずいない。 「看取り」期間に、友人(特に男、家族持ち)はアテにならないはず。 純粋なおひとりさま想定で論を進めるべきで、ブレてしまっていないか。 あと、孤独死の後処理費用、清掃費、保険、不動産売却など、負のシナリオ(転じて、民間リバースモーゲージ)も興味はあったが、 テンプレの成人後見人制度が語られるのみで、理想論を語る本書では、そんな分岐はあり得ないようだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
P34 選べない介護は強制労働。 P169 死にゆく人を一人にしたくない、死に目に立ち会いたい、というのは本人ではなく家族や周囲のこだわりでは? 冷水浴びたような衝撃だった。 周りは一人にしないよう、と考えても、死にゆく人の真実とは、 「たまには、一人にしてください」 私は身内を看取ったとき、いいバランスでできたのだろうか? 最後まで読めず、途中挫折。 読むの疲れてきた。
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医学業界では、不要な延命はしないようになってきているが、一般の人にも過剰な医療を避ける考えが広がってきていると感じた。 高齢者の約半数が独居もしくは夫婦のみになっている現状を知り、多さに驚いた。 家族関係が希薄になってきている中で、子供やその嫁に頼らず、他人との関係を築き、...
医学業界では、不要な延命はしないようになってきているが、一般の人にも過剰な医療を避ける考えが広がってきていると感じた。 高齢者の約半数が独居もしくは夫婦のみになっている現状を知り、多さに驚いた。 家族関係が希薄になってきている中で、子供やその嫁に頼らず、他人との関係を築き、人持ちになって自立することの重要性が述べられており、勉強になった。
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非常にためになりました。 親がなくなってひとりになったら一人で死ねる体制の整ったところに引っ越そうと思いました。
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過疎地に住む高齢者の生活支援について考えていて、いろんな見方を知りたくて読んだ。訪問介護・看護や在宅看取りなど、漠然としか知らなかったし、苦労話ばかりを聞くので、正直なところビビっていた。でも、新しいやり方・本人の納得感を大事にしているいろんな事例を知って、パワーをもらえた感じ。...
過疎地に住む高齢者の生活支援について考えていて、いろんな見方を知りたくて読んだ。訪問介護・看護や在宅看取りなど、漠然としか知らなかったし、苦労話ばかりを聞くので、正直なところビビっていた。でも、新しいやり方・本人の納得感を大事にしているいろんな事例を知って、パワーをもらえた感じ。気になった事例それぞれをもうちょっと詳しく調べてみたい。
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在宅ひとり死,なるべく在宅でというのもわかるけれど,家族がいるとそれもかえって難しい.人持ちになるのも,そんなに簡単じゃないと思う.だから尊厳ある生を楽しもう!と強く思った.
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おひとりさまの在宅ひとり死は可能か。自分にとって慣れた居心地のよい場所に、医療や看護に来てもらい、意思決定を委ね、看取りをマネジメントするチームに見守られて。可能な地域も出来てきた。 支援、実行者でもあり、抵抗勢力でもある家族。まだいる、だけど、それも減る。
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