太平記(四) の商品レビュー
西源院本に現代文でも分かるよう、訳と注を配置している。 新田義貞の実弟・脇屋義助の転戦と死。 天下は武家のものとなり足利兄弟は、天災と混乱、 それに後醍醐帝鎮霊のために天龍寺を建立。 しかし世は鎮まらず、各地で内乱が起こり続ける。 児島高徳や脇屋義助の子・義治、楠正成の子たちの反...
西源院本に現代文でも分かるよう、訳と注を配置している。 新田義貞の実弟・脇屋義助の転戦と死。 天下は武家のものとなり足利兄弟は、天災と混乱、 それに後醍醐帝鎮霊のために天龍寺を建立。 しかし世は鎮まらず、各地で内乱が起こり続ける。 児島高徳や脇屋義助の子・義治、楠正成の子たちの反乱と死。 そして高師直が吉野南朝の皇居を焼き払う。 奢り極める高兄弟に足利直義は企てを起こすが、 逆に攻められ、直義は蟄居し、出家。 九州では直義の養子・直冬が挙兵、尊氏と師直が討伐へ向かう。 それを機に直義は脱出。観応の擾乱の勃発となる。 北朝から鎮守府将軍の院宣を得て、更に南朝へ。 それを知った尊氏と高兄弟の軍は合流し、直義軍と戦うが、 大敗に。だが直義との合議となり上洛へ。その途上、高兄弟と 高一族は粛清され滅亡してしまう。 ・凡例 ・全巻目次 第二十二巻(欠) 第二十三巻 第二十四巻 第二十五巻 第二十六巻 第二十七巻 第二十八巻 第二十九巻 ・付録 系図(高氏系図・上杉氏系図) 『太平記』記事年表4 [解説4]『太平記』の本文 参考文献有り。 ・地図 瀬戸内海関係図 南北朝時代が舞台の歴史読み物「太平記」。 観応の擾乱が中心となりますが、楠正成や護良親王の怨霊が 登場したり、天狗が出てきたり、不穏な出来事があったりと、 人々の不安が駆り立てられています。 また「史記」の引用も多い感じ。 でも戦記物語の部分は迫力満点。 奮闘あり、一騎打ちありでハラハラドキドキ。 ん?捻じ首にせんと・・・マジ首ってねじ取れるのですか?? それと戦いに利を測り、裏切りや逃亡の多いこと。 尊氏と高兄弟の軍が数万から数百人ほどまで減って、 高一族で討たれるのは14人。その中間や下部は逃げたそうな。 ちなみに第二十二巻(欠)は足利政権の圧力ゆえらしい。
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