夜の底は柔らかな幻(上) の商品レビュー
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異なる世界軸の日本が舞台。途鎖、闇月、在色者といった土俗的なイメージをもった言葉の数々がねっとりと暗く、重いホラーな雰囲気を醸し出し、ゾクゾクさせられる。
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恩田ワールド全開なのでイロとかタマゲ等のこの本でしか通用しない言葉が出て来て戸惑う 在色者は多分能力者の事じゃないかな?
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きれいな情景描写が印象的。 話が唐突に始まって詳しい説明がないままにどんどん進んでいくのでちょっと戸惑うけれど気づいた頃にはもう虜に。 どんな結末になるのか先が読めない。
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恩田陸といえば思い出すのは夜のピクニック。 そのイメージが強く、他の作品を読んだことも無かったので、一種猟奇的な表現や仄暗い世界観には驚きました。本来はこんな物語を書く人なんだなと。 ファンタジー要素を含んではいるけれど、上記の猟奇的描写、ほのかに感じるホラー風味など、物語はし...
恩田陸といえば思い出すのは夜のピクニック。 そのイメージが強く、他の作品を読んだことも無かったので、一種猟奇的な表現や仄暗い世界観には驚きました。本来はこんな物語を書く人なんだなと。 ファンタジー要素を含んではいるけれど、上記の猟奇的描写、ほのかに感じるホラー風味など、物語はしっかりと大人向けです。 魅力的なキャラクターたちは、映像化したら映えそう。
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途鎖国という日本から独立した架空の国を舞台に、在色者という特殊能力者たちが創造と破壊を繰り広げるダークファンタジー。 超能力が題材で常世物語シリーズを思い出してしまった。 常世以上にアクション性と残虐性が強くてちょっとハードボイルドな感じ。 この雰囲気、感じ、かなり良かった...
途鎖国という日本から独立した架空の国を舞台に、在色者という特殊能力者たちが創造と破壊を繰り広げるダークファンタジー。 超能力が題材で常世物語シリーズを思い出してしまった。 常世以上にアクション性と残虐性が強くてちょっとハードボイルドな感じ。 この雰囲気、感じ、かなり良かったです。 が、今回もやっぱり、がっつりやってくれた。 投げっぱなしジャーマン。 ラスト手前までかなり引き込まれ、ワクワク度もクライマックスだったが、その時点で残りページを見てやりやがったなとは思いながら読み進めてました。 で、思った通り伏線の回収はほとんどなく、ラストの締めもグダグダな感じ。 恩田さん、疲れてるんだろうか。 描いてるテーマはいつもものすごく面白いのに、最近こんな読者に投げっぱなしが多い気がする。
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異能力者<在色者>のシリーズ。 閉ざされた国、途鎖国に潜入した捜査官、実邦は、過去の因縁に向き合うことになる。 入国管理官、葛城はCV子安武人、敵か味方か謎の青年、黒塚はCV浪川大輔、でずっと再生されてました。 様々な事柄や、人物が絡み合って、物語は<神山>での...
異能力者<在色者>のシリーズ。 閉ざされた国、途鎖国に潜入した捜査官、実邦は、過去の因縁に向き合うことになる。 入国管理官、葛城はCV子安武人、敵か味方か謎の青年、黒塚はCV浪川大輔、でずっと再生されてました。 様々な事柄や、人物が絡み合って、物語は<神山>でのクライマックスを迎えるのだけど…。 うむ。 途鎖=土佐、らしいので、それっぽい描写がでてくるのだけど、それがかえって邪魔してるように思った。 まあ、実際国を閉ざしてしまうってなると、高知以外だと無理なのかもしれないけれど。つか、高知でも無理じゃないかな。 リアリティと、幻想の境界って難しいなと思うのである。 つか、物語もそういうものである気がする。 現実に生きることを選んだ実邦と、それを拒絶する元夫。 簡単に二元化されているわけではないけれど、結局のところどちらかで生きるしかすべはなく、その選択が人を縛るものなのだろう。 …アニメ化したら面白いと思うよ。
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下巻にまとめて記載。 http://booklog.jp/users/cs0804/archives/1/4167904853
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まだ上巻しか読んでないけれど、なんとなく『劫尽童女』を思い出した。常野シリーズとかも世界観は近いのかも。 読み進めていく内に分かってくる真実。続きが気になってたどんどん読んでしまう。下巻でどんな終結をむかえるのか、楽しみ。
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初めの方から不思議な世界なんだということたけは伝わってくるんだけど、どういう仕組みなのかわからないまま読み進めていく。徐々にその用語が何を意味するのかわかったり、わからなかったり。最初の方は実邦が中心だけど後の方になるにつれてちょくちょく視点が変わる。何が面白いって、読み進めていくうちにだんだんわかっていく感覚が面白い。恩田さんの繋がっていく感覚を描き出す感じがすごく好み。わくわくする。とにかくページをめくる手が止まらない。
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恩田ワールド全開の作品で、一気に読んでしまった~ 舞台の高知は、子どもが大学生活を送った場所で、何回か行きましたが、深遠な山々に囲まれた長閑さが大好き。そこで展開される…と言っても、架空の土地ですが、怖いサイコなストーリーに、惹きこまれます。
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