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明治・金色キタン の商品レビュー

3.2

34件のお客様レビュー

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2022/04/20

★時を超えてゆくのは恐ろしい(p.348) このあたりあやかし密度たかいのだけれど明治ともなるとヒトならざるものもだんだんヒトへと同化していくことになるらしいからかお話もかなり混然としている。 ▼簡単なメモ(妖モダンも含む) 【一行目】明治は、開化の時だと言われている。 【青...

★時を超えてゆくのは恐ろしい(p.348) このあたりあやかし密度たかいのだけれど明治ともなるとヒトならざるものもだんだんヒトへと同化していくことになるらしいからかお話もかなり混然としている。 ▼簡単なメモ(妖モダンも含む) 【一行目】明治は、開化の時だと言われている。 【青山】代言人。壮士の集会で押し倒されたところを滝に助けられた。 【赤手/あかて】レギュラー。煙草商。百木屋の常連でみなものファンのひとり。あるものを探している。 【阿住/あずみ】内務省のお偉いさん。廃寺である甫峠寺跡(ほとうげじあと)に用事があるらしい。ちょっと出るだけかと思ったらレギュラーになった。 【伊沢花乃/いざわ・はなの】→花乃 【伊勢】口の上手い男。「騙しの伊勢」と呼ばれる。 【嘘】原田《人はどうして嘘をつき、隠し事をするんでしょうねえ。》。阿住《そりゃあ、自分に都合良く話が進むよう、考えるからじゃないかね。》金色p.166 【大月】司法省のお役人。阿住のライバル? 【おきめ】器量よしの女の子。迷子らしくてなぜか赤手についてくる。ダイヤモンドを持っていた。自称親が大勢現れた。 【お高/おたか】レギュラー。百木屋の常連で三味線の師匠。なんかいろいろ覚っている。とてもしみるがよく効く塗り薬を持っている。骨折にまで効くらしい。そういえばかまいたちがそんな薬持ってたような気がする。 【小田原】美人くらべ一位の女学生を嫁にしたい成金男。二百円のダイヤモンドを贈ると言っている。 【かのう会】五之倉がつくった助け合いの会。 【木島】下谷のボディガードのようだ。気が短く気性が荒い。 【喜多/きた】内務省のお偉いさんか。 【銀座四丁目派出所】モダンな町並みのなかで目立つぼろっちい小屋。 【九郎】殺人事件の容疑者にされた少年。勤めをクビになるかもしれなかったが吉田が雇ってやると言う。 【剣呑】この話のなかでよく出てくる単語。 【五之倉/ごのくら】医師。お高の弟子。「かのう会」を主宰する。 【清子/さやこ】女学生。子爵家の娘。美人くらべトップ3のひとり。 【下谷/したや】胡散臭い男。こわもての木島を連れている。みなもに気がある? 【壮士】もともとは国にもの申す思想的な連中。品質が落ちて半グレ状態。 【滝駿之介/たき・しゅんのすけ】物語の中心人物のひとり。巡査。旧家の出。ルックスは御落胤。怒ると周囲が寒くなる。 【高良田】多報新聞記者。 【辰二郎】ひったくり。全力ダッシュで逃げておいて「逃げも隠れもしませんでしたのに」と言った。 【祟り】「祟」という字を間違えて覚えていたことにクイズ番組を観て気がついた。「崇」という字だと思っていた。出るに示すなんやねえ。山に宗ではなく。 【多報新聞/たほうしんぶん】高良田の勤める新聞社。妖怪記事も載せる。 【長太/ちょうた】十六歳のかっぱらい。 【東京】《東京にはまだ江戸が、そこここにあり、か》金色キタンp.6 【東坂/とうさか】多報新聞の記者。 【仁科】春子と縁談が進んでいた華族。勲功によって地位を得た。 【花乃/はなの】途中からレギュラーとなる。何度かの結婚で裕福になった年配の女。いまでも美人の名残はある。滝そっくりな青年を若い頃知っていた。 【原田】物語の中心人物のひとり。巡査。士族の出。 【春子】女学生。神官華族、小乃男爵の娘。美人くらべのトップ3のひとり。 【布藤/ふどう】多報新聞の記者。おしゃべりな主筆。 【甫峠寺跡/ほとうげじあと】廃寺。菜種油で潤っていた小藩甫峠藩にあり中央の甫峠寺が廃仏毀釈で甫峠神社に変わった際東西南北の四つあった甫峠寺別院は荒れたそのうちのひとつ。 【丸加根/まるかね】金貸しをしているらしい。自称おきめの父。 【みずは】レギュラー。百木賢一の妹。女学校に通う。みなもの妹。 【みなも】百木賢一の妹。女学校に通う。美人くらべのトップ3のひとり。 【明治時代】アーク灯がかがやき妖かしたちは遠くに行ったように見える。しかし《明治は江戸と、地続きってことですよねえ。》p.175 【百木屋】わりと流行ってる牛鍋屋。主は百木賢一、通称百賢(ももけん)。レギュラー。日々妹のみなもを心配している。常連は原田、滝のほか赤手、お高。みな人間なのかどうか? 【靖子】原田の妻。 【吉田】商人。殺人事件の容疑者にされた。 【六林/りくばやし】内務省の役人。

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2021/08/31

明治20年 江戸から東京へと近代都市が構築されるなか、かつて“妖(あやかし)”と呼ばれたものたちが、時代の変遷に世間に紛れ移ろい生きる姿を描いた歴史ミステリファンタジー連作短編集 銀座派出所の巡査 原田と滝を中心に廃仏毀釈政策が絡んだ事件を解決してゆくお話です 明治のこの時代...

明治20年 江戸から東京へと近代都市が構築されるなか、かつて“妖(あやかし)”と呼ばれたものたちが、時代の変遷に世間に紛れ移ろい生きる姿を描いた歴史ミステリファンタジー連作短編集 銀座派出所の巡査 原田と滝を中心に廃仏毀釈政策が絡んだ事件を解決してゆくお話です 明治のこの時代は歴史の授業もすっ飛ばしたためほぼ知識無し 明治政府の警察って?内務省って? 調べながら読み進めるのが楽しく至福の時間でした 煉瓦の道や明るい街灯、馬車や人力車が往き交い新しい料理を食べさせる店、西洋菓子の数々、一気に変わったかに見え、それでいて裏通りはまだまだ江戸の街がひしめく様子が印象深い作品です

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2021/02/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

明治妖モダンの続編。江戸から明治にかけて廃藩置県で藩がなくなっただけでなく、神道で国をまとめることになり、廃仏毀釈で寺も減り仏像がないがしろにされ祟りの謎に原田と滝巡査が巻き込まれていく短編連作。「モダン美人くらべ」でいい人に見染められて、女学校を早々に退学するのが名誉とされた時代の話が一番わかりやすくおもしろかった。明治では闇にまぎれて人ならぬものもいたかもしれない。その内、時に絡め取られ人に交っていく者もいたかもしれないとちょっとぞくっとした。

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2020/02/29

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2016/02/post-61e6.html

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2018/12/01

あっちこっちに話が広がってわかりにくかった? 人が増え過ぎてややこしくなったかも^_^; 最後の誰もいない場所に咲く菜の花の件は好き。 相手を思う。その辺りの流れが好き。

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2018/09/11

江戸が終わり、明治になった世界でもまだ妖怪たちは生きている… 登場人物や最初のいくつかのエピソードは面白かったが、後半まであまり盛り上がりを感じられなかった。私が仏像に興味ないせいか…。 前作があるらしいので、それを読むとまた印象が変わるかもしれない。

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2018/08/07

明治妖モダンの続編。巡査の原田(?)と滝を中心に、仲間たちが事件に挑む。事件は相変わらずえげつないが、仲間たちが皆魅力的。そして、とにかく表紙が好みすぎる。妖モダンもよかったけど、今回も素敵。丹地陽子さん。 今作は、一部の仲間たちの正体がさらっと明かされている。思ったよりぶっとん...

明治妖モダンの続編。巡査の原田(?)と滝を中心に、仲間たちが事件に挑む。事件は相変わらずえげつないが、仲間たちが皆魅力的。そして、とにかく表紙が好みすぎる。妖モダンもよかったけど、今回も素敵。丹地陽子さん。 今作は、一部の仲間たちの正体がさらっと明かされている。思ったよりぶっとんでおり、ジャンルバラバラだが、いいのか?という気持ちになる。しかしなにより、巡査の制服にロマンが感じられる。畠中さん、わかっている。

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2017/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明治妖シリーズ第二弾 「赤手と菜の花」 お寺の残余を探す赤手が、崩壊寸前のお寺でいなくなる。お偉いさんの護衛をしていた巡査2人は必至に探すが見つからず… 「花乃と琉璃」 暇を持て余し、お高の弟子が作ったかのう会へと入った花乃だったが、お高に咎められ辞める事に。 すると会を主宰した医者の五之倉も、会を畳む事を決め、玉代を花乃に代わりに反して貰うよう滝に頼んだが、厄介事まで押し付けられてしまう。 「モダン 美人くらべ」 多報新聞の布藤が女学生に安く写真家を紹介したところ、その写真が美人くらべに使われてしまい、1位の春子がいなくなってしまった。 春子は二科との婚約を控えていたのだが、美人くらべが元で婚約も怪しくなってきて… 「闇の小路」 甫峠村から来たというみつは、阿住の息子だという肇という子を連れてきたが、阿住は自分の子ではないと言い、更にみつも自分の知っている阿住とは違うと言いだした… その内、肇は殺されてしまい、なんと容疑者として五之倉、赤手、布藤が署へと連れていかれる。 「上野の競馬」 阿住のお供で競馬にきたが、銃声を聞き滝が駆け付けると仁科が殺され、馬も怪我を負ってしまった。 そうして何故か滝と喜多、他に銃声を聞いたという下働きや商人までもが捕えられてしまう… 「祟り、きたる」 今までの甫峠村に関わる事件が祟りとして噂される。最後に全てに関わるものは真っ赤に染まるという物騒な噂を耳にした頃、阿住のお屋敷が火事になる… 誰がどの妖か分からなかったけれど、最後の最後に一部表記があり、阿住、五之倉、赤手、布藤は甫峠村で失われた5仏の内4仏だという…。 赤手さんは妖なのか、人なのか?と前巻で疑問だったのが、今作の1章でやはり妖と分かるものの、残り3人は全然分からずビックリ。(匂わせる描写、あったかな? 花乃さんが質問した何故自分が何者なのか明確に言わないのか?という疑問は読者の代弁そのもので、それに答えるお高さんの答えがなるほどと思わせてくれて良かった。 妖として生きながら、時に絡めとられ人と変わらずに亡くなっていくといった概要。 今出ている明治妖シリーズはここまでのようだけど、原田と滝の巡査2人は5話で軍に睨まれ戦争になったら前線に送られるだろうという話になり、きな臭くなって終わったのがくすぶる…

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2017/11/19

図書館で見かけてシリーズ化していたのに気付いた、少し前に読んだ妖モダン。 その2巻目。 銀座の派出所勤務の原田と滝とその奇妙な仲間達が今回も騒動に巻き込まれてます。 登場人物の中の誰が人で誰が元妖なのかはわかったりわからなかったり。 今回は結構人ならざる人達が多かった。 赤...

図書館で見かけてシリーズ化していたのに気付いた、少し前に読んだ妖モダン。 その2巻目。 銀座の派出所勤務の原田と滝とその奇妙な仲間達が今回も騒動に巻き込まれてます。 登場人物の中の誰が人で誰が元妖なのかはわかったりわからなかったり。 今回は結構人ならざる人達が多かった。 赤手さんの正体から始まり、それにまつわる呪いのお話が縦軸。 全く無関係な話かと思っていても結局そこに繋がって行くんですねぇ。 幕末から明治になる混乱期には人ならざる者が人に成りすますのも簡単だったように、人が他人に成り代わるのも簡単だったんだろうなぁ。 それが今の日本国内の騒動に拍車をかけている気もしなくもないけど。 少なくとも今回で主要な登場人物の正体が知れたんだっけ? あれ?百賢の正体って出てたっけか。

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2017/03/30

時代は江戸から明治へ。モダンな銀座煉瓦街にある木造の掘っ立て小屋のような巡査派出所で働く二人の巡査。そんな二人のまえに起こる事件とは?

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