文学会議 の商品レビュー
「作家のクローンを作る」って「青い脂」みたいなの想像してたんやけど、ちょっと思てたんと違った。いつ文学噺が始まるのかと思ってる内に終わってもうた。 「試練」こっちの血みどろ感は嫌いじゃない。
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流れるような思考を持っていくと、あっという間に文学者ハンアッドサイエンティストになって、クローンを作り、愛を語り、蚕が!! 筋は複雑ではないのに独特の流れで一体いまどこにいるのか分からなくなってしまう。必然の滑稽さがくせになった。
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面白いが、非常に難しい。『文学会議』『試練』の2編が収録されているが、どちらも当然難しい。 今後何度も読み直すことになりそう。
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表題作が好きだな。どたばたしてて。表向きは小説家。実はマッドサイエンテストで世界征服狙ってんの。クローン作成まではうまくいったの。行き詰まったから「文学会議」出て、いい細胞ゲットするお。はい、失敗。ギリシャ神話の父ちゃんの日輪を扱えず、世の中を破壊したパエトーンみたいだな。「ぷに...
表題作が好きだな。どたばたしてて。表向きは小説家。実はマッドサイエンテストで世界征服狙ってんの。クローン作成まではうまくいったの。行き詰まったから「文学会議」出て、いい細胞ゲットするお。はい、失敗。ギリシャ神話の父ちゃんの日輪を扱えず、世の中を破壊したパエトーンみたいだな。「ぷにぷに」という表現はまる。なんだ最後はうまく治まってんじゃん。2つ目のは目新しさを感じなかった。少女達のスーパー襲撃。やはりユーモアがないと読むのがしんどい。やたら「今まで埋もれてた意味がわからない」と表記されてるが、俺にはわかる。
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表題作を読んで不満に思った。韜晦がすぎる。わかりにくくしすぎだ。作風の異なる2つめの『試練』で、やはりすごく力量のある作家だとわかる。必然性のある話の運び、繊細だと思う。両方読み終わると満足度が高くなった。振り返ると、不思議と表題作のが印象に残ってる。
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セサル・アイラって、こんな作風だったっけ?と思いながら、読み進めていくと、後からジワ怖がきました。 「わたしの物語」もそんな感じだったことを思い出しました。 「文学会議」というタイトルだが、SFの要素や科学的な内容でこうした切り口もあるのだと感心させられた。 もう一つの「試練」は、街角で出会った女の子たちの交流を描いた作品で、会話の中にその年独特の青臭い哲学論に自分もそうだったな、と思いながら読みました。
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筒井康隆をドライにして純粋な暴力表現を添えて見ました、みたいな感じ。 同時収録の「試練」、愛の証明する手段がエッジが利きすぎて怖くて美しかったたです。愛の試練を突き詰め過ぎて大量殺戮が行われる百合…。
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クローン製造機に天才の細胞を突っ込むはずが、シルクのネクタイを引っ掻いてきて、巨大な蚕が大量生産〜 ( ̄▽ ̄) ハイスミスのカタツムリに匹敵するグロさ…!
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http://tacbook.hatenablog.com/entry/2016/04/18/204505
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会話や心象表現に、理解しにくい部分がある。訳者あとがきにある様に、各地で少しずつ枝分かれしたスペイン語ならではの言葉遊びがあって、翻訳が難しいのかも。 南米文学らしい生命力の強さと超リアリズムがある。2作収録されているが、前と後でトーンやスピード感のギャップがあり、(作品を書いた...
会話や心象表現に、理解しにくい部分がある。訳者あとがきにある様に、各地で少しずつ枝分かれしたスペイン語ならではの言葉遊びがあって、翻訳が難しいのかも。 南米文学らしい生命力の強さと超リアリズムがある。2作収録されているが、前と後でトーンやスピード感のギャップがあり、(作品を書いた時の)作者の年齢を感じた。後半の「試練」のキャラクターの強烈さが印象的。行動する反権力はいつだって魅力的。
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