ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える の商品レビュー
2015年9月に6500万人のユーザーを抱える巨大SVODサービスのネットフリックスが日本に上陸した。 1ヶ月無料だったので軽い気持ちで加入してみたが、今となってはNetflix無しの生活には戻れなく、有料会員として視聴している。 驚いたのはアメリカでは4人に1人がNetfli...
2015年9月に6500万人のユーザーを抱える巨大SVODサービスのネットフリックスが日本に上陸した。 1ヶ月無料だったので軽い気持ちで加入してみたが、今となってはNetflix無しの生活には戻れなく、有料会員として視聴している。 驚いたのはアメリカでは4人に1人がNetflix加入者であり、ダウンストリームトラフィックはアメリカの全部のトラフィックの30%以上を占めているとのこと。 (youtubeが 18% で httpが9% なのでその多さが解る) また、以前は自前でサーバ等のシステムを構築していたが、大きな障害を起こして依頼AmazonのAWSに全システムを以降。 巨大トラフィックを処理するために年間1.5億ドルをAmazonに支払いってるらしい。(170億円/月くらいかな) アメリカに遅れをとっているSVOD市場について、音楽と動画の定額サービスの性質の違いなどがうまくまとめられている良書でした。 日本ではhulu,dTVなどがSVOD市場では先行しており、コンテンツ数は今のところ負けているNetflix。だが、UI/UXの使いやすいし資本金の大きさなどから見ても今度の成長を期待せざるを得ないNetflixにこれからも注目しようと思った。 なにより独自で制作しているドラマが面白いし。
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アマゾンのプライムビデオでとりあえずはいいとして。 でもディスクレンタルが廃れるのは時間の問題かもしれない。 船越さんって、あの絶叫実況のスポーツアナウンサーだった人ですよね。お元気そうで。
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定期購読型ビデオオンデマンド(SVOD)の歴史。サービス比較の記述はなし。音楽ストリーミングサービスの説明にも1章割かれていたのはよかった。
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2015年9月より日本でもサービスが開始されたNetflixに関する本。このあたりのニュースを少し追いかけているのであれば、特段目新しいと思うところはないのではないだろうか。それだけ多くの情報が溢れているということのように思う。それでも、Netflix Japan社長のGreg ...
2015年9月より日本でもサービスが開始されたNetflixに関する本。このあたりのニュースを少し追いかけているのであれば、特段目新しいと思うところはないのではないだろうか。それだけ多くの情報が溢れているということのように思う。それでも、Netflix Japan社長のGreg Peters氏、hulu社長の船越氏、エイベックス通信放送の村本氏など業界のキーマンとのインタビューを元にした分析は安定している。 映像のオンデマンド化はどんどん進むだろうし、デバイスにもライフスタイルにもコンテンツの在り方にもジワリと影響を与えてくるだろう。Netflixが来るというタイミングに合わせて、いろいろなものが動いたような気がする。本書でも、hulu、dテレビ、Gyao!、U-Next、Amazon、KK-BOXなどの状況が紹介されている。また同じくこの10月には民放局が見逃し放送サイトTVerを無事立ち上げた。著者も論じているように、見逃しに対するテレビ局の見方もずいぶんと変わったように思う。 -- もし日本の市場のことではなく、直接的にNetflixを語るのであれば、この本よりもまず何よりWebに公開されている彼らの長期展望(Long-Term View)を読むべきかもしれない。 Netflix's View: Internet TV is replacing linear TV http://ir.netflix.com/long-term-view.cfm ここから明らかにわかる通り、Netflixはインターネット企業なのだ。Netflixは、インターネットの「Ecosystem Growth」と「Freedom and Flexibility」と「Rapid Innovation」に賭けているのだ。そして、Focusすべき点(Foxusしない点)を明確にしている。ここに書かれているように、Netflixはキャッシュベースで60億ドル(7,200億円)をコンテンツの調達や製作に使うという。膨大なユーザベースを背景にしたこのコンテンツ投資は圧倒的だ。またパーソナライズされたレコメンデーション技術を中心に年間$7億ドル(840億円)も技術投資をしている。それよりもここに書かれているようなサービスを提供するにあたっての思想が、社員の間で共有されているであろうということがひとつの強さを示しているように思われる。 ’Don’t bet against the internet’ Betting against the net is foolish because you're betting against human ingenuity and creativity. ──Eric Schmidt 映像配信においてインターネットに賭けるとした場合、ひとつのやり方はNetflixであり、もうひとつのやり方はYouTubeであるのかもしれない。 ”Over the following decades, Internet TV will replace linear, and we hope to keep leading by offering an amazing entertainment experience.” - 彼らは、現時点で放送に使われている帯域はインターネットのデータを伝送するために使われるようになるという。この言葉は現実のものとなるのだろうか。 Netflixは、”moment of truth” - 家の中でくつろいだ時間ができて、さて何をしようかと思う瞬間 - にユーザに選ばれる存在でいたいという。その意味では、競争相手は多様だ。彼らの目にはテレビ放送は多くのライバルのひとつであって、その先を見据えて、コンテンツと技術と人にせっせと投資をしていっている。
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Netflixに始まる、映像配信サービス内容の解説とそれが普及する現在社会の分析が主な内容。 ニーズが増しているこのサービスとは何なのか? をざっくり把握されたい方にオススメ。
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ストリーミングビデオは通常、ドラマであれば1シーズンまとめてアップされ、一話一話増えていくという形はとらない。次の話まで一週間待つ、という時代ではなくなっている。 コンテンツ数を争うこともあまり意味は無い。配給元との契約によって増えたり減ったりする。キーポイントはNetflix...
ストリーミングビデオは通常、ドラマであれば1シーズンまとめてアップされ、一話一話増えていくという形はとらない。次の話まで一週間待つ、という時代ではなくなっている。 コンテンツ数を争うこともあまり意味は無い。配給元との契約によって増えたり減ったりする。キーポイントはNetflixのハウス・オブ・カードのような独自コンテンツがどれぐらいあるか、そして検索、レコメンド機能がどの程度充実しているかだ。本当は見るべきものがたくさんあるのにそれを探せない人がすごく多い AndoroidTVの開発チームのマシアス・デュアルテは「ソファに尻をのせた時、あなたはIQを20失う」と言う。TVに向かう時はリラックスしたいのであり、小難しいことはしたくない。リモコンを使ってザッピングする以上の行動はしたくない ごく少数のサンプルから計算される「視聴率」に比べ、ストリーミングでは視聴の実数のみならず、どこを早送りしたか、他のどういう番組の嗜好と関連しているか、などより詳しいデータが取れる
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